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自宅サウナを作る 煙突選びと炉壁選び編

薪ストーブの次は、薪ストーブの性能を発揮させるための煙突と、薪ストーブ周りの火災防止のための炉壁(遮熱壁)を決めていきます。
これもまずは色々と調べることから始めたのですが…

ネット上には、DIYで薪ストーブ設置や煙突設置を行なった事例が次から次へと出てきます。
参考にさせていただきつつ気になったのは、施工した後の長期信頼性はどうなの?ということでした。

設置して試して上手くいきました、はあるんですけれど、その後をレポートした記事が少ないと言うか。
Youtubeでは、メガネ石周りの断熱に失敗して火事になった人の投稿は見ましたが、探した限りそれくらい。

バレルサウナに対しても感じたことですが、耐久性とか長期使用とかの観点が抜けてるのではないかな?と。
売る観点だと気にしてないのかもしれませんけど、使う側はLCCを考えないといけないし。
手軽です!DIYで簡単です!って言っておいた方が売れますからね。
ビジネスだと、一時の客寄せに補助金使って導入するケースが多いのかもしれませんが。

閑話休題。

お手軽な炉壁としては、例えばケイカル板を紹介するケースが多いと感じているのですが、ケイカル板は、JIS A5430のタイプ3を使わないと明らかに長期信頼性が取れない感じ。
この手の説明をしているの、以下のサイトでしか見たことないです。

明らかにただのケイカル板じゃダメそう…

まあ結局、基準自体は消防法等の法律であるにはあるのですが、スペースが限られるサウナに置いて、なるべく空間は取りたくない。
そこを両立させようとすると、なかなか難しいので、実運用で安全をどう確保するか考えていく必要がありました。

色々検討した結果、ガルバリウム鋼板に穴開け加工してもらったものを購入して、それを金具で壁に固定することにしました。
これは、
・金属板であれば0.6mmで事足りるため省スペース化できる
・ロウリュ含むサウナ内の環境にも耐えられること
・熱を反射してくれるので、効率的に熱の流れを作ってくれそうなこと
・安い
等から選択しました。
3面プラス天井の合計4枚で25000円なので、かなりお得ではないでしょうか?
一番安く済むのは、レンガを自分で積むことだと思いますが、手間と省スペースを優先しました。
また、レンガの場合、熱を吸収してしまうので、サウナの立ち上がりが遅くなるのでは、との懸念もありました。


次に煙突。
これは薪ストーブ選びの段階で、ドラフトの考察から始まって、ネットでマニアックな考察をされている方のブログを拝見しまして。
煙突の排気だけ考えてもダメで、吸気とのバランスやストーブが空気をたくさん使うタイプか否かなどなど、結局はストーブと使い方に合わせてカスタムするのが良いのは理解できたのですが。
また、シングルと二重タイプについても、これまたストーブと使い方に合わせていかないといけないようなのですが、触った時に熱くないと言う安全性で言うと二重の方が上ではあるようで。

そうこうしていたら、こんなサイトを見つけました。

少なくとも排気抵抗が少ない方が良いのは確実なわけで、ここのサイトも参考に、試行錯誤の末こんな感じで設計。

最終版


試行錯誤中


設計のポイントは、
・煙突径は120→150へ拡張
・ダンパー付き
・横引き区間はギリギリまで短く
・軒先避けは、15度曲げで緩やかに
・室内曲げ以降は二重煙突で
こんな感じです。

購入は、山のえんとつ屋さんで。

こちら、中国製ではありますが、作りや素材がはっきりしていて、ホンマ製作所のものよりお値打ちのものもあると言う、なかなかのコスパに感じられました。
届いた煙突も、黒塗装が良い感じで、設置するのが楽しみです。

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