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JAPAN EXPO THAILAND 2024 遠征記

2024年2月3日~4日 JAPAN EXPO THAILANDに参加してきた。
好きなアイドルを追いかけての初めての海外遠征にファンツアー、そして1泊4日にエクストリーム出退勤がくっ付いたエグスケジュール。そもそも初めての訪タイ。なかなかの経験をしたので記録に残したい。

なお、JAPAN EXPOにはAMEFURASSHI、あーりん、ENVii GABRIELLAを目当てに行ったが、FRUITS ZIPPERら他のアイドルも比較として登場する。

※タイ旅行記も兼ねています。JAPAN EXPOレポ部分は目次に☆を付けた項目です。


参加に至った経緯

大前提として私は12年来のももクロファンであーりん推しである。
ただし、昨年の夏以降の主現場はAMEFURASSHI(以下「アメフラ」とする)。最推しは小島はなちゃん。今のアメフラの現場はマジで絶対に一つでも多く見ておいたほうが良い。なんならこの記事を読んでくれた人にそれだけ覚えてもらえたら十分。

アメフラのJAPAN EXPO THAILANへの参加を知ったのは昨年の11月だった。
確かほぼ同時にオフィシャルツアーが発表されたが、2泊ないし3泊4日が必要で私にとって厳しすぎた。というのも私の仕事は月初が一番忙しい。加えて休職中の部下の仕事もあり、休める状況ではなかったのだ。

昨年の同イベントでは公式中継があったようだし、ファンが撮影した動画がそのうちにYouTubeに上がるだろう。タイには行けないけど、前々から予定していた3月の個人的な台湾旅行でアメフラのMV(Blow your mind)の撮影地巡礼をして楽しむからいいや、と半ば参加を諦めていた。

そんなさなか、あーりんの出演が発表された。

ももクロとしても海外イベントからの招致は久しいが、あーりんのソロとしては初めてである。心が揺らぐが、やはり仕事は休めない。
前後してアメフラの方で現地集合のオフィシャルツアーが発表されたがやはり3泊前提。無理すぎ。

参加を見送ったつもりで年が明けた頃、アメフラの新しいスケジュールが発表された。3月に大阪・名古屋で2日連続の単独公演を行うという。その日程は前述の台湾旅行と丸被りだった。
単独ライブ>台湾旅行
秒で特典航空券とホテル予約をキャンセルした。

さぁ、マイルは戻ってきたしお金も浮いた。旅行は無くなったけどそれ以上に楽しい予定ができた。しかし海外に行きたい欲は少しだけある。どうしたものか。

…タイ、行っちゃうか!

改めて調べたらJAPAN EXPOにはアメフラとあーりん以外にENVii GABRIELLA(以下「エンガブ」とする)も出演するようだ。彼らのことは4年程前からYouTubeで知っていて一度ライブに行ってみたいと思っていた。
一つのイベントに好きなアーティストが3組も出るのなら行かなきゃしょうがない。アメフラのオフィシャルツアーに参加しなければ往復深夜便利用の土日のみ現地滞在でなんとか行けるっしょ!の心持ちでタイ往復の特典航空券を探す。

ANAは往復ともに海外乗り継ぎながら特典航空券に空きあり。しかし復路は少し乗り継ぎ時間が長く夕方にはタイを出発しないといけないし、4レグ乗ることになるので諸税が倍かかる(約6万!)。
JALはあまりマイルを持っていないので最低マイルの片道のみしか使えないが、往路で関空乗り継ぎ便が空いていた。復路は有償だけどタイ航空の深夜直行便をかなり安く見つけた。軍配はJAL+タイ航空。ホテル代も含めて10万強で弾丸タイ旅行の手配の算段はついた。

更にそこに鶴の一声。

「佐々木彩夏オフィシャル現地オプショナルツアー開催決定」

はい、決定。しかもこの現地ツアーは一日目の現地観光とお夕食会のみ。時間的にも全く問題ない。私のためにあるようだ!最高!

と、このような経緯を経て、私の初海外遠征は決まった。

残業からの渡航、そしてあーりんとの邂逅。

2月2日(金)タイへの出発の日。月初すぎて定時退社などできない。
20時過ぎの羽田発関空便に乗るためぎりぎりまで残業し、残った仕事は見えないことにして退社。これはきっと月曜の私が頑張る。はず。多分。

JALの往路は羽田発直行便もあったが、特典航空券だと2週間程前の時点で68,000マイルが必要だった。関空発だと24,000マイル。どちらも早朝着には変わらないので後者一択。この選択は結果的に大正解で、関空発の便はとても空いており2人掛けのお隣は空席のままで気兼ねなく時間を過ごせた。

現地時間の朝5時過ぎにスワンナプーム国際空港に到着。身支度したり両替したりお茶を飲んだり買い物したり。空港を出た頃には8時を過ぎていた。
空港には駅が隣接していて簡単にバンコク市内へ行ける。40バーツの運賃を払い予約していたホテルの最寄駅へ向かう。ちなみに電車は当然のごとく時間通りには来ない。日本的時間感覚が通用する国は少ない。

ホテルの最寄駅は空港駅から1時間弱。高架駅なので眼下にタイの交通事情が見られた。車の交通量の多さも去ることながら、その横をすり抜けるものすごい台数の原付とあちらこちらで飛び交うクラクション。もちろん空気はだいぶガスっていて、テレビでよく見る「ザ・タイ」そのものの光景だった。
ホテルへは徒歩7~8分程度。グーグルマップが教えてくれる通りに進むと、衣料品を扱う路上の特設市場の中を突っ切り、食料品市場を横目に進むルートだった。特設市場の狭い路地を大きな荷物を載せた台車を引いて「Excuse me!」を連発しながら進む人、明らかにパチモンのGucciとディズニーのコラボTシャツを売る店、買い物に来た現地人、観光客、路肩で鶏を絞める人、野犬、タクシー、トゥクトゥク。普段の生活では見ない光景が次々目に飛び込んでくる。カオス。露店とトゥクトゥクの間。なんとか抜けて、ホテルに着いた時にはもう異国感でおなかいっぱいだった。

ホテルのロビーは赤い提灯で飾り付けられていて、春節が近いことを思い出した。もしや中国客向けのホテルかな?と思ったが、フロントスタッフはちゃんと英語が通じて荷物を預けられた。しかしやはり日本人の宿泊客は少ないようで、私のパスポートを見たフロントスタッフは一生懸命思い出しながら「arigato!」とご挨拶をしてくれた。「Thank youって言ってみたんだけど合ってた?」とはにかむオレンジのアイシャドウが素敵なこの方は明らかにレディボーイだが、それを全く隠していない。この後もコスメ売り場やカフェでレディボーイが普通に働いていたのをたくさん見掛けた。セクシャリティの観点でタイはかなり進んでいると感じた。

荷物を預け身軽になったので、街をぶらぶらしながらJAPAN EXPOの会場付近へ移動する。
ホテル付近は観光客向けの新しめな通りらしく、おしゃれなホテルやカフェが軒を連ねている一方その並びで何かの揚げ物やネスカフェの露店も出ているから面白い。というかやけにネスカフェの露店を見かけた。ネスカフェ限定。不思議。
更に少し歩くと先ほどまでの「ザ・タイ」な街並みから一転、高級そうなホテルやマンション、ショッピングモールが立ち並ぶエリアに出た。もう露店はない。
ほんの数10メートルの間で街のコントラストがはっきり分かれていて、きっとタイが短い期間で急激に経済成長を遂げている証拠なんだろうな、と感じた。
このエリアの中に、JAPAN EXPOのメイン会場である「Central wOrld」という大きなショッピングモールがある。東京でいうところのDivercityみたいな感じのもっとでっかい版。
アメフラとあーりんのこの日の出演にはまだ少し時間があったので、お向かいのショッピングモールでも見てみようかなと道路を渡ったところ、行き交う車の走行音の向こうに微かに聞き覚えのある歌声が聞こえた気がした。

まだ出演予定時間まで2時間はある。もしやリハ?ダッシュで歩道橋を渡り会場に向かう。

そこにはリハ着姿のあーりんが!!

そしてそれを見ているたくさんのお客。リハ中も会場は普通にオープンしていた。さすが海外だなーと思いながら、そのあとのアメフラまでリハをしっかり見学。
到着早々推したちに会えてしまった。
この旅はもう勝ったも同然である。

☆JAPAN EXPO THAILAND 2024 DAY2

少々ややこしいが、私にとっては初日もこのイベント自体は2日目。

この日のアメフラとあーりんの出番は屋外のメイン会場で行われる12時から70分間のShowcaseで、アメフラはそれに加え25分間の単独屋内ステージと特典会がある。しかしその時間はあーりんのオプショナルツアー中のため私は参加できない。
Showcaseは2組のほかに同じスターダストの速瀬愛、FRUITS ZIPPER、CANDY TUNEの計5組が出演する。タイ語話者と日本語話者のMCが入っていたので、実質本イベントのメインコンテンツ扱いなのだろう。
偶然…では全くなさそうだか、5組の出演者がスターダストとアソビシステムのみで構成されている。まぁ”そういうこと”なのだろうけど、そこにアメフラを入れて貰えたことは素直に嬉しい。

出番順に某所から得た持ち時間情報を合わせると、①速瀬さん=②CANDY TUNE<③アメフラ=④FRUITS ZIPPER<⑤あーりんの形でShowcaseは進行した。

① 速瀬愛


失礼ながらお名前からしてはじめましての方だった。スターダストの女優さんでブランチリポーターの方とのことから、てっきり司会役かな?と思っていたらギターを抱えて出てきたので驚いた。弾き語りであいみょんのマリーゴールドと、ボーカルのみでGLAMOROUS SKYを披露。普段はあまり音楽活動をされていないようでまぁ緊張されていましたね、という感じ。スタダの女優さんって時々演技も歌もべらぼう!みたいな方が出てくるけど、そのラインに乗る方なのでしょうか?

② CANDY TUNE


こちらはお名前は存じ上げておりました。FRUITS ZIPPERの妹分ですよね。どこかでさらっと見掛けたことがあるかもしれない。ないかもしれない。
曲をきちんと聞いたことはないけど、ルックスでカワイイ系なのねと分かりやすい。ただ完全にこちら側の問題で、少々年齢を重ねすぎた故かカワイイ系の子たちの見分けがマジでつかない。
持ち時間が短くて2曲くらいのパフォーマンスだったのでFRUITS ZIPPERとの違いを探していたら終わってしまった。私の中のカワイイ系の両巨頭は超ときめき宣伝部とFRUITS ZIPPERだが、とき宣はフィジカル系カワイイでFRUITS ZIPPERがマインド系カワイイというイメージ。CANDY TUNEはどちらかといえばフィジカル系な感じがした。あとなんか赤の子は知ってた。

③ AMEFURASSHI


CANDY TUNEが「次はFRUITS ZIPPERでーす♡」と言って捌けて行ったのに、出てきたのがアメフラで笑った。両極すぎて。
セトリは
①Blow your mind
②Tongue twister
③ALIVE
の3曲。2月なのにめっちゃ夏セトリだけど35度のタイにピッタリ。映像も持ち込んでいて気合が入っているなぁと感じた。ステージ目当てで来ているお客さんはもちろん、会場外の道路からチラ見している通行客に向けても盛り上げるようにパフォーマンスしている。こういう力は本当に強いグループ。
このShowcaseにはそれぞれのファンはもちろん、他アイドルのファンも多数見に来ていた。私の近くにはFES☆TIVEの現地ファングループがいてCANDY TUNEでは楽しそうに湧いていたけどアメフラではどうしたら良いのか、みたいな反応なのが印象的だった。
まぁそうなるわな。でもおしゃべりタイムにはならずにそこそこステージは見てくれていたから良い人達。

タイでも推しがかわいい


④ FRUITS ZIPPER


実質一番お客さんが多かった。そもそものファン、前述したFES☆TIVEの現地ファングループのようにとにかく沸きたい系の方々に、とりあえず覇権アイドルを見ておきたい方々(私含む)。そう、本当に覇権アイドルだなぁと思わせる堂々たるパフォーマンスだった。カワイイ系にはめっぽう弱い私でも知っている曲ばかりだったし、遠くから見ていてもなんか全部がカワイイ。あと初めて生でリフトを見た。ただの迷惑行為なのかなと思っていたけど、ちゃんと曲の流れに合わせて良きタイミングでスッと降りてみんな笑顔で元の位置に下がったり、ちょっと空気読めていなくて長い時間降りてこない人は引きずり降ろされてたり(これは2日目だったかも)、彼らの秩序の中で成り立っているムーブらしく興味深かった。

⑤ 佐々木彩夏


セトリは
①だってあーりんなんだもーん☆
②きらりんっ!
③空で虹でも星でもない
④ハッピー♡スイート♡バースデー!

本人は冗談めかして「No.1 Japanese Idolだから♡」と言っていたが、全くそうだと思う。確かにFRUITS ZIPPERは今の覇権アイドルで勢いがすごすぎる。実際あーりんの出番になったら若干お客さんも減ってしまった。「ももクロ4人で来ていたらまた違ったのかな」と少し悲しくなったが、それでも彼女のアイドルとしての底力は強すぎた。
今回の出囃子は普段ソロで使うあーりんちゅあでなくももクロのOvertureを持ってきていて、その盛り上がりからの「だってあーりんなんだもーん☆」のあーりんMIXなんて結局一番なのだ。どちらもアイドル好きなら一度はどこかで聞いたことのあるだろうものだから、物見遊山的に来ていた他グループのファンも盛り上がっていた。
ところでこのイベントは公式に撮影OKとされていた。あーりんは暑さでふぅふぅしていたので撮可現場に若干面食らっていた感もあったが、こちら側にとっては滅多にない大チャンスだ、引けるわけがない。へたくそが設定を探りながら撮った写真でも、すべからくかわいいあーりんが写っていた。決めポーズの最後にちょろっとさりげなく鼻の汗を拭いている写真さえもかわいい。あーりんと同じ時代に生まれて良かった。

最後に5組全員が登壇し、少しご挨拶をしてShowcaseは終了。
当然のごとく時間は押していた。タイだもの。しかしあーりんのオプショナルツアー参加者はこの直後に受付場所に移動しなければならない。すでに受付開始時間になろうとしていた。
さすがにステージそのものが押したのだから猶予はあるだろうが、なにしろ時間の奴隷の日本人なので余韻もそこそこに移動を開始した。

あーりん!

☆あーりんオプショナルツアー

実質この日の、いやこのすべての旅程においてのメインイベントである。
トイレだけは寄ったもののとにかく急いで受付場所へ向かうとそこには40人弱乗れそうなバスが3台。バスは最終的には少しずつ余裕を持たせた設定になっていたらしく、全部で80人強の参加者がいた模様。
バスに乗る際に添乗員さんからツアーパスと封筒を受け取る。これが今回の特典の一つ、あーりんの直筆サイン入りカードだ。生写真を積まない12年だったので、これが初めてのあーりんの直筆サイン。なかなかに嬉しい。が、小1時間後にはその嬉しさは過去のものになった。
だって目の前にあーりんが現れたのだもの。

私は今回ひとりで参加したのでバスも相席になったのだが、他にもひとり参加者が多く、往路のバスは一部グループを除いてとても静かだった。
隣り合った人同士でももクロやあーりんとの出会いでも語ったりするのかな、と身構えていたので少し拍子抜けした。意外とみんな孤高な一匹狼系なのだろうか?

このオプショナルツアーの旅程は大まかに
①サファリワールドで観光と記念撮影をし②バンコク市街に戻りホテルでディナーをいただくというもの。
旅程表の段階ではサファリワールド・ディナーともに「あーりんの合流時間があります」程度の記載だったので、写真撮影の前後とディナーの乾杯と締めで顔を出すくらいかと思っていた。

どのタイミングで合流するのかな、あーりんと一言でもお話しできたらいいな、いやでも遠くから拝見するだけで限界かも。ていうか私もだけどあーりんもサファリワールド楽しめるかな?動物とか興味なくない?などど考えていると1時間程でバスはサファリワールドに到着した。

サファリワールド

バスを降り、開けた場所に参加者達が集合した。いつものピンクの軍団である。
私は黒いネックストラップのツアーパスを身に着けていたが、参加客たちはバスごとに2色ずつ計6色のネックストラップの色でグループ分けされていた。
軽く流れの説明があり、サファリワールドはグループに単位で60分程掛けて徒歩で見て回るが、グループ毎に時間制であーりんが帯同するという。思ったよりあーりんとの時間が多いのかもしれない。
一旦グループ毎の整列からの待機を告げられると、一人二人と話し始め、いくつかの小集団が形成された。意外と一匹オオカミはいなかった。みんな初めての事過ぎて不安だったのだ。
私も3人の女の子達と声を掛け合い、一緒に行動することにした。

待機時間は続く。お昼間のタイだ。暑すぎるし待機場所付近にいるカラフルな大きい鳥がちょっと怖い。
女の子達と「これ何待ちですかね?」と囁きあっていると、「渋滞であーりんさんの車が少し遅れています」との知らせが入る。
私たち「あーりん待ち?OK全然待てまーす!」
我々は本当に従順に飼いならされている。

それぞれが世間話をしたり、飲み物を買ったり、ほかのグループの友達に声をかけたりして15分程経っただろうか。
再整列を指示され「あーりんが到着しました!」との発表が。

え、ここにあーりんが来るの?ちょっと待って、心の準備…え?あーりん!!!!だ!!!!!!!

スタッフ数人とみんな大好きキングレコード担当者のさくみを伴い、あーりんが登場した。
ゆるいお団子の髪形で、肩が開いた緑のシースルーのトップスにワイドめデニムパンツ。少し高さのあるサンダルにくまちゃん柄のニットのトートバックを持っている。かわいい。私たちはピンクだけどあーりんは緑。かわいい。
月並みすぎるが、私たち一般人と何もかもの造りが違う。お顔が小さい。なのにお目目はびっくりするほど大きい。お顔のすべてのパーツの輪郭がしっかり際立っていてすごく立体。無駄がない。そしてぷにぷにだなんて烏滸がましいほど細い。少し遠くにいるのに「絶対にいいにおいする!!!」としか思えない。知らなかったら、ライブ直前にカップラーメンを食べるとか、箱でポテチ買うとか、朝からお弁当の他にから揚げを食べる人には絶対見えない。本当にかわいい。

時間もないので、とご挨拶もそこそこにサファリツアーがスタートした。グループ毎に列になって園内の徒歩コースへ進む。
一番目のグループの十数人があーりんを囲みながら動物たちを見学する。いや、正しく言えば動物を見るあーりんを見学している。
その他のグループは少し間隔を開けて帯同する。周りの動物を見たりするが、気が気ではない。私は一番最後のグループながら、全体でも80人程度の集団のため少し背伸びをすれば人の向こうにチラチラとあーりんが見える。あとあーりん基本的に声がでかいから参加者と何か喋ってるのが聞こえる。結構普通に会話している。もしかしたら私もあーりんとお話できるかもしれない。

自分たちのグループの順番まではゆっくり動物を見られるかと思いきや、それなりのスピードで進む先頭集団とはぐれてはいけないため、優雅に写真などを撮っていると「遅れてますよ!」と添乗員さんに促される。こういう団体ツアー的なものに参加したのはとても久しぶりだったので慣れなかったが、我々にとってサファリワールドはただの手段で、目的はあーりんなのだから仕方ない。

その後も入れ替わる先頭集団のグループカラーに注意を払いつつトラやキリン、ワニなんかを見ながらサファリワールドを進む。
一緒に行動していた女の子達と、添乗員さんに頻繁に「今何色のグループですか!?」と声をかける。絶対に順番は逃したくない。
正直動物園にはそれほど興味がなかったので途中で嫌にならないか不安だったが、大きい動物が目の前にいるのは楽しかったし、広大かつ自然を活かした園内の造りも興味深かった。
ただし、ほとんどの動物は覚えていない。あーりんがチラチラ視界に入って気もそぞろだったから。「動物は良いがあーりんを撮ってはならない」との厳しいお達しもあったので、スマホは構えるものの万が一にもあーりんが写らないようにとシャッと撮影するものだから、撮可だったはずの動物の写真もほぼブレていた。なんで?

激ブレミーアキャット

そうこうしているとついに私たちのグループの順番が来た。
お猿さんを見ているあーりんを見ている1つ前のグループを追い越し、行列の先頭であーりんを待ち受ける。
後ろを通り過ぎる時、あーりんがお猿さんを撮影して「かわいいー♡」と言ったので脊髄反射的に「え?あーりんの方がかわいいよ?」と口に出してしまった。
あーりんがこちらを振り向いて「それはまぁ、ねー」と返してくれる。

あーりんと目が合った!喋ってしまった!!!

きっと緊張して何も喋れなくて限界オタクよろしくぎこちない笑顔で乗り切るのだろうと踏んでいたけど、ふいに思っていたことが口をついてしまったからか、自然に言葉を交わせた(多分)

あーりんはまだお猿さんを動画で撮影している。
進まない列を見てあーりん側のスタッフさんが添乗員さんに「これ何待ちですか?」と問いかける。

添乗員さん「あーりんさんの撮影待ちです」

あーりんが!まだ!!撮影している途中でしょうが!!!!!!

あーりんは「待ってぇ~これストーリーに上げるから」と言いながら撮影を続ける。
いいんですよ、いくらでも待ちます。(でも多分ストーリーには上がっていませんでしたね)

撮影を終えたあーりんは先頭に向かう途中、私と一緒にいた女の子に「(あーりんの私服と)お揃いだね!」と声を掛けていた。あれは嬉しいよなぁ。あーりんは参加者をよく見ていて、他の子にも同じ服を持ってるよ、バッグお揃いじゃない?と声を掛けていた。

一緒に行動していた女の子達は意図せず類友だったのかみんなガッつけないタイプだった。
あーりんの隣を陣取るようなことは出来ず、少し後ろからあーりんを眺めてにっこりしては「かわいいね」「お目目が大きいね」と感動を分かち合っていた。それで十分だったけどスタッフに「せっかくだからもっと近くに」と促されおずおずと近づく。ここには剥がしという概念が存在しない。そんな気遣いもあって割とちゃんと参加者みんながあーりんと会話ができていたように思う。私も更にいくつかお話ができた。出口までの10分程度、あーりんとお喋りをしながら鳥や海獣を見て、サファリツアーは終了した。

我々が先頭集団だったので、最後尾の人が出てくるまでの少しの待ち時間が発生したが、あーりんはここぞとばかりに近くの売店にジュースを買いに走った。
でもそれを追いかけてわざとらしく後ろに並んだりする人は誰もいない。みんなジュースを買うあーりんを遠くから見守っている。なんて平和で優しい世界なのだろう。

全員が揃ったことを確認すると場所を移動しバスの号車ごとにあーりんとの記念撮影を行った。
撮影後にあーりんと一言二言お話しし、一緒に行動していた女の子達の中でも一番年下らしき子が最後にどうしても聞きたいという「何味のジュースを飲んでいるのか」の質問を老婆心でサポートした。無事「マンゴージュースだよ」の答えを確認でき感極まっている仲間を「よかったね、帰ったら飲もうね、」と祝福し、その様子をあーりんに笑われたりしながら帰路についた。

行きこそ静かだったが、帰りの車内で緊張が解けたのか、みんな打ち解けてそれぞれ話が弾んでいたのがかわいらしかった。

お夕食会


バスは夕方の渋滞に巻き込まれながら、ディナー会場のホテルに向かう。アマリウォーターゲート、なかなかの高級ホテルだ。
ちなみにこのディナーの旅程表上の表記は「お夕食会」。なんだかあーりんぽくてかわいい。
会場内に入ると、そこには10の円卓が並んでいた。それぞれのテーブルに8~9人程度が座れるようになっていて、各自指定された番号の座席に着く。高級ホテルらしくテーブルも椅子も装飾されていて、高砂こそないものの小さなステージがあり、さながら披露宴会場のようだった。
ディナーの司会はさくみ。レコード会社の担当の業務範囲を超えている気がするが、適任。やはり披露宴会場みたいだよねとの話になり謎の「おめでとう」コール。良くない(笑) 
諸説明が終わり流れてくる我々が大好きな「だってあーりんなんだもーん☆」のイントロ。あーりんの再登場である。

あーりんはお着替えを済ませていて、今度は白い異素材ミックスのロングワンピース。袖まわりは透け感のある素材で、ボディはキラキラ光っている。同じく光沢感のあるハイヒールに髪は先程までのお団子をおろしてハーフアップにしていた。それこそ気軽なウェディングパーティーの入場シーンみたいで、またも「おめでとう」コールが続く。「おめでとうは人違いなのよ」と夏菜子ちゃんの事をちらつかせて笑うあーりん。笑う我々。幸せ空間。

サファリワールドから「ビールで乾杯かな」「あーりんの飲酒シーン見られるかな」とみんなで予想していたけど、ももクロのライブルールに則りアルコールは提供しないとのこと。みんなソフトドリンクで乾杯。あーりんは一旦はけて、再度登場までの30分で我々はある程度食事を済ますことに。

食事はビュッフェ形式のタイ料理。せっかくならゆっくり食べたかったけど、あーりんが戻ってきた後はお料理を取りに行けない可能性有とのことでみんな山盛りの料理を取ってきて野球部よろしく掻き込む。ホテルスタッフも見ているし、マナー的にいかがなものか、日本人のイメージを損なわないかと心配したが、そもそもタイ人スタッフからしたら我々は見知らぬ若い女性アイドルに群がるピンクの謎集団として既に奇異な存在であることを思い出したので気にせず食べることにした。

写ってないけどトムヤムクンが一番美味しかった

さすがは高級ホテルである。おいしいタイ料理を満喫し程よくおなかも満たされた頃、またもみんな大好きだてありのイントロ。響くあーりんコール。満を持してのあーりん再登場。なおこの流れは宴の終了まで2度3度と繰り返された。やはり我々は奇異な日本人集団である。

司会のさくみより本日のメインイベントが告げられる。あーりんが各テーブルに5分ずつ滞在するお話会が開かれるというのだ!
この時まで、この後どのような催しが用意されているかをはっきりとは教えられていなかった為、会場がざわつく。「無銭でお話して良いの?」とつぶやく者。否、各自結構な金額のツアー代金は支払っている。オタクはすぐにお金を出した事実にあれこれ理由を付けて「実質無料」とか言い始める。かくいう私も「アメフラのお話会が15秒で1000円だから、あーりん換算で1テーブルあたり5分だと…実質タダ!」とか考えていたが。

我々のテーブルは後半だったので、あーりんが回ってくるまで30分以上ある。何を質問するか相談を始めるも、しかしそれぞれがあーりんを好きな者たち。貴重な機会であることを重々心得ているため、なかなか全員が納得のいく結論にならない。
我々の考えうる質問などあーりんからしたら聞かれ尽くしたつまらないものなのではないか、結局あーりんに好きなことをしゃべってもらうのが一番なのではないか。我々の印象をあーりんに答えてもらうのはどうだ?などの各々の意見を初対面ゆえのオブラートで何重にも包みつつ交わすものだから、決まらない。
小休憩状態になっていたとき、一人の方がぽろっと「あーりんに名前を呼んでもらいたい」と零した。

それだ!!!

満を持しての全員一致。それはそうだ。こんな機会はそうそうない。あーりんの記憶の片隅に、少しでも自分を残したい。
その時にはもうあーりんは近くのテーブルまで来ていて、そこでは「一人30秒ずつあーりんと話す」という形式にしていた。これはいい。我々もその制度を採用し、名前を呼んでもらって各自が好きなことを話すことにした。

あーりんが我々のテーブルに来た。「ひとりずつ、名前を呼んでもらってあーりんとお話ししたい」と伝える。あーりんは「一人ずつね。わかった。」と答え、お話タイムがスタートした。あーりんが隣に立って、自己紹介をして名前を呼んでもらう。我々は着席のままであーりんは立っているものの本当に膝を突き合わせるくらいの距離。近い。かわいい。何を話そうかと考えたけど、お話と質問とかより今日のネイルが気になっていたので、ネイルを見せてほしいとお願いした。あーりんは「いいよ!」と快諾してくれ、デザインの説明もしてくれた。この日のネイルは白ベースのマグネットで、シルバーの細いおリボンのチャームが付いていた。
我々は段取りが悪くタイムキーパーを置かなかったせいで途中で制限時間が来てしまった。しかしあーりんはせっかくだから、と時間が過ぎても全員ときちんとお話をしてくれた。申し訳ない。けど本当にありがとう。

そうしてすべてのテーブルを廻り終わると、次はあーりんチョイスのタイ土産大抽選会が始まった。80人余りの参加者に対し、あーりんが昨日買ってきたというバッグや
帽子、お菓子などの10個の景品。相当な高確率。座席番号が入った抽選箱から、あーりん自ら当選カードを引き当てる。
残念ながら私の番号は呼ばれなかった。いいの、大丈夫。ここまでで全然実質タダくらい充実しているから。

抽選会の後はテーブル対抗のあーりんクイズ。はまっているものや好きな季節など、直近のあーりんにまつわるクイズが出題される。ちなみに好きな季節は夏らしい。絶対今の気分で言ってるじゃん、いつも暑いの無理とかいうじゃん!笑 それから「この後飲みたいもの」は「お酒」。これは知ってた。なんならほぼ全グループ当たっていた。ビールで乾杯したかったな!あーりん曰くタイのビールは軽いとのこと。

それが終わると、あーりんから締めのご挨拶をいただき、集合写真とファンクラブ用の動画を撮って夢のような時間が終了した。

オプショナルツアーに参加して

最後のあいさつであーりんは「こういう機会は本当になかなかないから、どういう感じで接したらいいのか結構不安だったけど、みんなが友達みたいに気軽に接してくれて嬉しかった。遠くまで一緒に遠征してくれてありがとう。」というような内容のお話をしていた。
確かに私たちは今回、数人の現地在住ファンを除けば異国の地まで大遠征して、それなりのお金を払ってこのツアーに参加している。少し聞こえは悪いが「そこそこに本気度の高い従順なファン」だ。しかしそれにしたって我々に対する警戒が緩すぎる、と、ここまでの過程で何度も思った。

ライブ会場では柵でゾーニングされた広い外周を廻る時にもメンバーあたり数人の警護スタッフがついて、観客が少しでも身を乗り出せばすぐに牽制されるのに、サファリワールドでもこのディナー会場でも、あーりん側スタッフは常に5~6名はいたものの眼光鋭く警護するような場面は見られなかった。川上氏やエスタシオン(ももクロ御用達の警備会社)もいない。
対してこちらは男性が6~7割の80名強。手を伸ばさずともすぐにあーりんに触れられる距離感になる場面も何度もあった。その気になれば何でもできてしまう。
でも、しない。
多分だけどあーりんサイドも最低減の警戒はありながらも、我々がそういう気を起こさないと信頼してくれている。だからこそ、このツアーが成り立っている。

以前からももクロに対しては我々ファンとの間に信頼関係を感じてくれているのだろうなと思える場面が度々あった。
それを嬉しいと思う気持ちはもちろんあるが、反面、何故そんな風に思ってくれるのだろう?という疑問もあった。だってももクロと我々の間には、接触どころか直接お話ができる機会さえほぼ無い。我々はももクロの事を日々考え、情報を追い、パーソナリティまで知った気になっているが、メンバーからしてみたら我々なぞファンというカテゴリにはあるものの素性の分からぬ他人だ。もし自分だったら、素性の分からぬ他人からどんなに愛や信頼を向けられようが、信用できるとは思えない。だから、彼女たちが我々を信頼してくれる理由が本当に分からなかった。

でも、この数時間の交流を通して、うまく言語化は出来ないけど、我々がももクロやあーりんを好きで、尊敬して、信頼している気持ちは、直接的な言葉を交わさずともこちらの行動姿勢からちゃんと伝わっていて、それを受け取ってこちらにも信頼という形で返してくれているんだなぁというのが、我々に向けられた言葉の端々から感じられた。私は人間関係を築くのが得意じゃないので、そんなことも直接対面しなければ気づけなかった。というか、信じられなかった。12年もファンやってきたのにね。
全くうまく言語化は出来ないけど、ずっともやんとしていた気持ちが腹落ちして、それだけでもこのツアーに参加して良かった。それなのにあーりんと目が合っておしゃべりして名前まで呼んで貰えたんだから、参加費なんて実質タダ。

そういえば、一つ興味深かったことがある。
多分ほとんどの参加メンバーが、最後までお互いに名前を教え合っていないことだ。私も、サファリワールドで一緒になった女の子たちもバスで話した人も円卓を囲んだメンバーとも、誰の名前も聞かぬままこの日を終えた。
我々はあーりんという同じ方向に興味の矢印が強く向いていることに加え、推しからの供給の洪水にあっぷあっぷしていたので、お互いのパーソナリティーになぞ関心が向く暇が無かったようだ。
もしかしたら二次会に参加したメンバーはちゃんと出自を語り合う時間があったのかもしれないな。お誘い頂いたけれど、前日の残業からの疲れがどっと出て、あーりんとのお話会の後から猛烈に眠かったのでお断りしてしまった。
いつかまたどこかで会えた時は自己紹介しましょうね(笑)

タイ観光

最終日のEXPOでは、あーりんとアメフラはそれぞれ夕方から単独のメインステージ出演がある。その少し前にエンガブのステージと特典会があるので、
会場にはお昼過ぎに行くことにし、ホテルでゆっくりと朝食を取る。
コーヒーメイカーに誰かのカップが置いてあってどかそうか迷っていると、昨日のフロントスタッフが「ごめんなさーい!それ私の!」と駆けてきて、コーヒーを取るとキッチンスタッフと彼の昨夜のナイトライフの報告会が始まった。ゆるさが海外っぽくて良い。
朝食は一般的なビュッフェだが、から揚げがガイトートだったのでせっかくだからと頂く。あーりんもガイトート食べたかな。

朝ごはんを食べたので早速行動を開始する。海外旅行では現地のスーパーに行くのが好きなので、少し遠いローカルマーケットに行くことにした。
店構えは、地元にこんなスーパーあったな、という感じ。
お魚やお肉がパックに詰められておらず、お客が直接ショーケースから好きな分だけを袋に取るスタイルなのが興味深かった。これまでに私が行った国ではショーケースから取ることも多かったけど、店員さんが付いていて希望を伝えて取ってもらうことがほとんどだったと思う。

好きなだけ肉を取れるスタイル


野菜も見たことないものがあったりしたが、意外と「パクチーの山売り」みたいなのは無かった。日本人の方がパクチーを食べる説は本当なのかもしれない。
自分へのお土産として、ガパオとトムヤムクンとナムウンセンの素を購入した。特にナムウンセンの素がとても美味しかったので、もしタイに再訪する機会があれば10袋くらい買いたい。来年も推しがタイにお呼ばれしないかな。

このスーパーは小さいながら日配品も取り扱っていた。ちょっとした化粧品コーナーがあったのだが、日焼け止めや基礎化粧品が小さいパウチで10バーツ位で売っているのが新鮮だった。いろいろ試せて良いし、暑い国だから品質的にもこの方が安心なのかもしれない。お土産用に美容液成分が入った日焼け止めのパウチも何種類か買ってお店を後にした。

ホテルに戻り荷造りをし、チェックアウトをする。この日に帰るが夜行便まで動き回るので、また荷物は預かってもらう。
ステージまではまだ時間があるので、もう一つの私の海外の定番である水族館に向かった。日本でも水族館はそれぞれ独自の展示をしていて面白いが、海外に行くとそこにお国柄も加わり更に楽しい。
偶然にも、大きな水族館がJAPANEXPOのメイン会場のお隣のモールの地下に入っていた。この水族館は世界的に展開しているシーライフ系列だったのでローカル感は薄かったが、水槽に仏像が鎮座してアユタヤ遺跡らしさを演出していたりして面白かった。
ショッピングモールの地下にありながらも、トンネル水槽や(ほぼ)360度パノラマの水槽があったり、シーライフ系列らしく学べるタッチプールがあったり熱帯ゾーンにものすごい力が入っていたり、見どころが多かった。
また、私には「ウツボの水槽で水族館のレベルが図れる」という持論があるのだが、LEDを多用した独特な展示で味があったのでここは良い水族館だと思う。

すごく仏像。すごくシーライフ。

そのままモール内で食事をしようとレストランフロアに向かったが、EXPOのメイン会場のcentralworldでも感じたことだが、やたらと日本食レストランが多い。というか、普通に大戸屋やラーメン花月が並ぶ。さすがに日本食はいいかな、と思ったのでタイ料理の店に入ったが、大戸屋のアフタヌーンティーはかなり気になった。

日本でも売ってほしい

☆JAPAN EXPO THAILAND 2024 DAY3

①ENVii GABRIELLA(ライブ)

最終日はENVii GABRIELLA(エンガブ)のステージから始める。昨日は外のステージしか見ていなかったので屋内ステージ(ショッピングモールの中にいくつか小さめのステージがある)は初めてだ。涼しい。快適。

エンガブは3人組のオネェユニットだ。本人たちは誇りを持ってオネェやゲイであることを前面に出して活動している。あらかじめ。
私は4年前くらいにYouTubeで彼らを知って、コロナ禍の暇な時期に動画を見尽くした。国内外のコスメレビューが大好きで、そのころの海外コスメの知識はほぼ彼らから得ていたようなもの。

しかし、彼らの本業はアーティストである。もちろん曲も聞いていたがまさかのタイが初現場となった。
普段は自他ともに認めるフッ軽の尻軽であらゆるジャンルのライブにぽいぽい行ってしまうのだけれどエンガブは何故だか尻込みしていたのだ。なぜかしら?
その為最近は「ずっと見ていた人のライブに行く」という経験がなかったので、ステージに立つ彼らを見て「うわぁ!本物だ!」と感動した。

普段は女の子アイドルばかり見ているので、パフォーマンスや客層の違いにも新鮮さを感じる。ただパワフルなだけじゃなく所作はとても美しくて、それが彼らの強みだと思う。特にHIDEKiSMちゃんはマジでDIVA。
直前までいた隣のショッピングモールから移動する際、なぜか迷い過ぎてビルから出られず、会場までの到着がだいぶ遅れてしまった故、出番の半分くらいしか見られなかったのが残念。どんちーしたかったなどんどどんちー

ちなみに彼らはなんとももクロと同じキングレコード所属のメジャーアーティストだ。でも初日以外はメインステージに立っていない。(一応)インディーアイドルのアメフラは2回メインステージの出番があるし、今回はBALLISTIK BOYZさんと一緒に地元メディアの対応も行っている。推しとはいえ、本来待遇が逆な気もする。この違いは何だろう?少しもどかしさは感じつつも、まぁやっぱ事務所の強さってあるわな。というのとアイドル文化の輸出という側面も感じるよね、などと考えていた。でもま、Takassyママが大好きなタイBLの聖地で活き活きとしていたからいっか!

②しばし散策

少し時間を空けて特典会があるとのことだったので会場内を散策する。よさこい?のグループの女の子たちがステージ終わりでプレッシャーから解放されてキャッキャしている様子をほほえましく見たり、初めて見るアイドルさんを遠巻きに眺めたりしていた。大みそかのももいろ歌合戦で初めて見たiLIFEさんが曲間のガチ恋口上に「なになにー?」と合いの手を入れているのが斬新だと思ったが、他のアイドルさんもやっていた。流行っているの?
そしてまた別のアイドルさんの特典会の横を通ったのだが、お客さんと握手をしながら水を飲んでいて(おぉ…地下って自由なんだな…)と謎に感心したりした。

③ENVii GABRIELLA(特典会)

時間になったのでいざエンガブさんの特典会に向かう。
特典券にはいくら必要なのかな?とHPや公式Xを見ても、不思議なことに何の記載もない。アルバムくらいは買わないとかもなぁとブースを見るも、物販列がない。あれ?と近くにいたスタッフらしき人に聞くと、「そういうのは無いですよ。並んでください。」と言われる。

は?無銭?

特典券を買わないということは、特典会の内容も分からない。
無銭だし、すこしお話するくらいか?と思って前の人の様子を見るとグルショを撮って、全員と握手とお話をして、何かプチギフトを貰っている。
は?????
前述したが、彼らはキングレコード所属のメジャーアーティストだ。
メジャーアイドルでこのレギュだったら10,000円は出さないと割に合わない。マジかよ。

戸惑ったまま自分の番が来てしまった。とりあえず初めましてのご挨拶をしてグルショを撮る。メンバーの間に通されて普段の間隔で少し離れたポジションに立つと、Takassyママが「もうちょっとこっち側に」と間を詰めるように指示された。近い。結構な詰め詰めである。ひえぇ。
そして全員としっかり握手をし、ずっとYouTubeで見ていたこと、今日が初現場なこと、日本でもライブに行きます!ということを伝えて、Kamusちゃんからプチギフトを受け取って初めての特典会が終了。

すんごいサービスに気もそぞろに特典会ブースを後にする中、ママのメイクがファビュラスで大好きだとお伝えするのを忘れたことを思い出してもう一回並ぼうかな、と思うもさすがに無銭でループはないわな、と思い直した。
7月のZEPPに行きますね!

プチギフトはTakassyママの缶バッチ!


④佐々木彩夏

エンガブの特典会が終わり休憩をしたりお買い物をしたりして、アメフラを見るためメインステージに向かう。今日は単独の25分出番だ。時間きっかり位に行ったが、当然のように進行が押しているようで、前の出番のFRUITSZIPPERが始まったばかりだった。
後ろの方でやっぱ覇権アイドル強いなぁ、どうやったらこの短期間であの勢いで上り詰められるんだろう?とぼんやり考えながら眺めていた。やっぱアソビシステムはきゃりぱみゅ先生で培ったバズりのノウハウがあるのだろうか。でも新しい学校のリーダーズだってここ数年こそトップシーンに踊り出たけど、ここに至るまでに結構な年数があったしなぁ。わからんもんですね。

さぁ、AMEFURASSHIの番だ。PA卓の近くで見ていたが、そこにアメフラのマネージャーさんが何かを伝えに来た。
どうしたんだろう?と思っていたらOvertureが鳴ってあーりんが出てきた。
どうやら順番を交換したらしい。時間が押していたからだろうか。

セットリスト
①ハッピー♡スイート♡バースデー!
②MOON PRIDE
③SPECIALIZER
④あーりんは反抗期!
⑤だってあーりんなんだもーん☆
⑥走れ!

今日もももクロのovretureから始まった。
ハピスイはあーりんのソロ曲でも大好きな曲。「あーりんと同じ時代に生まれたみんなおめでとう!」というなかなかな歌詞のとんちきソングだが、本当にその通りだと思う。
昨日はソロ曲だけで構成して、そのなかでも幅を見せるようなご挨拶的セトリだったが今日はところどころにももクロ曲を入れつつあーりんの剛腕(球速は出ない)をこれでもかと見せつけるセトリだった。
あーりんもこちらも昨日より慣れたのか、お互いのコミュニケーションも前日より取れていたように思う。撮可に対するイジりもしっかり入れていた。が、少し日が暮れて刻々と暗くなったタイミングとステージ背景のでかいLEDでうまくカメラの設定ができず、個人的にはあまりお写真が撮れなかったのが無念・・・。
最後は走れ!で大団円を迎えた。やはりメインアクトなので、最後にJAPANEXPOの責任者的な方々が出てきて記念撮影をしてあーりんの出番は終了。

⑤AMEFURASSHI

さて。あーりんと順番と交換したこと、ステージ進行が遅れていること、このあと特典会があることから、自分の中のJAPAN EXPOの大トリはアメフラとなった。
セトリは
①Fly out
②Tongue twister
③Drama
④ALIVE
⑤Drop Droと
⑥SPIN

正直、このセトリは良すぎた。今後の対外試合は全部このセトリで良いくらい。
曲そのものはもちろん、前日とか年末のバスケの時もだったんだけど登場のSEが普段と違って一曲目のトラックのアレンジバージョンになってて、そこから自然に曲に入ってたのが観客側も自然にムードが合って良かった。
前日同様、曲によって持ち込んだ映像を使っていたけど、このステージはもうすっかり暗くなっていたので映像効果もばっちりだった。アメフラは派手な映像背負ってパフォーマンスするのが似合う。ただし映像が派手過ぎてお写真がうまく撮れない。。。途中であきらめてカメラを振り回しながら踊りまくっていた。楽しい!

ふるっぱーもあーりんも終わったのでお客さんは一気に引いてしまったけど、パフォーマンスが進むにつれ現地民や欧米からの観光客らしきお客さんが増えてきた。日本人の所謂”アイドル”の固定観念ありきで見るのとはまた違うんだろうな、自然にいい感じのダンスミュージックとして捉えてくれてるのかな?という反応だったのが印象的。歓声が上がるタイミングとかね。
国内でも観客との音楽のチャネルが合うイベントにもっと出られるといいんだけどなぁ。サマソニとかさ、かつてあったエレクトロックスとかスプリングルーブみたいな…今でいうとGMO SONICなのかな?図らずも全部クリエイティブマンだな。

アメフラってかっけぇんだよ

⑥AMEFURASSHI(特典会)

ライブではしゃぎすぎて大汗を書いたのでいったんタピオカが乗ったかき氷を食べてクールダウン。席に運ばれてきたかき氷は想定の2倍デカかった。おなかちゃっぽんちゃっぽんさせながら特典会に向かう。

うさぁーりんよりでかい

特典会はいくつかブースが並んでいていて、他のアイドルさんの特典会の様子も見られる。アメフラに並んでいる途中にお隣のブースで他のアイドルさんの特典会が始まったが、「〇〇です!これから無銭ハイタッチ会を始めまーす!ループオッケーです!よろしくお願いしまーす!」のように宣言してからレギュを始めていていた。あまりアイドルフェス行かないし、行っても他の特典会を見る機会があまりなかったので新鮮だった。
あと無銭ハイタッチが単純に楽しそうだった。列を抜けてハイタッチに行っていとのをアメフラメンバーに見られたら怖そうなので行かなかったけれど。

せっかくお客さんも少ないから全員とツーショを撮ろう、両替面倒だろうから日本円で物販買おう、と考えていたのに、うっかり日本円をホテルに預けた荷物に入れっぱなしにしてしまった。バーツもそれほど持っていなかったので、グルショを1枚だけ取って貰って退散。メンバーの真ん中に、と言われたが無理過ぎたので端っこに立ってみんなと手を振りあうお写真を取って貰った。

帰国とまとめ

アメフラの特典会のスケジュールが変わったため、帰国便まであまり時間が無くなってしまった。会場前に待機していたトゥクトゥクでホテルまで帰る。明らかなぼったくり価格を提示されたけど、交渉している時間も勿体なかったので言い値で合意した。
料金を払い、ホテルに入り荷物を整理して駅に向かおうと出口を見ると、先ほどのトゥクトゥクドライバーがまだそこに居てこちらに何か合図している。何だ?と思って近づくと、彼の手元にはチェキが2枚あった。
どうやら荒い運転でポケットから落ちてしまったあーりんとはなちゃんのチェキを拾ってくれたらしい。大感謝である。ぼったくられたけど良い奴じゃん!ぼったくられたけど!!

ホテルから駅に向かい、電車で空港に向かうも、ここでも当然のごとく電車は時間通りには来ない。
空港の保安検査はめちゃめちゃ混むと聞いていたし、帰ってそのまま出社するのでできればラウンジでシャワーを浴びたい。正直定刻までぎりぎりのタイミングだったのでかなり肝を冷やしたが、電車に乗って少し経った頃、フライト遅延のお知らせが来た。とりあえず一安心。予定どおりラウンジでシャワーを浴びて、5分で軽食を詰め込むことに成功した。機内食をスキップして機内での睡眠時間を確保したかったので、ここでの食料は必須だった。
と、ものすごく急いで搭乗の準備をしたものの、遅延の予定時刻になっても搭乗は始まらなった。さすがタイである。時間通りには(n回目
結果として日本に帰ってからの時間が無くなり、羽田から職場までタクシー出社することになった…羽田定額運賃ありがたいです。。。。

さっきまで30℃もあったのに、日本に帰ったら夕方から雪が降るという。
寒暖差でしっかり風邪をひくというオチまでつけて、私の初めての海外遠征が終わった。

ものすごいハードスケジュールだったけど、行って良かった。
アメフラに関しては、海外遠征があったらまた行きたいなと思う。
海外で見るアメフラってカッコよさが倍増する気がするんだ。

あーりんに関しては…今回は本当に貴重な機会で楽しかった。
友達みたいに気軽にお喋りもさせて貰ったけど、やっぱり私にとってあーりんはトップアイドルだ。
これまで何度か最前列や至近距離でももクロのライブを見たことがあるが、どの時も間近で直接見ているはずなのになぜか1枚紗幕を挟んでいるような感覚だった。多分、近すぎて脳がバグって勝手に感覚にセーブを掛けていたんだと思う。
だけど、オプショナルツアーでは想定外に緊張せず自然に話せた。不思議なものだなと思っていたけど、最終日のステージを見ながら、多分自分はあーりんの事をステージでキラキラ輝く人だと認識しているから、意識のどこかで今目の前にいる人はステージのあーりんとは別の人だと切り替えていたのかも、と気づいた。

このJAPANEXPOの前後から薄々感じていたけど、最近のももクロは活動の比重を今までと変えつつあって、ソロ仕事の割合を増やしている傾向にあると思う。
この変化自体はメンバーも年を重ねてそれぞれのライフステージも変わってきているから当然だと思う。
私が去年からアメフラを主現場としているのは、15周年ライブ以降でそういう気配を感じ取ったから、という理由もある。でもやっぱりももクロは私にとって特別だ。
もしかしたら、これからはこういう小さい規模での交流も増えるのかもしれない。次にこういう機会があったら参加するかな?と考えると…もしかしたら私は参加しないかもしれない。
やっぱり私はステージでキラキラ輝くあーりんを少し遠くから眺めるのが好きなのだ。
今回は特別。一生の思い出として取っておこうと思う。

とか言っていつか嬉々として接触レポを書いていたら笑ってください。笑



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