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Aim for the Paris2024「体操代表決定・男子編+α」

男子は

NHK杯優勝はリトルジャイアント岡慎之助選手
1日目の得点が1位。2日目はだいぶ下位。それでも首位を守り抜いた。失敗があっても大崩れしなかったところが最も評価できるということか。オリンピックでは予選、団体決勝、あわよくば個人総合決勝、種目別と厳しい日々が続く。代表選考とはまた違うプレッシャーだろう。今回の失敗を糧に、パリでの大活躍を祈る。

2位はシャウト萱和磨選手
とにかく失敗しない安定感がすごい。”史上最強の1番演技者”がチームにいるというのは、他の選手にとっても非常に心強いことだろう。背中でチームを引っ張っていって欲しい。

チーム貢献度で代表入りしたのは
クドカン杉野正尭選手
GBRのウイットロック選手のような、技をてんこ盛りした鞍馬は圧巻だ。Eスコアはもっと上げられるだろうから、種目別も狙うつもりで仕上げて欲しい。鉄棒も予選では重要な戦力となるだろうから、とにかく大舞台でも失敗しない安定感を高めてもらって、パリでも「よっしゃー」と叫んで欲しいものだ。萱選手と二人で喚いたら「日本チームはうるさい」って言われちゃうかな?

もう一人は
谷川お兄ちゃん航選手
跳馬にすべてをかけてきた、その戦略が良かったのだろう。ただ、オリンピックとなると、後半の膝の曲がりが得点にどう影響するか、ちょっと心配なので、しっかり屈伸姿勢を維持して着地まで持っていけるよう仕上げて欲しい。チームのためにも、お兄ちゃん的な存在の経験豊富なベテランがいることは頼もしいだろう。

NHK杯の2日の競技では岡、萱よりも高得点の選手が何人かいた。
2日目の土井選手なんかはダントツの最高得点だ。もったいない。
全日本で仕上げきれていなかった他の選手は、尻に火がついてNHK杯に臨んだのだろうけど、結局、全日本で仕上がっていた上位二人は全日本の貯金で逃げ切ったわけだ。そういう戦略の差が出た。
今回は順当な結果ではあるし、代表の実力に不足はないけれど、そういう意味で物足りなさも感じる。
本来であれば、”1位から10位くらいまでの誰が代表に選ばれても強い”と思うくらい層が厚いことが理想だろう。今回涙をのんだ選手たちの、ここからの奮起を期待したい。

それはそうと・・・
男子も女子も実績豊富なベテランの活躍が目を引いた。
男子は田中佑典選手。女子は不動のセンター杉原愛子選手
この二人が代表入りするようじゃ次代を担う若手が情けないよなぁと思いながらも、代表入りを期待したりもして、複雑な気持ちで応援した。
最終的には2人とも惜しくも代表入りを逃したが、今回振るわなかった選手や、怪我で出場できなかった選手などに、「まだまだあきらめてはいけない」と勇気とやる気を与えたんじゃないだろうか。そういう意味で、体操界はこの2人に感謝しなければならないだろう。

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