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花をもらった。

昨日は生花、今日は花の形をした入浴剤を。花をもらうのは、とても嬉しい。花は儚いが、可憐だ。美しくて、まるで自分の心まで美しくなったような気がする。

花瓶に入れると、なんだか優しくなれる。こんな大学生男子みたいな服装をしているくせに、朝生けた花を見て「いってきます」なんて言いそうになる。柄にもない、と苦笑する。花の美しさに、つられるなんて。

後輩たちは、「花なんてもらっても扱いに困るだろう」と、満場一致で送別の品から花を外したという。花をもらって「嬉しい〜花もらうって幸せ!」と喜ぶわたしを見て吹き出した。「花が一番いらないと思ってると思ってました!」と。やっぱり柄にもないのだ。

大人になってからだ、花を美しいと思うのは。子どもの頃は、マリーゴールドやダリアをかわいいと思いつつも、自分には育てられないし見るだけでいいと思っていた。でも今は、花のある生活っていいなと思う。だから毎月、ドライフラワーを買う。

花を美しいと思う、美しい心を持ちたい。人に優しくなりたい。

花が似合わないがさつな人間だとしても、柄にもなくみんなに笑われたとしても、美しいものは美しい。

保護者や教え子にもらった、美しい花たち。くれた彼女たちのように、わたしも美しい心を持てるように。育てよう、日々。

今手元にある入浴剤の花を見て、ひとり電車で決意するのだ。

#日記 #エッセイ #コラム

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