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人の夢を叶える手伝いが出来る仕事とは

私は大学時代の恩師に「教員は人の夢を叶える手伝いができる仕事だよ」と教えてもらった。
それを言うことは簡単であるが、その恩師は実際に私の夢を叶える手伝いをしてくださり、私は大学教員になった。
そして手伝いをする立場になった。

大学教員の仕事

大学教員の仕事は大きく分けて3つある。教育・学内業務・研究である。
教育の内の授業で学生の進路に関わる話をしたり、学生に専門分野に興味をもったりしてもらうこともあるが、学生と人間関係を作る上で大切なのが授業外のコミュニケーションである。

研究室やLINEで相談にのったり、エントリーシートを作る前の自己分析を一緒にしたり、実際の応募資料を添削することもある。
キャリアセンターという就職に特化した部署があるが、自分を知ってくれている先生からアドバイスが欲しいという声が多い。
もちろん面接の練習も授業外でしている。

よくある相談

1.やりたいことがありません
自分に合っている仕事、やりたい仕事がわかりません。という質問がよくある。
大学生でそれがわかったら苦労はしない。その時には、今でも私は先生が自分に合った仕事かどうかはわからないと答えることにしている。
本当にそうだから。
業界が絞れない学生には興味のあること、好きなことから絞り、できたらその業界でバイトをしてみることを進める。
一人の学生はある服のブランドが大好きで、その店舗でバイトを始めた。
そこで就職すると言っていたが、服をたくさん買わないといけないことや、先輩が厳しくアパレル業界がいやになったらしい。

2.就職しなくてもいいですか?
「就職しなくてもいいよ」と答えることにしている。
声優になりたい学生から、卒業して声優学校に通うことを告げられた、彼女は絶対私に反対されると思っていたらしい。
今は声優学校で上のクラス(養成コース)で頑張っているらしい。
他には、ネイリストになる学生、自分で服のブランドを立ち上げる学生、留学する学生色々いる。
とりあえず肯定して、計画性や目的を聞きながら相談にのることにしている。

3.親が反対なんです
私には娘がいる。どの決断をしても親はあなたの見方であると伝えるようにしている。今説得できなくても、頑張っていると認めてくれる時があるので、親ではなく自分の決断を優先するように言う。
先日、学生から親の気持ちを想像したことがなかったので、先生の助言が役立ったと言われた。

学生から学ぶこと

大学生は4年間で大きく成長する。
4年間で外見も中身も全くの別人になることがある。
1年の英語の授業で全然できなかった学生が、学年を重ねるごとに成長し大手の会社就職が決まることもある。
例えば、1年の時に教えた学生が、先行を突破し、アメリカのディズニーランドでインターンシップに参加したり、大手の航空会社でCA
になった学生もいる。
保護者ではない信頼できる大人でいること
こちらが軽く言ったことを学生はよく覚えている。
何事も軽く言ってはいけないが、そんなこと私言ったかなと思うことを先生が「~」と言ったから決断したと言われる。

笑顔になれた瞬間

内定が決まったとLINEくれる時。
やりたい仕事が見つかったと話してくれる時。
添削したエントリーシートで面接までいけた時。
家電量販店などで就職先が決まり、買いに来てくださいねと言われた時。
就職とは関係ないが、授業が終わった時に先生の授業おもしろすぎとお腹をかかえながら教室をでていく学生がいる時。
(こういう学生は数年後に相談にくる)

今年は14人の4年生を受け持っている。
彼らは今就活真っ最中である、全員が納得のいく進路をつかむために1年間サポートしたい。

#はたらいて笑顔になれた瞬間


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UB【映画感想&Netflix】
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