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起立性調節障害で、大好きだった読書が出来なくなった話

私、もともと凄い読書好きだったんです。
よく通学路の田んぼ道で本を読み歩きしてて、近所の子達に「二宮金次郎」ってあだ名をつけられたりして😂

青い鳥文庫を2,3時間で読み終えていた人間が、3ページしかないショートショートを読むのに40分かかるようになった病気。
それが起立性調節障害 です。

文章が全然頭に入ってこないのです。
それ以前に、前までなら当たり前に読めていたはずの簡単な漢字が全然読めなくなったりもしました。

今まで人生の中心にあった最大の趣味「読書」が急にできなくなって、私は激しく困惑しました。その上最大の特技で、未来への希望であった勉強も出来なくなりました。

この病気になって一番辛かったのは、思春期にアイデンティティーを片っ端から剥奪されたことかもしれません。
自分の核とも言える、読書と勉強が出来なくなった現実。
それを直視するのが辛くて辛くて仕方がなかったです。



【発病から五年後、高校4年当時のあとがき】
「今も作文は得意だし現代文は高得点。本が読めなくなったって、ちゃんと能力は残ってる。貴方は貴方のままですよ」
ってあの頃の私に伝えたい

…多分「本読めんのかい💢」
ってなるやろな😂

本読めなくても、世界は結構楽しいよ😆未来を楽しみにしててね!



(ここまでが、高校4年生当時のツイートを清書したものです。)


【大学2年現在のあとがきと、今は本が読めるという話】
そう、結論から言うと
発病から7年たってついに読書が出来るようになりました!

大学から課題図書が出て、否が応でも本を読まねばならなくなった私は実に4年ぶりに500ページ越えの本を手に取りました。
今まで何度も何度も読書に挑戦しては上手くいかず、毎回深く傷ついて一人泣いてきた(辛すぎて一人で大暴れしたこともあります🙈)。
だから正直とても怖かったです。

読める!と気づいたときは本当に嬉しくて、
嬉しいって理由で結局また一人で泣きました🤣

『本が読めるようになった』というのは私にとって本当に大きな節目で、
やっと自信をもって『元気になった』と言えるようになりました。

しみじみと、心から
「生きててよかったなぁ」と思います


元ツイート:


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