短歌連作 I (dis)like you.
(Twitterにdislikeが実装された状況を想定した短歌です。)
I (dis)like you.
dislikeするたび君の表情が脳裏に過ぎる(恋をしている)
針金の1センチにも満たぬ距離だけが奇しくも永遠だった
植物は植物として葉をつけるわたしはひとり夜更かしをする
Fleetに既読をつけた罰によりバベルの塔は崩れたらしい
わたしから君へと至る感情は何処かで混線してdislike
ペンギンは空飛ぶ鳥に憧れずカモメは泳ぐ鳥を知らない
無理解と不可解の間に箱庭があり陰謀論が躍り始める
発情期インターネットの断面に爪を立ててもやわらかくない
星々がため息をつく傍らで”I (dis)like you.”が零れる
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