
わかりやすい文章を書くために、僕が意識している原則を解説
こんにちは、うだたつやです。
せっかく文章を書くなら、いろんな人に読んでもらいたいですよね。あなたの文章をたくさんの人に読んでもらうためには、わかりやすい文章を書くことが必須です。
SEO的にも読みやすい文章を書くと、検索順位が上がったりします。
自分が書いた記事の検索順位調べてみた
— 宇田龍矢 🐑 (@u_dapon) April 25, 2020
「ワイヤレスイヤホン 音質」2位
「iPhoneX カメラ」1位
「GoPro MAX レビュー」2位
「MacBook Pro 15インチ」6位
「GoPro テクニック」1位
自分の記事が何万人にも読まれるってインターネットやばい
ライターのインターン生募集中です。SEO全部教えます🧐 pic.twitter.com/SKzaHaNMLX
そこで、今回は「自分が考えていることをうまく文章にできない…。わかりやすく文章を書くにはどうしたらいいのかな…。」という方に向けて、これまで数百本以上の記事を書いてきた僕が、わかりやすい文章を書くために意識しているポイントを解説します。
記事をたくさん書いて気づいた、分かりやすい文章の原則
僕は過去に家電系Webメディアのライターとして1万文字を超える記事をたくさん執筆したり、編集者としてライターさんに書いてもらった記事の校正を大量に行いました。
今でこそ、ある程度わかりやすくて、読まれる文章を書けようになった僕も、最初からわかりやすくて読みやすい記事が書けたわけではありません。自分が初期の頃に書いた記事は、今見返してみるとひどいものばかりでした。
しかし、文章の書き方をテーマにした本を読み漁ったり、試行錯誤を続けながらとにかく記事を書き続けた結果、わかりやすい文章には共通した原則があることが分かりました。今回は、その原則を紹介します。
原則1.結論から始める
文章は結論から始めると分かりやすいです。
読み手は文章の全てを読むわけではないですよね。文章を一文も飛ばさずに読んでくれるケースの方が珍しいです。
最初の1行を見て、その文章で言いたいことを大まかに把握できるようにしてあげましょう。
「結論ファースト」とは、よく言われていますが、意外と実践できている人は少ないです。あなたの文章は結論から始まっていますか?文章を公開する前に、1行目が結論から始まっているかもう一度確認してみてください。
原則2.結論の次に、理由と具体例を書く
結論の次に、理由と具体例を書きましょう。
例えば、「最新のMacBook Airを買うべき」と伝えたい場合にはこんな感じ。
結論: 最新のMacBook Airは絶対に買った方が良いですよ。
理由: 前のモデルより、性能が良いのに価格が安いんですよね。
具体例:前モデルのMacBook Airは12,8000円でしたが、最新のMacBook Airは98,000円で買えます。しかも、処理能力が1.5倍も早いんです。
なぜこの順番が良いかと言うと、読み手は、主張を読んだら次に理由が知りたくなるんですよね。主張に対して「それってなぜだろう?」と疑問が湧くからです。
そして、理由を読んだら、次に読み手は「なるほど。そういうことか。もっと詳しく知りたいな。」と思うはずです。そこで、具体例を出して詳細を解説してあげます。
読み手の気持ちを想像しながら文章を書くと、自然と結論、理由、具体例の順になることが多いんですよね。
原則3.ひとつのブロックに、ひとつのメッセージ
1つのブロックには、1つのメッセージだけを書きましょう。
1つのブロックとは、例えば、記事であれば「段落」のひとかたまりのこと。
スライドであればスライド1枚。
Twitterであれば1ツイートです。
1つのブロックに主張が複数書いてあると、読み手が混乱してしまいます。「この文章は何が言いたいの?」と感じる原因になります。
ほとんどの読み手は、各ブロックの最初の部分しか読みません。1つのブロックにつき、1つのメッセージだけを、最初の1行に書きましょう。ブロックの先頭を読み進めるだけで、文章全体が理解できるのが理想系です。
原則4.なるべく簡潔に書く
文章はなるべく簡潔にしましょう。
文章が長かったり、回りくどかったりすると読む気を失くします。
例えば、めちゃめちゃ細かい違いですが、
「〜することができます。」→「〜できます。」
「〜を行うときには、」→「〜するときは、」
みたいに、すっきりと簡潔に書き換えるだけで、情報が凝縮されて頭に入りやすくなります。
原則5.正しい日本語より、読みやすい表現を優先する
人に何かを伝える目的で文章を書くなら、日本語の正しさよりも、表現の分かりやすさを意識しましょう。
例えば、原則4で紹介したこちら。
「〜することができます。」→「〜できます。」
日本語に厳しい方には、「購入できます」のような「名詞 + できます」の形は間違っていると指摘する人もいます。(公的な文章は、「名詞 + することができます」の形で書かれることが多いです。)
もし、論文のように正確性が求められる文章を書くのであれば、正しさの方が大事かもしれません。でも、あなたが文章を書く目的は正しい日本語を書くためではなく、「あなたの考えを人に伝えること」のはずです。
分かりやすい文章を書きたいなら、日本語の正しさよりも、分かりやすさを第一に考えましょう。
原則6.書きたいことではなく、相手が知りたいことを書く
書きたいことではなく、相手が知りたいことを書くように心がけましょう。(意外と難しい)
書きたいことを書いてしまうと、読み手にとっては不要な情報や、興味のない話が含まれてしまい、読んでいて疲れる文章になってしまいます。
反対に、分かりやすい文章には無駄がありません。相手が知りたいことを簡潔に書いてあげましょう。
原則7.断定する
なるべく、「〜です。」のように断定表現を使うのがおすすめです。
「〜かもしれない。」みたいな曖昧な表現は、読んでいて疲れてしまうんですよね。
「でも、自分が書いている内容に自信持てないよ…」という方は、断定できるようにしっかりとリサーチを行ったり、もっと深く考えた方が良いです。
自分が断定できないような情報は、むしろ書かない方が良いです。
原則8.情報の信頼性を示す
わかりやすい文章を書くためには、情報の信頼性を示すと良いです。
読み手が注意深い方なら、ある主張を読んだときに、「ほんとにそうなのかなぁ?」と疑うことがあります。
なので、主張の根拠や信頼性を書いて、読み手の疑問を解消してあげると説得力が増します。
例えば、今回の記事なら冒頭でこのように書いています。
〜という方に向けて、これまで数百本以上の記事を書いてきた僕が、わかりやすい文章を書くために意識しているポイントを解説します。
これもある意味で、情報の信頼性を示しています。
過去に全く文章を書いたことがない人が語る文章術より、数百本以上の記事を書いた人が語る文章術の方が説得力が増しますよね。
他にも、科学的な内容なら情報のソースや参考論文を添付することも情報の信頼性につながります。
原則9.装飾を使って整える
装飾を使って整えられた文章は読みやすいです。
例えば、
・「・」を使って箇条書きで書いたり、
・▼や■を使って見出しを作ったり、
・ 左から右に意味が流れる文章には→を使ったり
・人の会話や心の声は「」を使ったりしましょう。
また、「▼」や「→」などの特殊記号は、スマホやPCのカスタム辞書に登録しておくのがおすすめです。
「■」を「し」で「▼」を「さ」で変換できるようにしてる人がいて、真似したら見やすいテキスト作りやすくなった
— 宇田龍矢 🐑 (@u_dapon) December 9, 2020
■しかくの「し」で四角形を召喚!
▼さんかくの「さ」で三角形を召喚!
効率を極めまくってる人はここまで意識してるんだなって感心した
長文を書くなら、「ペルソナ設定」と「文章の構成」が大事
長文を書くなら、上記の原則に加えてペルソナ設定と文章の構成が大切です。
これだけ情報に溢れている世界では、読むのに時間がかかる長文なんて誰も読みたくありません。
それでも長い文章を最後まで読んでもらうためには、しっかりと読者の悩みに向き合い、読み進めたいと思わせる必要があります。また文章の流れをしっかり作り込むことで、文章全体の完成度を高めることが大切です。
1.誰の何の悩みを解決する文章かを考える
長文を書く前に、その文章は誰の何の悩みを解決するものなのかを考えましょう。
・読む人はどんな人なのか
・どんなことに困っているのか
・この文章を読んだら何が変わるのか
まで考えましょう。 ここまで深く考えることで、読者の心を掴む文章が書けるようになります。
例えば、このnoteは、
▼想定読者と困りごと
自分が考えていることをうまく文章にできない方。
▼困りごと
わかりやすい文章を書くにはどうしたらいいのかわからない。
▼この文章を読むことで
分かりやすい文章が書けるようになり、自分の考えを伝えられるようになる
のように意識して書いています。
2.本文を書く前に、構成を作る
文章を書き始める前に、まずは構成を考えましょう。
構成を作らずに長文を書いていると、論点がずれてしまい、主張がブレた分かりにくい文章になってしまうことがあります。文章を書いている間にふわふわと思考が寄り道してしまうんですよね。
最初にガッチリと構成を考えることで、最初から最後までブレずにまっすぐと自分の考えを伝えることができます。
例えば、この記事を書く前に、僕はこのような構成をつくりました。
タイトル:わかりやすい文章を書くために、僕が意識している原則を解説記事をたくさん書いて気づいた、分かりやすい文章の原則
原則1.結論から始める
原則2.結論の次に、理由と具体例を書く
原則3.ひとつのブロックに、ひとつのメッセージ
原則4.なるべく簡潔に
原則5.正しい日本語より、読みやすい表現を優先する
原則6.書きたいことではなく、相手が知りたいことを書く
原則7.断定する
原則8.情報の信頼性を示す
原則9.装飾を使って整える
長文を書くなら、「ペルソナ設定」と「文章の構成」が大事
1.誰の何の悩みを解決する文章かを考える
2.本文を書く前に、構成を作る
このように、構成をあらかじめ作ることで、文章全体のメッセージが明確になります。
補足:わかりやすい文章と好きになってもらう文章は別
今まで紹介してきた方法を使えば、わかりやすい文章は書けるようになります。
でも、その文章を読んであなたのファンになるかどうかは別。
noteを書く理由は、単純に情報をわかりやすく伝えたいからだけでは無いですよね。
文章であなたの意見を伝えることで、人々に共感してもらったり、仲間を作りたいから書いてもってる人も多いはずです。
わかりやすい=人の感情を揺さぶるものではないことに注意しましょう。
コツを掴めば、誰でも分かりやすい文章が書ける
分かりやすい文章が書けない原因は、頭が悪いからでも、自分の考えが整理されていないからでもありません。
ただ、分かりやすい文章の書き方の原則を知らないだけです。
今回、紹介した原則を参考に、 わかりやすい文章書いて、自分の考えを人に伝えられるようになってくださいね。
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