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音楽生成AI "Suno AI" の進化がスゴイ

〈生成AI / 3Dプリンター / XR〉を趣味でいじっているただの大学生です。

先日公開された、Suno AI V3というバージョンが、音楽生成AIの常識を変えるようなレベルでスゴかったので、ざっくりとV2からV3への進化で感じた変化をまとめてみました。

実際の生成事例も載せていますので、ぜひ聞いてみてください!

Suno AIとは

そもそも、Suno AIとは、音楽家とAIの専門家たちからなる米国企業Sunoが公開している音楽生成AIであり、1.歌詞のある楽曲(日本語を含む多くの言語に対応)、2.歌詞のない楽曲を最大2分の長さで生成することが可能な、いま最注目のAIツールです。

Suno AIは有料版と無料版があり、無料でも1日10曲まで生成可能です。

また、有料版には、Pro PlanとPremier Planの2種類があり、
・Pro Plan=毎月500曲
・Premier Plan=毎月2,000曲
の生成が可能です。

Googleアカウントを複数用意すれば、アカウントの数だけ無料版でも生成可能であるため、個人利用の場合には、課金せずとも十分楽しめます。

ただし、商用利用は有料版のみ可能となっています。

Suno AIの使い方

Suno AIには、プロンプトを入力するだけのモードと、自由に歌詞や音楽のジャンル、楽曲タイトルを設定可能なカスタムモードの2種類が存在します。

プロンプトを入力するだけのモードは、
特に説明が必要ないと思うので、
ここでは、カスタムモードの使い方についてまとめていきます。

カスタムモードの最も大きな特徴に、
歌詞を自由に設定可能というものが挙げられます。

これは、英語の歌詞に限らず、日本語や中国語など、さまざまな言語に対応しており、日本語の場合は、漢字を含んでいても問題なく歌詞を含んだ楽曲が生成されます。

実際に、YOASOBIのアイドルの歌詞を使って、
生成してみた楽曲がこちらになります!!

ちなみに、"Lyrics"の箇所に歌詞を入力しない、もしくは"Instrumental"をオンにすることで、歌詞のない楽曲を生成することも可能です。

次に、"Style of Music"と"Title"について説明していきます。

まず、"Style of Music"は、いわゆる音楽のジャンルだけでなく、その曲調もまとめて設定できる項目になります。

ジャンルとは、例えば、JPOPやHIPHOP、AmbientやMetalなどの事をここでは意味しています。生成する際は、自分のイメージする曲のジャンルを英語で入力してください。

曲調に関しては、AggressiveやUpbeat tempo、Electric GuitarやFemale Voiceなどの事を指し、自分の生成したい曲のテンポや楽器などを英語で入力してください。

次に、"Title"についてです。

"Title"は曲のタイトルに当たるため、
自由に日本語でも入力してもらって良いのですが、

これまで音楽を生成してきた体感ですが、
このタイトルも生成結果に強く影響を与える印象がありました。

なので、自分が作りたい曲に合うようなタイトルを適切につけてあげることをオススメします!!

V2からV3で進化したポイント

1.歌詞のない楽曲生成が正式に可能に

元々、Suno AI V2を使用して歌詞のない楽曲を生成するには、
カスタムモードを使用して、"Lyrics"の項目を入力せず生成することで、ランダムで歌詞の含まれない楽曲を生成することが可能でした。

しかし、V3にアップデートされ、
"Instrumental"という項目が新たに追加されたことで、正式に歌詞のない楽曲生成が可能になりました。

このような、ハイクオリティの楽曲が簡単に生成可能です。

2.生成される曲の長さが最大2分に変更

Suno AI V2では、生成される楽曲の長さは最大1分20秒でした。また、曲の長さはランダムとなっており、20秒のものから45秒ほどまで、生成される長さは様々でした。

しかし、V3にアップデートされたことで、生成さる楽曲の長さは最大2分となり、以前生成されていたような20秒程度の短い曲は、検証した限りでは、生成されなくなりました。

ただし、曲の長さは依然パラメーターとして存在しないため、
"Lyrics"の項目に入力する歌詞の長さを調整するなどして、曲全体の長さをいじることしか出来ません。

3.不可聴の透かし技術導入開始

これは、Suno AIを触っていて気づくことはないのですが、上記の記事を見てみると、フェイク動画の作成などの悪用防止のために、不可聴の透かしが生成される楽曲に加えられているようです。

4.生成される楽曲のクオリティがアップ

これに関しては、体感ではありますが、
生成される楽曲の展開において、V3の方が多様かつ、ハイクオリティになっていると感じました。

今回は比較のために、Adoさんの「うっせえわ」の歌詞を使って、Suno AI V2とV3の生成結果を載せています。

ぜひ、自身で聴き比べて、その変化を確かめてみてください。

以上が今回、Suno AIに関してまとめた内容になります。

楽曲生成に関しては、Suno AIを抑えておけば大丈夫。と言ってしまっても過言ではないレベルで、優れたAIツールであるため、

ぜひ一度、使ってみてください!!

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