「シャニゴス day2に行ってきました」2023.3.19の日記
はじめに
・この記事はday2終了後の翌朝ぐらいから公式情報を極力遮断し、day2直後の感想や思考をなぞる形で執筆したものです。
・当時の空気感やday2直後の抜身の感情や思考を感じていただければ幸いです。
・昨日に引き続きアイドルマスター シャイニーカラーズの5周年ライブ、通称シャニゴスのday2に行ってきました。これはその記録です。
・思うがままに暴れていたら無茶苦茶な文量になってしまった。なんか20000字弱あるらしい。単純計算で原稿用紙50枚弱だ。この記事を書き上げるために毎日投稿していた日記の連続記録も途絶えてしまったけれど、後悔は無い。シャニゴスday2の感想に飢えた、活字中毒モンスターの諸兄諸姉までこの文章が届けば幸いです。
・ちなみに、day1の感想はこちらです。こっちもday2前の感情や感覚を極力封じ込めたつもりなので、良かったら見てあげてください。いっちょ前に考察したりしています。等身大の愚かさが可愛いですね。
開演前
・前日、つまりday1直後の夜は、day1で感じた不安をなだめる為にインターネットの人達とシャニマスの対day2の組み手(こう来たら......こう!みたいなやつ)に勤しんだり、day2体験後には質感を失ってしまうであろう参加レポを必死に書き綴ったりした。
・特にday1参加レポは結局day2開始の3分前とかに書き上がって慌てて共有したので記憶違いや書き損じ、見当違いな考察を始め、悪態、苦言、罵詈雑言がライブ感覚で刻まれた危険過ぎる一編となってしまった。でもこういうの書かずに「いや、俺は全然不安じゃなかったし想定の範囲ですよ?」みたいな顔をするのが一番良くないから。
・昨日と引き続き記憶のライブ感を大切にしてレポを書きます。脳内RAMが破裂して記憶違いをしている箇所もある気がしますが、そこも含めてレポだと思うのでアーカイブを見ずに記憶だけで書いていく。
・色々忙しい上に文量が多い都合でday2のレポを書き上げられていなかったのだけれど、なんかもうday3相当日の生放送が始まっているらしい。それを見てしまうとやっぱりday2の体験の質感が変わりかねないので心を鬼にし、インターネットを断ってこの文章を執筆しています。
・今回はライブ直後の最速配信が解禁されていて、day1終演の1時間後とかにはアーカイブが出ていた。凄いスピード感だ。アーカイブは事前に買っていたけれど、day1終演後のカオスな一次体験的な感情や思考を下手に整理したくなくて殆ど見ないようにした。最初の社長コミュと協賛読みだけ復習した。
・day2も運良く現地チケットが取れていたので会場のある渋谷とか原宿らへんに行く。物販は昨日済ませていたが、開演は午後5時、とかなり遅めの時間だったから午前中に時間を潰せそうな場所を探した。
・同行者に誘われてプライズに追加されたと噂のプライベート・ドレスダウンの市川雛菜さんのフィギュアを狙ってゲームセンターに赴く。結果、滅茶苦茶幸運で1000円で2人分のの雛菜さんを確保することが出来た。未だに信じられない。でもこれで全部集めなきゃという枷に囚われちゃった。1人ではきっと雛菜さんも寂しい。最初は潰れるのが嫌で、巨大なラジカセを片手に街を闊歩する屈強なヒップホッパーのような気持ちで外箱を剥き出しにして持ち運んでいたが、普通に危ない人になってしまうので一生懸命荷物を整理して鞄の奥底にしまった。
・そして近場の喫茶店に入ってday1の記事を書いていた。ここでセトリを復習していたことがday2の体験の質に強く響いたので本当に良かった。
・開演1時間ぐらい前になったので会場に向かう。会場の代々木体育館は変な形をしているので遠くからでも1発で分かる。昨日はday1の不穏さを体現する様な雨空だったけれど、day2は雲一つなく晴れ渡っていた。こういう偶然を都合よく解釈してしまう様な烏滸がましさが僕にはある。でも物語を見出すことってある種の祈りでもあるから。
・座席はアリーナDブロック。機材席の横ブロックでちょっと遠いし高さがないので正直あんまりステージは見えない。トロッコも無いし。ただ幸運にも1列目だったので正面のオタクに対して配慮する必要が無く、広々とケミカルライトを振ったり、実質現地ライブビューイングと割り切って大型モニタを見れたのはすごく良かった。
・今回も社長コミュから始まりライブの諸注意が聞けない可能性があったので、事前のアナウンスに意識を割くようにした。特に何もなかった。昨日とか「休憩を設けておりません〜〜〜」の一言さえ無かったのに普段より全然MC休憩が無かったの、普通におかしくない?
・開演2分前にday1レポを書き上げインターネットで公開し、速攻で電子機器の電源を切る。見せてもらおうじゃないの、公式の見せる答えってやつをよ。
If I_wings. Day2
・昨日と全く変わらない様子の社長コミュから始まる。やっぱり鍵締めを忘れているし。書類は落とすし。この時点で昨日の内容はIFで有耶無耶にされるのかな、と不安が脳裏を過ぎる。が、企画書について言及された瞬間に会場からワァッ...!と歓声が上がる。これよこれこれ。僕たちはもう演出の手のひらの上でいい様に転がされている。こういう空気感を体験出来るから現地参加はやめられない。
・一閃。アリーナからだと暗がりに演者の姿がなんとなく視認できるので、今回は開幕の寸劇のフォーメーションをまじまじと見る事ができた。何度見ても楽しいし、コールで大っぴらに神様を煽れるのは中々ない機会だ。神様も今日ぐらいは許してくれるはず。楽しすぎて結局杜野凛世さんが左投げ左打ちかどうかを確認できなかった。タイム演出や円陣演出、踏み出せ震わせ〜、の振りがお気に入りです。
・ギミサモ。イントロのギミサンモ...が聞こえた瞬間にクソでかい聲(こえ)が出た。昨日も見たのに毎回新鮮な気持ちだ。ギミサンモで唇を動かす黒木さん、スモークに包まれていたからかスパイシーな感じが堪らない。ただ、この時点で昨日と全く同じセトリを歩んでる事に気づき不安は加速する。楽しいけれど、これでは何も変わらない。また脳機能の一部が不安でロックされてしまった様な息苦しさを感じた。
・ドラエモ。車のCGってここだったよね!?楽曲のアクセル全開な感じとよく似合う。近未来感のある背景映像と、ステージ上段でのパフォーマンスが相まって凄くかっこいい。見たよ 倒れても立ち上がるストレイ。ステージ上段で踊ってくれるとアリーナ後方からでもよく見えるので本当にありがたい。
・Catch the Breeze。透明から色付いたノクチルさんには本当は青ではなくメンバーカラーを振りたい気持ちがあるんだけれど、何となく周りを見て控えてしまう。今考えるともっと研ぎ澄ましたいな。昨日書いてない内容だと横並びになるフォーメーションが印象的です。
・浮動性イノセンス。記憶違いじゃなければバレエってこの曲ですよね!???特技がバレエの演者さんって居ましたよね!????昨日書き忘れちゃったよ!!!!ライブを見ると書き損ねて記憶から飛んでいた演出がギュッと思い出される。そのお陰である種新鮮な気持ちで毎回ライブに臨めるのは嬉しい様な悲しい様な...。なんかジョジョにそんな敵居たな。
・Bouncy Girl。いまさ↑ら↓を聴くと問答無用でブチ上がってしまう。これは昨日も言った。ややさんの回し蹴りを見て歓声を上げた。これも昨日言った。全部知っている。セトリも含めてday1の焼き直しをしていることをどうしようもなく自覚してしまう。なんでSHHisのパフォーマンスを見ながらそんな不穏な気持ちに囚われないといけないんだ。そして曲が終わり、拍手と共に暗転し、何も見えなくなった。
・おもむろにイルミネの暗転コミュが始まる。変わった!!!!!昨日と変わった!!!!!大興奮!!!!!もう無茶苦茶大興奮!!!!!今日は昨日とは違う。今日は風野灯織さんがいる!特異点の彼女なら、いや特異点のイルミネ3人ならこのループを断ち切ってくれるかもしれない!!!祈る様な気持ちでブレードの色を青と黄色に切り替え暗転コミュに耳を傾ける。内容は正直おぼろげで、イルミネの今までの振り返りと絆を感じさせるものだった気がする。ただ、この内容でイルミネイトコンサートでクラップの演奏家を募集する訳がない!という謎の確信と不安と興奮が一緒くたになったやつが沸々と湧き上がってきたのを今でも覚えている。そしてコミュが終わり曲が始まる。何度も聞いてきたワンフレーズが身体を貫いて脳の回路がショートするのを感じた。
・「ヒカリのdestination」
・くっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっそデカい聲(こえ)が出た。嗚咽とかそんなものは軽く通り越して、あれは咆哮の類だった。声出し解禁していて良かった。馬鹿ほど泣いたし壊れたおもちゃの様に我武者羅にブレードを振った。
・人生で主体としてループ世界に囚われるのって僕はこれが初めてなんですけど、こんな息苦しい物とは少しも思わなかった。そしてその陰鬱なループを打ち砕くのが、イルミネの始まりの曲という構図。こんな美しい文脈があるかよ。反則だ!こんなのデータに無い!昨日散々やった組み手が一瞬で水の泡だ!やってくれたな!やってくれたなおい!!!!!
・風野灯織さん役のれいれいさんは諸々の都合でライブの参加を見送られる事も多く、これまでも結構な数のライブが関根さんとだまゆさんのデュオによって公演されてきた。仕方がないと思いつつも、何処か寂しく思う気持ちはあって、そういう文脈も引っくるめて特異点の演出に巻き取られてしまった。演者の不在を演出に組み込むやつ(そういえばMDのday2ノクチルでもぶちかまされている)、何もかもがズルい!!!!
・実世界とシャニマス世界の両面での特異点である風野灯織さん、心に染み入るような暗転コミュ、イルミネの始まりの曲、陰鬱としたループ世界の破壊、いくらなんでも文脈を組み込み過ぎている!!!!!!そうして複雑に編み込まれたヒカリのdestinationは、これまでのどんなシャニマス楽曲よりも強靭に心を打つ、本当に素晴らしいパフォーマンスだった!MOIWのヒカリも危険域を軽々飛び越えて心に深く刻まれたけれど、今回はそれを遙かに飛び越えてきたと断言できる!
・ついつい感情的になってしまったが、本当はこれでも足りないくらいだ。オタクがデカい聲をあげているうちに、楽曲はあっという間に終わりを迎えた。涙に頬を濡らしながら溢れんばかりの喝采をステージに送った。
・暗転し、演者総揃いでのMCが始まる。ヒカリのdestinationにやられて記憶があやふやだが、昨日と違ってイルミネ→シーズ順でのMCだった?し、一切の終わりを感じさせない様な、明るく元気の良いMCだった。序盤の何処かで「プロデューサーさん」というワードが飛び出し会場から声援が上がったのだけはよく覚えている。それはそれとして......小宮果穂役の放課後クライマックス...←その後のわちゃつきも含めて無茶苦茶かわいい。
・昨日と辿った道筋は似通ってはいるけど、ループが破壊されたことは確かに感じ取れた。でも、わか様は叫ばなかったのでまだ油断ならない。MCが終わって暗転する。もうここから何が始まるかは一切予見出来ない。昨日の夜3時までやった組み手はもはや意味を成さない。僕は今から...データを捨てる!
・放クラの暗転コミュが始まり、「海」のキーワードを聞いて全てを察した。即座に手元にUOを引き寄せて衝撃に備える。
・ビーチブレイバー。デカい聲(こえ)、3(スリー)。開幕でUOをへし折り、10,000回は聞いたであろうコールとクラップをステージに捧げた。声出しはもちろん、ウェーブまでやらせてくれるなんて!これまでの演出で心のエンジンは既に全開だったけれど、身体も物理的に温まって気合十分といった感じになる。
・NTF。イントロで希水さんの「てやーん!」を聞けることを確信し静かに歓喜する。そして同時にNTFが2日目のこのタイミングで披露される意味に気付き、凄まじい衝撃に心を揺さぶられた。NTFはグリム版「赤ずきん」にあった破滅の結末を書き換えて、再生へと導く楽曲だ。ループが破壊されたいま、この曲以上に今の状況に合った楽曲はない!逆もしかりだ。この楽曲を陰鬱なループに囚われたday1で出来るはずがない!強烈な文脈に添えられて、未来が書き換えられるのを確かに感じる一曲になった!
・FaF。シーズのお二人が昨日と比べ不敵な微笑みをよく溢すようになった気がするのはプラシーボだろうか?この時点での記憶力の低下は相当なものになっている。
・確かここでストレイの暗転コミュ。
・え!??????ストレイライトが解散!??????
もしもの話よ(冬優子)
↑よ、良かった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
もう完全にバカ丸出しだが、会場全体が本当にこんな感じだった。多分この時点での現地参加者の平均IQは10以上低下していたと思う。7の段とか言えなかった。少なくとも暗転コミュで解散は回避され、ループ破壊に対する200%の確信が2000%の確信に変わった。
・Transcending the world。今回は和楽器演出は無かった。シャニマスの演出、少なくともday1-2を通して同じやつは擦らないことがわかった。ヤバイ、進化系、ストレイライト。このフレーズ、ライブ中は凄くかっこいいのに字面に起こすとむっちゃファニー。何処で披露されたシーンか自信がないからもう此処に書いておくけれど、田中さんの衣装の紐で遊んでる北原さんと幸村さんさぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ありがとう.....................。
・ノクチルの暗転コミュ。小糸さん一人じゃない!!!!みんなでアルバムをめくってる!!!!!小糸さんが恐れている「いつか来る離れ離れの日」は少なくとも今日ではない。まだずっと先だ!!!!!
・僕らだけの未来の空。いつ僕の正統進化という感じがして気持ちが良い曲だ。向かい合って空に手を掲げる演出にいつも心を掻き乱されている。
・FELICE。もう怒られること覚悟で正直に言う。僕はこの曲が少し苦手だった。風野灯織さんの歌声がなんだか苦しそうに聞こえていたから。でも今回の灯織さんの歌声はこれまでとは少し違う、伸びやかな歌声だった!(ように感じた)。ライブにおけるプラシーボかどうかはこの際どうでも良い。本当に良かった。いま、この文章を書きながらFELICEを聞き直しているけれど、以前感じていた苦しさは全く感じられない。驚いた!FELICEに対する認知が書き換えられている!!こんな(バイアスの入ってそうな若干胡散臭い)現象が起こり得るのか!!それはそれとしてFELICEのワイパーはやっていて心地が良い。今更ですけど、跳ねるたびにふわふわする衣装がめちゃくちゃ可愛い。3人揃うともっと可愛い。
・この辺で半分で〜す!みたいなMC?もう時系列がぜんぜんあやふやだ。正直、怒涛の演出答え合わせに無茶苦茶消耗していたので「え!?????まだ半分なの!?????」という感じだった。なんか周りの空気感もそんな感じだった。普段はもう!???なのにね。大変うれしい。
・愚者の独白。マイクスタンドの曲。立ち位置に対する制約を受けるものの、手元がフリーになるので演出の表現域を広げられるし、歌唱に集中しやすそうだ。いつもはモニタ越しに歌唱者を目で追ってしまうけれど、今回はフリーの人たちが結構自由に演技をしていることに気づけた。昨日も言ったが、まみみソロのまぼろしの〜〜〜の部分、めっちゃ良いです。
・ベリラ。大崎姉妹が手を取り合って踊る演出や、その間をくぐる桑山千雪さんの演出で身悶えする。昨日言及出来なかったのは純粋に見逃していたからだ。ステージ上に小さくしか見えない演者の実体を深追いして全体の構成を見過ごすことが僕にはある。この悪癖は10年来のもので、もう治りそうにない。
・あの花のように。僕はノクチルでこの曲が1番好きだ。天塵のラストを嫌でも思い出すし、花火のことをすぐに消えてしまう花、だとか夏の魔法を体に纏い、とか、とにかく詩的に歌いあげるところが好きだ。良いじゃん。夏の魔法。Dメロの魔法を超えて〜、のところでその魔法すら超えてしまうところも好き。MDでは無観客ペンラ消灯で天塵を完璧に再現したこの曲だが、今は誰もが花火ではなくノクチルの4人を見ているところを含めて、巨大な物語になっているところが驚異的な一曲。
・Love Addiction。担当者の方のお給料上げておいてください。なんだこの演出!??????????お、お茶会!??????????イヤモニ!?カップを持ちながらの歌唱!???何とか取り戻し始めた正気が一瞬で砕け散るのを感じた。カメラワーク、職人芸すぎる。カメラさんのお給与も上げておいてください。
・ストレイの暗転コミュってここだっけ?芹沢あさひさんが光を追い求めた末に黛冬優子さんと和泉愛依さんと合流するやつ。こういうMCを連発されると最早休憩時間は存在しない。良いぞ、もっと僕達を追い詰めてくれ。
・Another Rampage。僕はこの日に「本性がmiscastでも良い」という歌詞を聞いてようやく言語化できたんですけど、黛冬優子さんと和泉愛依さんには、演者も含めた「miscastでも良い」の構造が真逆に張られている。これから物凄く失礼なことを言います。学会追放も覚悟の上です。
・この辺はシャニラジのフルを聴いてほしんですけど、ふゆ←冬優子←幸村さん、の入れ子構造の関係と、北原さん←愛依(ちゃん/サマ)の関係のことを言っている。
・可愛く猫をかぶることを目指して内奥に強烈な力強さを秘める黛冬優子さんに対し「自分は冬優子の力強さに牽引してもらっているだけ」とネガティブな方向に自己肯定感の低さを発現していた幸村さんの姿が、それでも冬優子さんを精一杯表現しようと喰らいつく幸村さんの姿は、まさに「本性はmiscastでも良い」を体現する様な渇望に満ち溢れている。キャラが先行していて演者がそれを追いかける構図だ。(それはそれとして、幸村さんが時々ネガティブに振れるところが人間らしくてとても素敵だな...と思っています。)
・一方で、北原さんはストレイのライブの度に感じては押し殺してきた「愛依の色が赤色と緑色にかき消されることに対する悔しさ」を吐露してくれた。そしてその悔しさの意識はVS.において愛依さんの心境の変化として描写された。愛依さんが悔しさを感じてくれたことを指して、北原さんは「嬉しい」と言ったのだ。北原さんの意識は愛依さんに先行していて、これまではそれを押し殺して人知れずmiscastをやってのけていた。これは驚異的なことだ。演者がキャラに先行するなんて考えてもみなかったし、それが同期する瞬間まで到達するとは...。
・人生は物語ではないし、生き様を勝手に規定し消費するのはとんでもない悪徳である。それでも、意識の同期を成し遂げた北原さんと、意識の同期を渇望する幸村さんの姿をどうしてもストレイの2人に対するメタとして捉えてしまう。この2人が役者としてどう立ち回っていくのか、これからも期待で目が離せない。
・これはストレイの解説記事ではないけれど、間違いなく今回感じたことなので書いた。この記事は外側ではなく内向きに向いていて、当時の感情や思考の再現を優先した作りになっている。それはそれとして、いい加減にライブの本筋に戻る。
・OMG。何度も言うがこの2人のパフォーマンスがこれまでと比べて挑発的で妖艶で大胆不敵に感じた。プラシーボなのか?ガールクラッシュ感が全開だ。こんなにKPOP的な曲が好きになるとは少し前には思ってもみなかった。曲が終わり、万が一、斑鳩ルカが乱入してきても大丈夫な様に気持ちを引き締める。ぜんぜん杞憂だった。こういうのをクリパからずっとやってる気がする。
・キャスク。なんか昨日と比べて猫が...おお...多くない?ループって破壊すると猫が増えるんだ。報酬は笑顔だけ!の河野ひよりさん、ばちくそキュートじゃない!????涼本さんは相変わらずめっちゃ跳躍していた。両足折りの全力跳躍の時代が来ます。当然曲終わりに全力拍手をする。毎回「流石に今回は逃げないっしょw」の気持ちで臨んでいる。僕は同じ映画を見る時も「今回は展開が変わって負けちゃうかもしれない...」という意識を持つ戦い方をする。
・シーズ暗転コミュってここか!?????美琴さんが居る!!!!!!!!行け行け行け!!!!!!回れ回れ回れ〜〜〜〜〜!!!!
・Fashionable。🐟🐟🐟、🐟🐟🐟!!!!!!🐟🐟🐟、🐟🐟🐟🐟!!!!!!!!!!ダンサーが居ない!!!!!美琴さんが、にちかさんを見ている!!!!!!!!!ウオオオオオオオオ!!!!!ノーカラを飛び越えた!文脈に轢き殺されるかと思った。不在の文脈が上手すぎる!
・イルミネMC。アンティーカも完璧と思わないことあるんだ、みたいなやつ。正直記憶が朧げ。
・イルミネイト・コンサート。そうだよね!別にこの曲は被害者であって悪いのはループそのものだから、セトリを変えれば全く問題無いもんね。フルート、ヴァイオリン、ハープが揃った!切り株に座るところも、指揮棒にする振りも全部好き。クラップがサビに固定された感じが良い。昨日は手探りだったから。Cメロのおっとっと、みたいな振り、曲のコミカルさも含めて無茶苦茶良い!!!!イルミネ3人になって昨日感じた感触が1.5倍どころか100倍くらいに増幅されている!!!!
・太陽キッス。イントロで死を本格的に覚悟し、タオルを構える。正直に言うとタオルを持ち込むのは今回が初めてであんまり上手に振れなかった。でも楽しい〜〜〜〜!!!公式タオル買っといて良かった〜〜〜〜!!!!
・Tracing Defender。イントロのコールを完璧に叩き込んでテンション全開になる。ロボットダンス、カッコいい〜〜〜〜!!!終わり際の幸村さんの投げキッスで獣の咆哮をしてしまった。というか、会場のあらゆる所から獣の雄叫びが聞こえた。伝説の一瞬ってこれのことを言うんだ。これってライブではなくて実はメンシス学派の儀式だったのかもしれない。
・アルストロメリア。声出し解禁したけど、自分の声が混ざるのはなんか嫌だったので特にコールはしていない。最後のポーズ好き。アルスト語の原初にして最強の一曲であり、モチーフも難解ながらまだ分かりやすい方な気がする。最後のポーズ好き(2度目)。
・アスファルトを鳴らして。これ、昨日言い忘れてたんですけど、背景演出が妙に解像度が高い実写のフェンスの映像から始まる。ノクチルといえばフェンス、という偏見があるのでめっちゃ興奮した。「追いかけてるばかりじゃ、いつか君が見えなくなる」という歌詞が凄まじい質量を持って襲い掛かってくる。歩みを進めることを「アスファルトを鳴らして」と表現する質感表現のセンス、余りにもすごいことを再確認してしまう。
・純白トロイメライ。これはブライクのカップリング曲で、NTFと同じくday1では存在を許されない1曲だった。ブライクが堕天の曲で、トロイメライは光堕ちの曲だから。ここがday1/day2で逆になるのはあり得ない。エンジェーーー!のところの希水さんの目力と熱唱が大好きです。選んでよ!もアホほど好き。Aメロ前の変拍子も好き。好きなとこばっかだ!
・イルミネ暗転コミュ。めぐるが楽しいな〜〜、みたいなこと言うやつ?恥ずかしながら記憶がおぼろげだ。もう僕の記憶域はこの時点で限界を迎えている。ただ、引き笑いみたいな、肺に穴が空いたかの様な苦しげな呼吸をしていたことだけ覚えている。
・スマイルシンフォニア。完全体スマシンだ!!!!!!会場から悲鳴が上がった。僕も上げた。この曲は開幕のアカペラが重要なのでオタクの悲鳴が乗るのは最悪なのだけど、もはや獣性を我慢できるフェーズではなかった。ト音記号をなぞる演出、興奮が先行してしまっていつも終わり際しか見れないんだよな。背景演出がオレンジでとても綺麗だった。この曲を聴くとグレフェスシンドイナを思い出してしまい、凛世ソロは...?と思ってしまう最悪のミーム汚染に侵されている。銀テ演出があり、ライブが終わりに向かっていることに嫌でも痛感してしまう。
・最終MC。演者が勢揃いする。最終曲のアナウンス。え〜〜〜〜!今来たばっかり〜〜〜〜!!!!
・Spread the Wings!!。これは後出しで当時の気持ちを言語化したものだけど、イルミネ始まりの曲であるヒカリのdestinationがループを破壊したなら、283プロ始まりの曲であるこの曲もきっとループを破壊する曲な気がする。これから始まるであろうアンコールに対する不穏な気持ち、ここまでのライブを通じてループを破壊する意図を力強く感じていたので向き合う勇気が持てました。曲が終わり、演者の退場。
・すかさず爆速でアンコールを要求する。さぁ掛かってこい!解答編を見せて見せろよ!と言わんばかりのクラップだった。それに応える様に異例の速さでアンコールが始まり、モニタに映像が流れ始めた。
・この辺から、怒涛の勢いで沢山の情報が流れたから時系列に全く自信がない。多分前後する。許して欲しい。
・プラモデル化?磯部さんCVのキャラが出てきて会場に笑いが漏れていた。30を3Dと見間違えたオタクが一瞬何かを勘違いしてヒュッ......みたいな声を出していた。安心して。僕も勘違いした。不穏さとはかけ離れた底抜けの明るさで喋るもんだから救われた気持ちになった。後から知ったがコラボ先では代々木体育館を写したり重大発表の時間をライブの時間に合わせたりして、割とわかりやすく匂わせていたらしい。
・打ち上げガシャの告知。良かった〜〜〜!ループ抜けてる!
・次に恋鐘さんのガシャの告知。シャニPの顔が逆光チラ見せした瞬間に会場に激震が走る。何でアイドルじゃなくてシャニPで激震が走るんだよ。シャニマスのサービスはちゃんと続くんだな、という安心感はあった。
・そして新規グスコレの告知。今回は雛菜さんと灯織さん。石が無さすぎるよーーーっ!
・あと.....何だっけ?283RPGやってますとか、チームトワコレ(黛冬優子さんの夢)とか、ポップアップショップやりますとか、環境省コラボの詳細発表とか?全部ピンを張れる様な大事件だけれど、この後の演出のせいで記憶が朧げだ。
・そして...静かになったあと、これまでの歩みみたいな動画が流れ始めた。真ん中じゃなくて、2人の隣。とか、幼馴染の絆を見せるの、簡単じゃん、それは。みたいなのとか、兎に角これまでの名シーンが矢継ぎ早に流れる。これを書いていて気づいたがこれによく似た現象を知っている。一般にこれは走馬灯と言う。
・何気ない日常みたいな走馬灯もあった。なんでここで甜花ちゃんが夏葉さんをゲームでボコるコミュが出てくるんだよ、とちょっと笑った。
・走馬灯なので、オーディションに落ちて落ち込む真乃さんや出来レースに対して感情的になる冬優子さん、のような辛いシーンが矢継ぎ早に流れて苦しくなる。花結びゆくゆくをこんな丁寧に扱ってくれるんだ。そして暗転し樋口円香さんの「ぐちゃぐちゃに引き裂かれてしまえばいいのに」で会場にオオ〜〜〜!というどよめきが走る。僕も思わずどよめいたが、冷静に考えるとこの台詞はちょっと違うやつだろ!!!!!!!
・そして、ソロライブイベント「我儘なまま」が発表される。え!?????ソロ曲聴けるの!?????また武蔵野の森!??????ロゴにある小さな丸がそれぞれのメンバーカラーの色になっているのが芸が細かくて良い。
・いや、落ち着いて。確かにビッグ・ビッグ・ビッグ・イベントだけど、今回の不穏さを覆すには若干物足りない。何かがある筈だ。という予感を隠し切れずにモニタを食い入る様に見つめた。
・そうして、弱々しく呻く斑鳩ルカさんの声を聞き、本日何度目かのくそデカい聲(こえ)が漏れた。
・パニック!完全にパニックだった!何が起こるか全く分からない。次の瞬間自分の首が刎ねられていてもなんらおかしくない。物語が転換する!しかも間違いなく不可逆に!混沌渦巻く会場で、ひどく狼狽しつつもモニタからの神託を待った。そして、ある書面が浮かび上がった。
次の者を283プロの所属とする。
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・会場に地鳴りの様な呻き声が響き渡った。みんな、そのアンダーバーの上に誰の名前が刻まれるか、一瞬で察していた。
・永遠に感じる様な一瞬の後、斑鳩ルカの名前が署名され283プロに所属することが正式に通達された。
・永遠に感じる様な一瞬、本当にあるんだと思った。時間的にはとても短い筈なのに、署名される迄の間が気が遠くなるほど長かった。
・正式に署名された衝撃のあと、脳裏に強烈な混乱が走った。何故?あんなに消耗した斑鳩ルカが?あんなに毛嫌いしていた283プロに?セヴン#スは確かに斑鳩ルカも救われるべき対象だと感じさせるような物語だったが、いくらなんでも話が飛び過ぎている。ミッシングリンクを読み解けない。一体どういうこと?思考が全く纏まらない。
・この混乱も時間的には一瞬だった。すぐに署名の上にぽたりと黒インクが溢れ、斑鳩ルカの名前がかき消される。
・否定か?強烈な否定の表現なのか?次の瞬間に書面が破り捨てられるのか?どうなる?何が起こる?はやく。はやく続きを見せて。はやく!はやく!はやく!はやく!
・インクがおもむろに輝き始め、インクの黒さが虹色に覆い尽くされた。否定の黒を覆い隠すかの様に、インク跡は鮮やかな七色を湛えていた。
・斑鳩ルカ、本当に来てくれるのか。
・ひどい混乱の中で、その事実だけがぼんやりと心の中に染み込んでいくのを感じた。
・そしてステージ中央に人影を見た。アリーナ後方からでも暗転時に立っている人数ぐらいは把握できる。立っている人数は1人だった。
・何が起こるか、全部分かってしまった。
・Dye the sky.が流れ始める。大好きな一曲だが、気が気でなかった。センターに1人。そして後ろには283プロの皆が居た。遠くてお顔ははっきり見えなかったが、誰が立っているのか、確信がそこにはあった。手元に求めたペンライトの色は無かった。一瞬で考えを巡らせ、青と水色にペンライトの色を設定し食い入る様にステージを見つめる。聞き慣れない歌声が会場に響いた。曲が始まって少しして、センターを捉えたカメラの映像が中央の大型モニタに映し出される。
・斑鳩ルカがそこに立っていた。
・Dye the sky.に関する記憶が断片的だ。MOIWで披露された時は明確に青色のペンライトを振る楽曲だったけれど、今回のステージ演出は明らかに白色ライトに寄っていたし、会場を彩るケミカルライトやブレードも、決断的にへし折られたUOや各々が信じる色が振られていた気がする。
・これはライブ後に何処かで聞いた話だけれど、混ざり合った光が白く見える様子を描いたのがシャイノグラフィ、混ざり合った色が黒く見える様子を描いたのがDye the sky.らしい。真偽の程はともかく、Dye the sky.で敢えて白色の演出が為されたのは、先ほどの黒インクの演出のオマージュだったのだろうか?
・全身を震わせる様な興奮が全く収まらないまま、楽曲が終わった。始まるであろう最終MCを固唾を飲んで見守る。
・関根さんからの挨拶が始まり、少しして川口さんが新たな色として参加することが改めて告られた。川口さんのMCは緊張と感傷が入り混じった様な表情で、声を震わせながら決意表明する、そんな内容だった。心の中で何度も頑張れ〜〜〜!と応援した。会場でオタクの叫び声は聞こえなかったけれど、みんなそう思ってたんじゃないかな。
・その後の他のメンバーの個人MCや後の楽曲の時も決して笑わず、ファンサをせず、孤立した感じだったという報告があった。記憶ではステージの1番右端で北原さんと何かやっていた様な気がする。分からない。アリーナ後方からの景色に何ひとつ自信は無い。
・溢れんばかりの拍手をした。はずだ。きっと自分ならそうした、というシミュレーションだ。余りの衝撃に当時の記憶が抜け落ちているから、断定することは出来ないけど。
・個別MCに移ろう。申し訳ないけれど、印象的だったものだけ抜粋する。応答無しで全部抜け落ちていなかっただけ褒めて欲しい。
・SHHisの2人は斑鳩ルカとはステージを挟んで対岸に居た。MCでは意図的に斑鳩ルカ加入について言及しない暗黙のルールを感じた。
・ややさんのMCは毎回印象によく残る。これまでのMCは「自分は特別な人間ではない」というベースの語り口だったが、今回は違った。「自分の代わりは沢山いるかもしれないが、美琴をやらせたら私が1番だ」。だいたいこんな事を言っていた。意識の変遷に物語を感じずにはいられない。誰もが肯定する客観的な事実と、それを無下にしない強烈な自己肯定。痺れた。かっこ良すぎる。
・和久井さんのMC。氷河期、氷河期〜〜〜!!!!何ひとつ意味が分からないが、そう言えばライブ当日の個人ツイートがマンモクスンだった。ここ数ヶ月で浅倉透さんのグー芸が完全に板に付いた感じがある。
・岡崎さんのMC。市川雛菜さん、お誕生日おめでとうございます!!!
・ストレイMC。シャニラジ的な内容には触れられなかった。それで良いのだと思えた。
・芝崎さんのMC。昨日は縋るような思いで聞いていたけれど、今日は気楽に聞けた。ゴーゴー!だそうです。
・放クラMC。銀河一と宇宙一ってどっちが強いんだろう。現代のほこたてだ。最強議論スレ立てちゃおうかな。
・河野さんMC。個人的にはかなり印象的だった。この手のライブはともすれば演者とキャラを同一視しがちで、僕達は神託を受ける様に一挙手一投足を見守っている。ただ、演者さんもキャラを降ろすための依代に過ぎず、悩むこともあればキャラに見合わない行動を取ってしまうこともある。
・僕にはそんな経験はあまり無いけれど、公式に対して解釈違いが起こることも理論上あり得る。河野さんのMCの「私が間違っちゃうこともあるかもしれない。みんなの心の中に果穂ちゃんが居ます」、とは正にそのことで、僕たちは演者を通じてキャラのイデアをなぞっている。物語を作り出した者たちではなく、物語を見出した者たちによってキャラの肉付けが行われる。公式が解釈違い!というのは世迷い言だと思っていたけれど、強ち間違いではないらしい。個人的に物語の認知の仕方が変わったフレーズだった。
・白石さんMC。園田智代子さん、アンバサダーおめでとうございます!!!!!
・わか様MC。とてもさっぱりしていて逆に印象に残っている。しっとりとしたMCも良いけれどスッと抜けるような爽快なMCも素敵だ。
・菅沼さんMC。まみみは放っておくと拗ねちゃうので〜...というやつ。河野さんの時の理解と少し矛盾する様だけれど、1番キャラの近くにいた人のイデアのなぞり方ってやっぱり特別視してしまう。その言葉を見出してくれてありがとうって、心から思う。
・八巻さんMC。この挨拶を初めてもう5年になります、ってやつ。なんかこのフレーズで過去現在未来が繋がってしまった。理由は良く分からない。
・希水さんMC。参加したのは他の演者と比べてると遅れてはいるものの、確かに三峰結華さんと時間を掛けて丁寧に向き合ってきたんだな〜〜〜、と感じさせられた。これからも三峰さんをよろしくお願いします。
・関根さんMC。いつかあり得たかもしれなかった別の未来に関する言及ってここだったっけ......?思い出せない。多分この後のMCが衝撃的で記憶が弾け飛んでいる。
・れいれいさんMC。ループを破壊してくれて、3人のイルミネを見せてくれて本当にありがとう..............。普段の風野灯織さんなら照れて話してくれないような、「櫻木真乃さんと八宮めぐるさん」へのスキ、が語られ、即座に「櫻木真乃さんと八宮めぐるさん」の「私もスキ」が返された。
・仲良しの権化。もはやキャラが喋っているのか、演者が神託を告げているのか、それとも個人的に喋っているのかぜんぜん分からない!!!!!でも小難しいことは抜きにして、イルミネが仲良しだという事実だけ、その事実だけで充分なのかも。
・本来イデアって時間的に変質しない永遠のものだけど、作品のイデアは視聴者の認知の共通解として、時間を掛けて変化していくものなのかもしれない。その過程で和とか積とか積和とか、色々な認知の擦り合わせがあるのだろう。
・全員分のMCが終わり、正真正銘最後の曲が始まる。
・マルカラ。昨日感じた不穏さをまるで感じさせない、最高の締めくくりだった!心無しか伸び伸びとした振り付けだった気がするし、途中でユニットが消えていく様な不穏な演出も無い。もう2度とday1の様なマルカラは見たくない。完全に運営の手のひらで踊らされている。
・曲が終わり、アイマスーーー!ってやる。2日分の集大成のアイマスーーー!五臓六腑に染みわたる。中央モニタが仰々しく2つに開き演者達が手を降りながら狭間に吸い込まれていくのを名残惜しく見送った。白飛びしたかの様に強烈な明るさを放つモニタがゆっくりと閉まり、暗転してday2は終演を迎えた。
・即座にアイマス最高のコールが響き渡った。昨日の曖昧なアイマス最高とは違う、興奮と確信に満ちた力強いアイマス最高だった。僕も力いっぱい手拍子を打って感謝の気持ちの具現化に臨んだ。
・そこからはよく覚えていない。櫻木真乃さんの声が聞こえたのか、暗転が解けたのか、そもそもアイマス最高を起因としていたのか、何もかもがあやふやだ。ただ、モニタに3.0ロゴが出て、聞き覚えのない真乃さんの歌声が聞こえたことは確かに覚えている。
・アニメ化の特報だった。3Dに起こされた櫻木真乃さんがモニタに映っていた。
・これまで、シャニマスのアニメ(シャニメ)の最適な形についてずっと考え続けていた。時間を掛けてコミュを読み進めていく体験を、たった30分で、たった1クールで辿るのはおよそ不可能だろうと思っていた。
・その不安は正直未だに胸の奥で静かに息づいている。けれどアニメ化の特報を見て、曖昧な不安を、衝動的に立ち上がった興奮が塗りつぶしてしまった。少なくともその瞬間に、不安を感じることは全くなかった。
・興奮冷めやらぬまま暗転し、day2が本当の終演を迎えた。もう一度アイマス最高をやったかどうかは全く覚えていない。僕は動転していた。
終演後
・熱に浮かされたまま、荷物をまとめた。かなりの量を持ち込んだはずのUOはライブの早い段階で全て使い切り、役目を終えた死体の山が積み上がっていた。ライブ中に「空」を実感して顔をしかめるタイミングが5-6回はあったと思う。
・同行者とは暗黙の了解があり、会場を出るまでは興奮に任せて深い感想語りをしないことにしていた。やっぱりそこまでがライブ体験だから。振り切れた心拍数履歴やUOの死体の山を見せたり、あの辺から獣の咆哮が聞こえたとか、そんな表層を撫でるような、本質的でない話ばかりした。
・しばらくして退場許可のアナウンスがあり、周囲の流れに乗ってぞろぞろと外に出た。気持ちの殆どを困惑に占められたday1の時とは後味がまるで違った。演出に対する深い感謝と今後の展望に対する静かな興奮を胸に秘めて会場を後にすることができた。
・会場を抜け出して、駅に向かって歩きながらライブの良かった所をドラフト制で同行者と共有しあった。ショートケーキの苺だけをつまむ様な背徳感と贅沢さがそこにあった。
・適当な居酒屋に入る。そこそこ待つ羽目になったが、良かった点を列挙し切るにはとても時間が足りないぐらいだった。その時に結晶化した記憶をなぞって、この文章を書いている節もままある。
・テーブルに並んだ飲食物を適当に口に運びつつ、インターネットを開いた。公式から情報が公開され、キービジュに浮かび上がった斑鳩ルカの勇姿や、公式プロフィールページの開設、アニメ化に関する詳細な情報など、ライブ中には到底咀嚼しきれなかった情報が所狭しと並んでいた。
・感心しつつインターネットの人達の反応に目を通す。恐ろしい瞬発力で持って今回の演出に対する組み手が繰り広げられていた。
・風野灯織さんの視線の移り変わりや、ソロライブロゴに隠された黒色の丸の発見、If I_wings.の真意、と言った鋭過ぎる考察から、283寮の明るい部屋に放り込まれる斑鳩ルカ、悪態を吐きながらも感謝祭を手伝ってくれる斑鳩ルカ、1人でリンクアピールを発動する斑鳩ルカ、間違えてすっぱいお菓子を食べちゃう斑鳩ルカ、冷蔵庫にしまっておいたプリンをパクられる斑鳩ルカ、大崎姉妹を素で間違える斑鳩ルカ、レンジでチン!される斑鳩ルカ、イルミネでOJTさせられる斑鳩ルカ、スマブラSPのDLCキャラになって遊び方動画をリリースされる斑鳩ルカ..........、妙に精度の高い大量の妄言が無雑に蔓延っていた。この人達には一生勝てないな、と思った。
編集後記:ライブ全体を通して
・当日の感想としてはここまで。此処から先はここまでを書きながら思い付いた内容やライブ全体を通して感じた内容について記載した編集後記とする。
・この構成で虹の行方をやらないのが不思議だな。あれは違う世界線で頑張る自分を応援する歌であって、違う世界線で終わりを迎える自分への葬送では無いからかな。
・楽曲に関していえば、初めてSHHisが発表された時も直後にDye the sky.をやって気が気でなかったのを思い出した。
・Dye the sky.は決断的な自己表現やそれに伴う前進を力強く肯定する覚悟の一曲だ。その中では当然周囲からの勝手な評価に対する抵抗も歌われている。
・斑鳩ルカの283プロ移籍は間違いなく波紋を呼ぶものだ。加入に至るミッシングリンクを読み解けなかった現実の僕も実際困惑している。と、するなら今回歌われたDye the sky.はそんな波紋をねじ伏せる覚悟の歌だったのではないか?
・いや、まぁ全体曲で手放しな明るさを持たないシリアスな楽曲がDye the sky.しかなかったから、と言われると反論出来ないけれど。ここで神死を歌うのはなんか違うし。それでも、何かと付けて文脈を見出していきたい。そっちの方が楽しいから......。
・「我儘なまま」のロゴ、よく見ると小さな丸の並びに黒点が並んでいた。実はこの情報の公開時点で26色ある事に気づいた鋭過ぎる人も居たらしい。賢者の石の最終得点発表で怒涛の加点展開のなか、スリザリンがギリギリ勝
っていたことに気づいた学生もこんな感じだったのだろうか?
編集後記:「If I_wings.」について考える
・あらためて、「If I_wings.」ってなんだったの?という点に対して考えてみる。
・day1直後の段階では、「今回のキャッチコピーは仮定法で、day1で起こった事を事実として話が進む」「day1はバッドなIFではなく現実そのもので、(翼があれば良かったのに)という意味合いを込めて、アンダーバーにはhadが入る」と予想していた。全然違ったけど、こっちのルートだったら身が持たなかったので正直命拾いした。正直者の妄想。
・day2では序盤に世界がループしていたこと、そしてそれをイルミネ3人が破壊する様子が早々に映し出された。今思えばday1は悪い夢の様なものだった。
・とはいえ、散々サ終ネタを擦られたシャニマスにとって、あり得なかった未来ではない。何かの些細な掛け違えでこうなっていた可能性は十分にあった。5周年を迎えずにサ終するソシャゲなど星の数ほどある。限定を連発するシャニマスに怒りのお気持ち長文を乱投するユーザーの姿は記憶に新しい。
・そういう意味で、アンダーバーに入るのはやっぱりlostだったのかな、と思う。day1のアルストの様子を見る限り、どの様な形かは分からないが何らかの終局を迎え、翼を失ったらしい。ロゴの翼の切断もそういう事なら説明が付く。
・その意図を事前に汲み取らせないため、アンダーバーを引いていた。この公演名は全部day1の陰鬱な演出の為にあったのだと思う。明確に答え合わせをしないところを含めてシャニマス仕草だ。本当はアンダーバーに入る文字なんて無いのかもしれないけど、そういうことにしておく。
・そう考えるとキービジュの決意を秘めた表情の白ワンピ立ち絵はday1は終わりに立ち向かう覚悟を、day2は始まりに対する挑戦の意思を、それぞれ示していた様に感じられる。1枚のキービジュの意味合いが変わってくるのは本当に上手い仕掛けだと思う。
・この一連の演出には賛否両論あると思う。特にこの仕掛けは2日目を観れなかった時に悲惨だ。僕は運よく現地2日分のチケットを握れたが、1日目しか握れない未来も全然ありえた。
・とはいえ、そうした演出の先鋭化の先に形作られたのがday2の「ヒカリのdestination」であるから、僕は文句を言うことが出来ない。あのパフォーマンスは、間違いなくシャニマスライブの最高傑作だった。僕はあの演出を高く評価する。
・それでもやっぱり不満なところもある。この演出は斑鳩ルカの283加入とシャニメ公開には全く関係が無い、様な気がする。
・そして「あり得たかもしれない最悪の未来を回避して5周年!」というメッセージは同時に「お前達が手を抜けばツバサを失うなんて簡単なことだ」という脅しを暗に秘めている。捻くれすぎと思われるかもしれないが、僕は背筋の伸びる思いだった。シャニマスのことを他人事ではなく、自分事と認識している自分がいる。
・シャニマスは2度と同じ演出を擦らない。恐らく今回の様な手法は2度とやらない。......はずだ。きっと今回のday1の様な陰鬱さが再来することはもうない。僕だって今回の演出を高く評価しつつも、別に痛ぶられるのが好きな訳ではないのでもう2度とやらないで欲しいと切に思う。
・いや、ほんと。前振りじゃないですからね!????そこんとこよろしくお願いしますよ!!!!!!
・それはそれとして、素敵な周年ライブを本当にありがとうございました!散々振り回されたけれど、こんな無茶苦茶な長さのレポを衝動的に書いてしまうぐらいに楽しかったです!
編集後記:おわりに
・滅茶苦茶な文量の記事になってしまった。こんな長文を書いたのは学生時代に論文を書いて以来だ。この記事を書き上げたのはday4相当日の午後5時。シャニマスのday3生放送を遮断して、当時の質感を大事にして、冗長性を持って書き上げた。
・なんならday3相当日から所用で遠征中で、遠征先で寝不足になりながら合間合間でこの文章を書き上げている。正直ふらふらだ。MCのタイミングや演出内容に重大な齟齬や記憶違いが発生している可能性がある。それでも当時の熱量の保持を優先したいので答え合わせをしないまま、自分の記憶力を信じてこのまま投稿することにする。
・シャニマスのログインだけは.....と思って薄目で直近の新情報を見えない様にログインしたら、なんか斑鳩ルカのスペシャルコミュが来ていて盛大に生放送のネタバレを喰らってしまった。咄嗟に消したけれど、何かあったことだけは伝わってきた。しかもこれ、消してもまた再ポップする。絶対に読ませてやるからな、という漆黒の意志を感じる。やってくれるじゃねぇか。
・とにかく、記事を書き上げたいま、大っぴらにインターネットを歩いてシャニマスの新情報に目を通せる!まずは新情報に関するday3の生放送からだ。シャニラジ生放送もある。ライブのアーカイブだって見返したい。他の人の解釈も読みたい。折角解釈が形を持ったフェスアイドルになったのだから、今度はグレードフェスに参加してみたい。まだまだ僕のシャニゴスは終わりそうにない。
アイドル目撃情報
・何の写真も無いのも寂しいので、遠征先で見かけた福丸小糸さんを共有して本記事、というか日記を終えたいと思う。これって日記だったんだ。
・福丸小糸さんが自分の名前のことをちょっと良いな.…..って思ってるという事実、もっとみんなに知られて欲しい。めちゃくちゃかわいいから。
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