運動は自分がいいと思うものを続けよう

 妊娠糖尿病や軽症の2型糖尿病合併症の場合は食事療法のみで血糖コントロールは良好なことが多いが、補助療法として運動療法を取り入れることにより良好な血糖コントロールを得ることが可能である。補助療法ってことはまずは食事療法なんだな。

 私は運動を全くしませんでした。妊娠していない平常時も定期的な運動をするタイプではありません。たまに会社の仲間とフットサルをしたり、富士山弾丸登山にいったりと急にアクティブになる時がありましたが、定期的な運動習慣は妊娠中も現在もありません。妊娠中に運動しなかった理由としては以下のとおりです。

・お腹が重い
・お腹の赤ちゃんにもしものことがあったら嫌
・仕事&家事&育児でヘロヘロで、運動する余力なし
・腰痛・股関節痛持ちのため、運動どころではない

調べてみると、妊娠中の運動療法に関しては、どの程度まで安全かという定まった指標はないらしい。

なぜ運動がいいのだろうか?糖尿病科のお医者さんからも運動するようには言われなかった。

 【妊娠中の運動療法の効果】
妊娠中の運動療法は妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などの予防に有効であると報告されている。ふむふむ。

【妊娠糖尿病に対する運動療法の効果】 
心機能の改善、血糖コントロールの改善、脂質代謝の改善、インスリン感受性の上昇など様々な効果を認める。(日本糖尿病学会糖尿病診療ガイドライン2016より)え?ほんとにそんなたくさん効果あるの?

妊娠中も今も、この説明はピンとこない。研究報告をみると、運動療法を行うことで、糖代謝異常妊娠において妊娠高血圧症候群などの母体合併症が少なくなったとの報告や、胎児の短期的・長期的予後も改善するとの報告がある。一方で、妊娠糖尿病の妊婦に対して運動療法を行った複数の無作為比較試験を検討した最近の報告では、空腹時血糖や食後血糖は有意に低下したが母体合併症を明らかに減少させたとの結果は得られていない(妊婦の糖代謝異常異常 診療・管理マニュアルより引用)。

健康な妊婦さん、妊娠糖尿病の妊婦さんを対象とする研究はあまりなされていないのだろうか。そりゃそうか。う〜ん、まだまだ妊娠期間の身体は未知の世界だ。
ただし、健康な人や2型糖尿病をの患者さんを対象とした研究では、運動についての効果はある。
妊娠糖尿病や妊娠期間を対象とした研究について、これから情報収集していきます!

で、タイトルの『運動は自分がいいと思うものを続けよう』についてです。よく以下のようなことを言われます。

・有酸素運動を◯◯分
・レジスタンス運動(筋肉に繰り返し抵抗をかける運動)と組み合わせて
・◯◯分以上しないと脂肪は燃焼しない

しかし、たかが5分であっても、自分にとって無理なものは続かないし、何かしらの効果を実感できなければやらないだろう。

 自分が身体を動かして少しでも気持ち良くなれる物があればそれが小さなことでもやってみよう!姿勢を正すといった一瞬で終わることでもいいと思う。ちなみに私はやっと最近継続できる運動を見つけた。5分間しまじろうのダンスを踊ること。英語コンサートに参加するにあたって登場曲のダンスを子どもと一緒に踊ったことがきっかけとなった。なぜ続いているかというと、踊った日は明らかに身体のコリがとれて血流がよくなるのを感じられるから。そして、1日の最後に子どもたちと一緒に取り組めるのが嬉しいから。たった5分間の運動だが、本気でピンと腕や足を伸ばすと滞った血流が流れ始め、体が柔らかくなるのを感じる。激しいダンスよりもきらきら星のようなゆっくりした曲でゆっくり大きく動いた方が効果あり。

健康情報の収集は大好きだが、それに囚われすぎず、自分にとって合うものを見つけられたらいいなと思う。どれだけ小さなことでも自分の身体が効果を感じられるのならば何かしら心身にとって良い影響が出ていると思う。これからも続けていきたいし、続けていくためにもボタンひとつで再生できるような仕組みにしたい。

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