東京で感じた最近の本屋さんのトレンド
はじめまして。一年後に実家の本屋の建替えを予定している本屋のしょーちゃんです。
先日6/30(日)から7/1(月)にかけて東京に行ってきました。東京に行こうと思った経緯は下の記事の通りです。
今回2日間で合計5つの本屋さんを巡らせていただきました。見せていただいた本屋さんは普通の街の本屋さんから今流行のシェア型書店や無人書店と挑戦をされている本屋さんばかりでした。
そこで気がついたのが本屋さんが単に本を販売する場だけでなく・お客様や周辺の関係者に”体験”を提供する場に変化しつつあるという事です。
シェア型本屋さんでは棚の借主に販売の体験を提供していて、街の本屋さんでも一角に展示スペースやギャラリーを設け地域の作家様etcに表現の場を提供していました。
「書店は街の文化だ」
経済産業省主体の書店復興プロジェクトが始動してから良く聞く言葉です。
これは私の持論ですが、街の文化は本屋だけの専売特許ではないのではないかという疑問を持っています。本屋以外にもその地域に根ざす産業や人物など全てを含めて街の文化というのではないかと感じています。
そういった観点から見ると、本屋さんの外にあるその地域の人や産業が輝く場所を作るということも今後大事になっていくのかなと思いました。そしてそれをもって本屋が街の文化を担う存在としてより強固な物になると感じています。
※誤解を招かないように付け加えさせていただくと、間違いなく今の本屋さんも街の文化を担う存在です。
印象的だったのがシェア型本屋さんでレジをして担当していただいた方々が慣れない経験に緊張しながらもどこか楽しそうに接客をされていた事でした。少し話をさせていただいた感触からすると恐らく数ある棚の1つを借りている方が一日店長としてレジに立っていたのかなと思います。そしてその方の表情から「自分の人生が動いている瞬間」を肌でかみしめているような気がしました。
そんなこんなでこれからは「自分だけで自己完結する仕事から他者を良い意味で巻き込む」という方向に進んだ方が良いのかなと思いました。もちろん巻き込むなら自分と他者を補い合うような形を大事にしたいと思っています!