映画感想メモ「Diner ダイナー」編

映画「Diner ダイナー」を観た

今日、ずっと気になっていた映画「Diner」を観ました。
原作を知っていたわけでもなく、ただ

・監督が蜷川実花さんだということ、
・キャストがめちゃくちゃ豪華であること、
・玉城ティナちゃんのいい表情が見れそうだったこと、
・女性陣が真矢みきさんと土屋アンナさんだということ、

などなど気になる要素が詰まりまくりだったために気になっていて。

正直なことを言うと、脚本めっちゃよかった とか 演出がよかった とかそういうことはあんまりなかった。
むしろ人物紹介時のわざとらしさとか、アクションシーンとか、ツッコミどころは色々あったのだけれど、
なんか色々響いた言葉があったので、感想ついでに備忘録的な感じで書いていこうと思う。

おそらく書いているうちにネタバレ普通に書くので、ご注意を。

キャストについて

「めちゃくちゃ豪華キャスト陣やけどこれ色々と頭追いつくかな...」というのが予告を見ての感想だったのだけれど、
「こんなに豪華キャストなのに死んじゃうの早すぎませんか?」という気持ちでいっぱい。もっとこの豪華キャストたちが殺し合うところ見たかった。

キャスト全員について語り出したいけど多分無限に時間がかかるので、特に書いておきたい人を。

ボンベロ役 藤原竜也さん
こんなに色気あったんだ...と正直びっくりしてしまった。
「泥臭いめちゃ叫ぶ役の人」みたいなイメージが強かったのだけれど(褒めてる)、いつもはまっすぐサラッとしてる前髪が濡れると癖が出てうねるところがめっちゃ好き。まさに「水も滴るいい男」という感じ。
「扱いづらい女」という言葉がなんか「フッ、面白い女...」的な感じがしてじわじわきてしまってごめんなさい。

カナコ役 玉城ティナちゃん
想像をはるかに超える演技力で圧倒されてしまった。
冒頭に書いた「いい表情」というのは主に怯えてる表情を指しているのだけれど、めちゃくちゃ最高だった。これが観たかったんだ!って感じ。
ウェイトレス衣装姿、完璧すぎてずっと見ていたい。
ボブカットでミニ丈の服でニーハイ、シルエットが完璧すぎる。

菊千代
いちごが大好物と聞いて一気に親近感。いちごおいしいよね、わかるよ...。

スキン役 窪田正孝さん
こんなん好きにならないわけなくない?みたいな感じ。
傷痕だらけなのも刺さるし、邪魔そうな髪から見える死んだ目、
死んだ目から優しい目に変わる瞬間、豹変ぶりのうまさ...
めっちゃ優しいのに歪んでいて、めちゃくちゃ危ういこの感じ...。
メンがヘラっている女はこういう人好きですよねわかる(偏見)

マテバ役 小栗旬さん
待ってそんなあからさまに煽ってしかも普通に殺されてしまうん?
カブトムシ食べるのめっちゃ口痛そうだし、
一瞬で消えてしまうしで呆気にとられてしまった、もっとかっこいいとこ見たかったというのが本音...。

キッド役 本郷奏多くん
ずば抜けて狂気的な役且つ本当に演技なのか判断がつかないレベルの演技力の高さ...。殺し屋×本郷奏多 の時点で期待大だったけれど、期待を裏切らない演技に最高にゾクゾクした。

マリア役 土屋アンナさん
めっちゃ強そう、土屋アンナさんが殺し屋になったらこうだろうな、みたいなイメージぴったりって感じだった。
個人的には無礼図と殺り合ってるところが見れるのかと期待したけれど残念...。胸の形が恐ろしく綺麗。横になった時の形も綺麗ですごい(そこ?)

無礼図役 真矢みきさん
かっこよすぎてなんか笑いが漏れてしまった。
ピストルで帽子シュッとするのがあんなに似合う人間はじめて見た。
友人から「真矢みきーーーーーーーッ!ってなる」って聞いてたけど本当にそうなった。宝塚沼に落ちかねない....。

印象に残ったシーンと言葉

全体を通してさすが蜷川実花さんという感じで、
色彩の暴力!みたいなところが多い、色を浴びる感覚。

その分冒頭の雑踏シーンがものすごく印象に残ってしまった。
周りの人がいきなり後ろに傾いてその反動でまた歩き出すあの感じ、しばらく頭から抜けそうになくて結構怖いかもしれない。
あれをホラー要素強めにすると私は確実にトラウマになる。

あとは印象に残った言葉がいくつか。

「望みが叶わないことが生きる希望になる人間もいる」
「お前が逃げてきたものは、逃げれば逃げるほど追ってくる」
「もう誰もお前を必要としていないということはない、自分が自分を必要としている」
「自分の居場所は、自分にしか見つけることができない」

最近ようやく自分としっかり向き合う習慣が身についてきて、
「自分の居場所は自分で作るものなんだな」と感じる機会があったこともあってなかなか刺さった。

3年通っていた病院を卒院して、仕事をはじめとする色々な身の回りの環境も変わって自分の考えも切り替わったような気がしていたこの頃、
なんとなくぼんやり考えていたことを改めて他の人の言葉として聞くのは自分にとって結構ありがたいことで。

自分の考えていることは間違ってないんだな、みたいに自分の思考に自信が持てるというかなんというか...。

どういうことであっても、逃げるって楽で簡単なことかもしれないけれど、逃げれば逃げるほど追われて息苦しくなって、
逃げずに向き合ってれば、と後悔することの方が多いと思う。
多分、完全に逃げ切れることってそうない。

何かに向き合うのは怖かったりしんどかったりするんだけれど、
逃げるよりも物事を良い方向に進める近道だと思って頑張りたいなと思う。

まとめ

結構不純な動機(キャスト的に目の保養になりそう、とかティナちゃんの怯えた顔が見れそう、とか)で観に行ったけれど、
想像以上に心にくるものがあってびっくりしてしまった。

映画1本でまとめるのは時間が足りなすぎるだろうし、
もっと年齢制限かけるくらいのグロさでも観たいという我儘もあるし、
ドラマみたいな感じでもっとそれぞれの殺し屋たちの絡み(殺し合い)が観たい...。

あと原作知らなかったので「殺し屋専用のダイナー」という言葉の印象で、
「殺した人間を料理に出してる店」みたいなことだと思っていてごめんなさい。はちみつのスフレとか可愛いもの出せるんだ...って思っちゃった。

ダイナーの世界観での玉城ティナちゃんの写真集が欲しいです。

おしまい。

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