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ウクライナの市井で活動する勇敢な同志たちを支援しよう――久下格さん(元国鉄労働組合員)からのメッセージ


 「ソツィアルニィ・ルフ(社会運動)への募金運動を始めます」と連絡を受けたとき、すぐ、全面的に賛成です、協力させてくださいとお返事しました。それは、私自身が、始めなければならないと思っていたことだったからです。
 昨年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻するまで、日本を含む、いわゆる西側諸国の多くの人びとは、ヨーロッパ、北アメリカ、日本を戦場とする戦争はもう起きないだろうと、何となく信じてきたような気がします。少なくとも私はそう思ってきました。しかし、ヨーロッパを戦場とした、大国による小国に対する典型的な侵略戦争であるウクライナ戦争は、第二次世界大戦後の「先進国における平和」が作り出した、こうした思い込みを一挙に崩壊させてしまいました。
 ロシアによる歴史の逆転を許さず、世界から戦争をなくして、すべての民族、すべての人びとが、平等に自由に生きられる世界に一歩でも近づくために、今こそ世界中の人びとは力を合わせて、ロシアによる無謀な侵略戦争を糾弾し、ロシア軍をウクライナから撤退させ、そして、戦争の責任者を裁かねばならないと思います。
 私は42年間、国鉄-JRで働いてきた引退した鉄道員ですが、戦争がはじまるとすぐに、ウクライナの鉄道員たちはどうしているだろうと思いました。ニュースを注意深く調べると、戦火の下でも鉄道は動いていました。人びとの生活を守るために、侵略者ロシア軍と戦っているウクライナ軍を支えるために、今この時間も、ウクライナの鉄道員たちが、体を張って働いている姿が目に浮かびます。
 もちろん、鉄道員だけではありません。自分たちの故郷、生活、人生自体を守るために、医療の現場で、食料を配る現場で、教育の現場で、侵略者と戦う最前線で…さまざまな場所で、力を合わせてがんばる市井の人びとの姿が、報道を通じて伝わってきます。ソツィアルニィ・ルフは、こうしたウクライナの市井の人びとの中で活動している私たちのもっとも勇敢な同志です。
 民族自決のために、そして、不公正や不平等のない、自由で民主的なウクライナのために戦っているソツィアルニィ・ルフを応援する募金活動が、日本とウクライナの民衆どうしの大きな交流に発展することを夢見ています。募金活動への協力を心から訴えます。

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