お腹いっぱいと感じられるのは少し後から

 管理栄養士の勉強をしていたときに、食欲は脳が関係していると知った。「お腹が空いた」「お腹いっぱい」というのはお腹が感じているのではなく、脳が感じているんだ!と新鮮にびっくりした覚えがある。摂食中枢とは、脳の中にあるたった4gの重さの器官。そのなかに摂食中枢と満腹中枢がある。

摂食中枢…胃が空っぽになり、胃がキューっと収縮し、お腹がグーっと鳴ったら、摂食中枢が働いて食欲が湧く

満腹中枢…胃が食べ物で満たされ拡張したり、食べものが消化されて血液中のブドウ糖濃度が最も高くなるときは満腹中枢に働きかけ摂食を抑える

摂食というのは食べ物を食べるということです。私はこの言葉は勉強するまで知らなかったし、今でもそんなに使わない。

本当にお腹にいっぱい食べ物が入っていても、しばらくはお腹いっぱいと感じない。頭や心がお腹いっぱいと感じるまでにタイムラグがある。本当はお腹いっぱいなのに、まだ自分はお腹いっぱいと感じないので、食べ続けてしまうということだ。

人間の身体っておもしろい。本当はお腹いっぱいなのに、脳はお腹いっぱいと感じない時間がある。ってことは、自分が感じていることと実際の身体の状態は違うことがあるのかな?身体をポジディブにも騙すこともできるのかな?

大学時代、授業の中で先生から聞いて面白かった話を他にも思い出した。走った後にお腹が痛くなるのは、『脾臓が筋肉に血液を送り出すため収縮するから』というもの。今まで何度も自分の体で実感してきたことに意味があったんだと驚いた記憶がある。走った時のお腹の痛みはすぐにきたなぁ。

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