生きる希望。
みなさんおはようございます。
内田裕介です。
映画「Diner」を鑑賞したので、今日はその感想についてお話していきます。
先日AmazonPrimeでこの映画の広告が流れてきて、思わず見てしまったのですが、想像よりも見やすい映画であっという間の2時間でした。やはり映画は良いものですね。
生きる希望。
僕がこの映画で印象に残った場面は、skinという人物が主人公であるbamberoに殺されるシーンです。
bamberoは殺し屋専用のレストラン「Diner」のオーナーで、skinは殺し屋なのですが仕事の合間にDinerで食事をしていました。2人は旧友で、以前からskinはDinerに足を運んでいたようです。
実は、そこで彼が必ず頼むメニューがあるんですね。それが「はちみつのスフレ」です。
なぜこれを必ず頼むのかというと、そのメニューはbamberoがskinのお母さんのスフレの味を完全再現したものだからです。skinの母は他界していて、彼が覚えているだけの味を口頭で伝えたところ、bamberoはそれだけの情報で味を完璧に復元させてしまいました。
それ以降、skinはそのスフレを食べるためにDinerに通いました。彼曰く「俺はこのスフレを食べるために生きている。」のだそう。
しかし、そのスフレにはある問題がありました。
その問題とは、必ず異物が混入していることです。ある時はチェスのコマ、ある時は誰のものかも分からないペンダント。bamberoは毎回、わざとそれらの異物をスフレの中に紛らせていました。
それを受けてskinは「早く完璧なスフレが食べたい」と毎回のように漏らします。
そんな悲しい言葉を聞いていたオオバカナコ(Dinerのウェイター)は、ある日bamberoから「skinのスフレを焼いておいてくれ。」と頼まれた際に、液状のスフレの中から異物を取り出して焼き上げました。
そして、それをskinに提供したのです。skinは当然、大いに喜びました。
しかし、ここで予想外の出来事が起きてしまいます。
skinが暴れ始めたのです。レストラン内で銃を乱射し、挙句の果てに時限爆弾を使って自殺までも図りました。
それを止めるべく、bamberoはskinを殺しました。
bambero曰く、skinが生きているのは「完璧なスフレを食べたい」という希望が満たされていないからであり、その欲求が満たされた瞬間に生きる希望を失い、自殺しようとしたのだそうです。
この映画中では「生きる希望」と表現されていましたが、よく聞く言葉に置き換えると「生きる意味」と同義なのだと思います。これに関しては以前も記しましたが、僕は未だはっきりと「生きる意味」を見出せてはいません。
しかしこの映画を見て、その理由が分かった気がしました。
それは、僕にはまだ色んな選択肢が残されていて、そのどれもに希望を抱いているからだと思います。
skinは「お母さんの味が再現されたスフレ」にしか希望を見出せないほどに追い込まれていました。それに比べて僕は、そこまで追い詰められていません。
その余裕が、生きる理由を見いだせていない理由かなと思いました。
時が経って、就職や結婚、子供の誕生など、多くのイベントがあるうちに、僕も余裕がなくなってくるはずです。その時の自分がどんなことを生きる意味とするのか、楽しみのようでもあり、少し恐怖も感じます。(笑)
とにかく今は、いずれ来るであろうイベントに向けて、今を精一杯に楽しんでいきます。
今年ももう終わりですので、これが2020年最後のnoteになると思います。
みなさん来年もよろしくお願いいたします!
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