吸気口に換気扇を取り付けるにはどうしたらいいのか? 【その7・取外し機構編】
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【その6・アタッチメント改良編】の続きです。
『吸気口に換気扇を取り付けるにはどうしたいいのか?』というタイトルでnoteを書いていますが、前回でひとまず、取り付けは成功しました。
↓こんな感じです😆
アタッチメントをマップピン(画鋲)で壁に固定。アタッチメントにガイド方式を採用することで、換気扇本体の接続が簡単かつ確実。コロシアム型気密スポンジによって、ほとんどの吸気口の形状に対応する。
これで、以下の設計方針の……
(1)誰にでも簡単に取り付けできること。
(2)お部屋に馴染む、シンプルなデザインにすること。
(3)できるだけ小さくすること。
(1)は達成できました。
できたのですが、取り外しはどうやるの? という疑問がなきにしもあらず……😅
この、無愛想な換気扇をアタッチメントから取り外す方法は……
指を差し入れてフックを引っ張るという、極めて原始的な方法(笑)
もちろん↑これは試作品で、換気扇本体に側面(壁)を設けます。側面があれば、指を差し入れることは当然できなくなります。先にその部分↓をお見せすると〜
指を入れる隙間が無く、何らかの方法で簡単に取り外せるようにしないといけません。
そしてそれは、設計方針の(2)と(3)とも関連します。
(2)お部屋に馴染む、シンプルなデザインにすること。
(3)できるだけ小さくすること。
シンプルなデザインかつ小さく、その上、取り外し機構をもうけなければいけない。
そもそも、現状の試作品にはデザイン性も何もありません。
グラフィックデザインは得意ですが、プロダクトデザインの経験はありません。未経験ながら、設計方針に沿うように、がんばってデザインしました。それが↓これ!
前面にスリットを入れました。このスリットが取り外し機構に繋がるのですが、先にフック部分について書きます。
フックの背中(平坦な側)が外側に来るようにデザインしています。
フックの3Dモデルです。左が腹側を上にしています。右が背中側を上にしています。フックに腹も背中もないかもしれませんが😅
背中を外側にすると、見た目がスッキリするからです。↓こんなふうに(アタッチメントもほぼ見えません)
↑これを断面図でみると、↓こんな感じですね。
水色がアタッチメント。グレーが本体とフックです。写真のように平滑な背中を見せているので、すっきりしたデザインになります。
フックが反対になると、フックの受け部が露出して、見た目がごちゃごちゃしてしまう。↓こんな感じ。
ただし、フックを外すのが簡単になります。指でフックを押し上げてやれば簡単にフックの〝ひっかかり〟を外せ、取り外すことができます。
そう。フックを反対にすれば、取り外し機構は簡単に実装できるのです。でもスッキリしたデザインにならない!
デザイン性を妥協して、フックを指で押す取り外し機構にするか?
さもなくば!
デザイン性は妥協しない! フックの背中を外に向けたスッキリデザインにして、別の取り外しが簡単機構を生み出すか!?
後者を選びました
どーにも「これでいいや〜」ができない性格なのです。(なので、フックを反対にして、指で押す取り外し機構の試作品は作っていません。面倒くさかったわけじゃなりません。断じて😅)
取り外し機構が一番難儀しました。出来上がった試作品を手にして、延々と悩みました。
では、その試行錯誤をご覧ください。
フックに穴を設けて、クリップなどを曲げて差し込み引っ張って外す……。
フックに穴を新設して……
換気扇本体が墜落しちゃいました😫 外すことはできますがイマイチ。クリップが細いので滑ってうまくつかめない。そもそも、道具がなくても、手だけで外せるようにしたい……却下です。
次にフックにツマミを設けて、ツマミを指でひっぱって外す。これなら、道具不要。
金属のツマミはローレットナットです。ネジが飛び出しているのはご愛嬌。ちょうど良い長さのネジが無かったんです😂
簡単に取り外せます……が、ローレットナットがカッコよくない。余計な突起はつけたくない。シンプルじゃない……却下。
なら、ローレットナットではなく、小さなツマミを3Dプリンタでデザインしたら?
赤い矢印で示したでっぱりがそうです。
ローレットナット同様に取り外しはできますが、やっぱり〝でっぱり感〟は否めない。ツマミは極力小さくしたんですけど、小さくするとツマムのが困難になる。だれでも簡単に扱えなくなる……却下。
う〜む。どうしようかぁ……😣
たぶん、プロが設計したら、ささっと作れるのかもしれませんが、モノ作り初挑戦のワタシには難しい……。
結構悩みました。3D出力した試作品を見つめたり、手の中で転がしたり、空にかざしてみたり……。そして、解決策はデザイン性をあげる過程で見つかりました!
このスリットデザイン、シンプルでよいのでは?と自負しているのですが……
先に書きましたが、このスリットデザインが、取り外し機構の組み込みにつながるんです!
結果的にそうなったと言う話なんですが、これに気づいた時はかなりうれしかったです!
それは〜〜〜〜〜
長くなったの次回のnoteにつづきます!