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【詩】みどりの日

五月四日、みどりの日
まだ開店していないスーパーの前でうぐいすが死んでいた
家に向かう途中、自販機の横でアイコスメンソールが死んでいた
さらに歩いた先、大きくて古いマンションの花壇で、草葉が紙巻きタバコと心中していた
タバコは、死ぬと煙が立たない
紫立ちたる雲の切れ間に星が落つ
そんな馬鹿げた嘘かして
新たなみどりを看取り過ぎてゆくみどりの日

作家修行中。第二十九回文学フリマ東京で「宇宙ラジオ」を出していた人。