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本の大切さを改めて思う。

ゼロの紙さんの記事を読んで、フラッシュバックのように昔の自分を思い出したんです。

まだ漫画家をしていた頃だったか、もっと後だったか……時期的なものは忘れてしまったけれど、とにかく本をがむしゃらに読んでいた時がある。

それと同じくして、映画をむさぼるように観ていた時期もあった。
映画といってもDVDをレンタルして毎晩観ていたんだけど。

恋愛少女漫画家とかしていた割に、漫画はあまり読まなかった。少年誌はもってのほか。男兄弟でもいればそういう機会もあったかもしれないけど、ほとんど読んだことはなかった。

そんな私なのに、何を思ったのか本に関してはミステリーばかりを読んでいた。

私は綾辻行人さんが大好きで、全部の本を持っていた。上のは新装改訂版だけど私が持っていたのは古いやつ。

綾辻さんは、この館シリーズが有名だと思う。

この館シリーズが好きすぎて、書店にないものは取り寄せてもらったり、とにかく夢中で読んでいたあの頃。

霧越邸殺人事件はテレビドラマにもなっていたし、Anotherは映画化にもなっていて、その頃はとにかく綾辻さんの作品ばかりを夢中で読んでいた。

そもそも、横溝正史や江戸川乱歩も好きだったし、今思い返してみれば、漫画も恐怖漫画とか好きで読んでいた気がする。

少女漫画家には似つかない、私の本棚は『〇〇の殺人』という、重々しいタイトルの本がずらっと並んでいた。

だけど今うちには本棚がないんです。
納戸の一部に数冊の本が並ぶだけ。

引っ越しの多さと、断捨離、ミニマリストと、一時期流行ったものに乗ってほとんどを手放してしまったんです。

何かを手放すことによって、空いたスペースに新しいものがやってくる。そんな言葉を今も信じているのですが、最近になって本って違うかも?と感じていました。

ゼロさんの記事を読んでその気持ちがハッキリしたように思えたんです。

どんなに小さくても数は少なくても、本棚が欲しい。

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主人も小説や漫画が好きだし、二人で集めたらそれこそ置くところは大変なものになってしまうかもしれないけど、厳選した本棚を作ってもいいかもしれない。

子供がもっと大きくなった時、その本棚から少しずつ本を読んで、自分の世界を広げてほしい。そんな想い。

紙の本へのこだわりを持っているくせに、本を大切にしていなかったことに罪悪感。

気付かせてくれたゼロの紙さん、本当にありがとうございます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 夢だった小説家として、沢山の方に作品を読んでいただきたいです。いただいたサポートは活動費と保護犬、猫のボランティアの支援費として使わせていただきます。