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不思議な遠隔治療のメカニズムってどうなの?

治療家の世界には腰が痛い患者に対して手を触って痛みを和らげたり、肝臓の調子が悪いのに足を触ってみたりと多くの遠隔治療が存在しています。

その中には本当に効くの?と怪しいものももちろんありますが、本当に効果抜群のものもあります。


鍼灸においても同じです。腎の病に足の経穴を使います。


なぜそれが効くのでしょう。


鍼灸においては経絡というものを用いて説明しますが、経絡は目に見えません。なぜ遠隔治療が効くのかそれが証明されたとき中医学の理論がどれだけ素晴らしいかが分かってくるのだと思います。


私は基本的に遠隔治療だろうがスピリチュアルな治療だろうが、自分が勉強不足なだけでどんなものでも理論が存在するのだろうし、患者様が幸せになればそれで良いというスタンスです。


この間、自律神経の書籍を読んでいると、上脊髄反射というものを発見しました。

皆さんはご存知でしたか?


私は勉強不足で知りませんでした。これが本当に存在するのであれば遠隔治療のメカニズムの説明がつくではないか!とテンションが上がりました。


しかし調べてみるとなかなか研究の進んでいない分野のようです。


今回は私の調べた範囲内で上脊髄反射についてまとめます。何かご存知の方は私にメッセージを頂けますと幸いです。


それでは始めます。

上脊髄反射



体性感覚によって誘発された上脊髄反射は,腎臓,内臓,心臓,長毛様体の交感 神経のよ

うな交感神経系の種々の末梢部位で記録されている (Sellet al 1958; Okada et al. 1960;

Coote and Downman 1966; Katunsky and Khayutin 1968; Iwamura et al. 1969; Sato et al.

1969; Miyamoto and Alanis 1970; Kirchner et al 1971).

筋および 皮神経の II 群と III 群求心性線維の興奮は腰部白交通枝で明確な反射性放電を示したが, I 群筋求心性線維の興奮は反射性放電を起こさなかった (Satoet al 1969).

Iwamura ら (1969) は,ネコの筋(ハムストリングスの神経),皮膚(撓骨神経皮枝), 混合神経(坐骨神経)における II 群求心性線維を刺激したときの腎臓交感神経の大 きな反射性効果を記録した
圧受容器求心性線維を切断されたクロラロース麻酔下ネ 刺激を与えると,腰部交感神経幹に 2 コの坐骨神経に単一電気 つの大きな反射性放電が起こ り,放電の潜時 はそれぞれ四.---50 ミリ秒, 80---120 ミリ秒であった。これら の反射性放電は早い 反射電位と遅い反射電位と名づけられた (Satoet al 1965).

これらの反射は有鑓体 性 A 群求心性線維の刺激で引き起こされるので, A-反射とも呼ばれた.圧受容器の 求心路遮断によって心臓と呼吸周期に同期する放電が除外されるため,これらの A 反射は高い再現性が得られた同様の記録技法を使って,麻酔下ネコの心臓交感神 経と腎臓交感神経遠心性線維からも早い反射性放電と遅い反射性放電が記録された (Coote and Downman 1966).

中脳上部から橋の最下部に至る脳幹を切断して電気刺 激を行っても,早い反射と同様に遅い反射もまだ誘発することが可能であった.しか し第 1 頚髄 (Cl) レベルで脊髄を切断すると,早い反射のみが出現した.これらの結 果から,早い反応は脊髄を介して伝達され,一方遅い反応は延舗を介して伝達されて いることが示された (Satoet al. 1965; Sato 1972a

ふむふむ


要は上肢、下肢の抹消部位を刺激すると脊髄より上位(延髄など)を介して副交感神経系の反応を身体に与えることが出来る反射のことを上脊髄反射というようです。


鍼灸に置き換えれば、足三里への刺激で胃の活動を促したり、太衝への刺激で肝臓を落ち着かせたりなどのことを言っているのでしょうか、、、


手技でも同じような作用が裏にはあるのかなといったアプローチ法が多くあるような気がします。


これは!と思いましたが


私がみつけることの出来た上脊髄反射の研究は全てラットや猫を用いた研究でした。

しかも、脊髄を様々な部位で切断していたり、麻酔下で行っていたりと、人で研究するには倫理的問題が多くあるような内容の研究ばかりでした。


研究が進まないわけです。


何か有力な情報をお持ちの方はご連絡いただければ嬉しいです。

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