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幾度となく鍛錬される美しさ。

無敵は
最強という意味ではなく、
敵を作らない強さ、したたかさ、という意味です。

鋭く強靭でおそろしい。
それでも美しい日本刀に触れてきました。

JR平野駅から徒歩10分程
周りに古民家が並びます。
静かで、落ち着いた地域。

先日
大阪市平野区にある
かたなの博物館にお邪魔しました。
ここでは
数振りの日本刀展示と
砥ぎ師さんの研磨作業を実際に見ることができます。

庵主/館長 
誠津 仁彰(まなづ ひとあき)さん
どんな質問にも笑顔でユーモアたっぷりに答えて下さります。
津々浦々からお弟子さんがお越しになるそうです。

誠津さん
1000年以上の日本刀文化全体を高く俯瞰され、
お弟子さんを広く受け入れておられます。
人間的魅力、引き付け力がすごかった。

話に魅了され
私たちも質問攻め

『逆刃刀って実際にあるんですか?』
『日本刀っていくらするんですか?』
『触らせてもらえるんですか?』
こんな質問にも丁寧にお答えくださり( ´∀` )
30分滞在の予定が
1時間半以上も居てしまいました。(*´ω`*)

たくさん教えてもらったのですが
掛け軸にある“真剣”の文字以外にも
□一刀両断
□伝家の宝刀
□助太刀
□反りがあわん。
□太刀打ちできない。
□焼きを入れる。
□土壇場 
□鍛える
など

実は刀から言葉を通して
教わっていたことって多いんですね。

上段に7つ並んでいるのが砥ぎ石
左→右側にいくにつれて
研磨作業が粗い→細かいものに移っていきます。
現代技術でも作れない砥ぎ石

特に
研磨作業の最終段階で使用する内曇(うちぐもり)
世界で京都のみでしか採掘できず、
人工精製が不可能。

新たな炭鉱を掘ろうにも
京都の景観を乱す可能性があり×

炭鉱場は極めて危険
採掘できる職人さんも全国でお一人だけだと( ゚Д゚)
砥ぎ師は増えてきても
砥ぎ石が採掘できていない問題が…

②の折り返し鍛錬
叩いては折り、叩いては折り
鍛錬される。
の語源はここからきています。
最上クラスの刀剣
一般武士がいくら積んでも所持が許されない代物だそうです。

この刀剣ですら
まだまだ砥ぎは完成していないそうです。

私たち日本人が
伝統ある日本刀から学ぶもの。

叩かれ
折られ
焼かれ
冷やされ
これで私は完成したかと思っても
まだまだ磨き残しがあり
普通の人が十分だと思っても
まだまだと
続けるうちに

気づいたら

敵のいない究極の世界

真の無敵
その極地に
近づくのではないのでしょうか。

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