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私の子どもが不登校になるまで…

こんばんは。
うのきです。

子どもが不登校の間は特に
自分以外のまわりの奥さま方が
とてもキラキラして見えました。
いいなぁ…
幸せそう…
と、羨ましく思ったりしました。

ある時、
友人にそんな心の内を話してみると、

「私もあなたに対して、何度もそう思った事があるわよ!」

と、言われました。

「そうなの!?」

その人が幸せか不幸かなど関係なく、
自分の心の在り方が
見え方に作用するのでしょうか…

そんな事に気がついた時、
自分が幸せでいられるように
過ごしていかなきゃいけないなぁ…
と思いました。

自分を大切にしよう…(*^^*)


前回のつづき…

子どもは当時、
近所でも進学校と言われる中高一貫校に
中学受験で入学しました。
地元の小学校からもたくさんの子が
その学校を受験していましたが、
合格したのは私の子どもだけでした。

小学生の頃は
とても明るく、学校の行事も
先頭に立っていくようなタイプで
先生にも頼りにされていたし
何でもうまくこなしていたと思います。
褒められたり、頼りにされることで
本人の自尊心は高かったと思います。

中学に入ってからも
学業は常に上位で
部活動や生徒会にも入り
これまで同様
毎日を意欲的に過ごしていたんです。
ですが、
中3になった時の担任の先生との出会いが
子どもの"何か"を
狂わせていくことになります。

その担任の先生は、
この1年で定年を迎えるベテラン女性。
保護者会に参加するたびに

「中3生の反抗的な態度は、すべて思春期のわがままですから…」

と、なんでも思春期という言葉を使って
話をまとめていました。

当時の私も、そんな先生の話を

そうなのかぁ…
そういうものなのかぁ…

と、あまり疑問に思うこともなく

ベテラン先生にお預けするんだから安心だ!!

くらいに思っていました。
しかし、
それに反して子どもからは

「先生に毎日のように叱られる」
「グループ活動のミスはすべて私のせいだと言われる」
「とにかくいちゃもんつけられる」

などと、毎日のように聞かされました。
そんな子どもの発言に私は

これだ!
先生の言ってたやつだ!
これが思春期ね!

と、勝手に決めつけ
きちんと耳を傾けることもなく

「先生がそう言うんだから、何かいけなかったんじゃない?」
「よく考えてみて!」

と、そんな風にしか
返していませんでした。

当然、子どもは首をかしげ
納得していませんでしたけど…

このようなことが
このあとずっと続いたので
子どもの自尊心はいつしか
ボロボロになっていったのだと思います。

子どもはこの年の3学期に
自らスクールカウンセラーのもとを
訪れていました。
そこでは
私に訴えてきたことと同じような話を
していたようなのですが、
ここでもカウンセラーさんに
"思春期によるもの"
と、判断されたようでした。

学年末には担任の先生から電話があり
子どもがカウンセリングを受けていたこと、
思春期なので…というお決まりの話、
そして、
カウンセリングの結果をふまえて
来年度のクラス分けでは
仲良しの子達とクラスを離すということ
を告げられました。

これには私も
え?
お友達と離されちゃうの?
と心配になったのですが、

「これまでとは全く違った環境に身を置くことがいいでしょう。」

と強く言われたので、
先生がそうおっしゃるなら…
ということで反対することはしませんでした。

しかし、
これもまた、のちに
子どもを苦しめることになるのでした…


新年度になり
子どもは高校1年生になりました。

新しいクラスは予告通り
1人として仲のいい子はいませんでした。
他のお友達はみんな同じクラスだったのに…

高校1年生といえば
フレッシュな感じがしますが、
そこは中高一貫校。
すでに3年間一緒に過ごした仲間が
そのまま一斉に高校に進むわけです。
しかも、
子どもの通う学校は高校からの新入生を
受け入れていなかったので
違うことといえば、
制服くらいでしょうか…

ですから、当然
その新しいクラスには
すでにこれまでの3年間で培われた
グループがいくつも存在していたのです。
そんなグループに入り込むには
相当なコミュニケーション能力が必要でした。

すでに、自尊心ボロボロの私の子どもには
とても困難で無理なことだったので
すぐに
クラスの中で孤立してしまったようでした…

それでも耐えて
頑張って過ごしていたのですが
それも限界に達した
6月はじめ。
あの衝撃の日を
迎えることになるのでした…

こうして思い出してみると
私は子どもを救えるかもしれないチャンスを
何度も逃していることに気がつきます。
子どもが助けを求めてきた時、
私はなぜ
子どもの気持ちを1番に考えられなかったのか…

私の中で”先生"とは
とても立派で偉い人。
そういう存在でした。
小さな頃からそう思っていました。

先生は正しい!

当然そう思っていましたし、
ましてや、経験豊富ともなればなおさら

先生に物申すなんてとんでもない!

と、考えていたのです。

子どもからしてみれば
先生に話してもダメ。
カウンセラーを頼ってもダメ。
親に話しても全然わかってくれない。


苦しかったでしょうね…


そんな風に苦しむ子どもの心に
私が目を向けられるようになるまで
まだ、もう少し時間がかかります。

遅すぎるんですけど…


続きはまた…






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