依存症は一人で治すものではない

依存症には、色々な種類がある。
アルコール依存症やギャンブル依存症などの行動依存は、本人がやめたいと思っても、簡単にやめられるものではない。
意思が弱いという問題ではない。それはもう病気なのだ。
例えば、風邪を気合や意思で治せと言われても無理であろう。極端に言えば、そういうことなのだ。本人だけでなく、周りの協力も必要になってくる。

ことの発端は、些細なことかもしれない。
例えば嫌なことがあった際にアルコールを飲んで気を紛らわしたり、嫌なことを忘れようとしたりすることがあるだろう。それがうまくいくと、次も嫌なことがあるとアルコールに頼るようになる。それが段々とエスカレーすると、アルコールがないと感情のコントロールがうまくいかなくなる。
この状態が依存症だ。
これは、アルコールに限ったことではない。ギャンブルや買い物、ゲームなど、さまざまなケースがある。
依存症になると、異常なまでにその行為を繰り返してしまい、日常生活が破綻してしまう。

そんな行動依存には、看護の手が必要になってくる。借金して生活が苦しくなっても、本人には止められないのだ。
特効薬があるわけではないが、依存症には誰かの支えが必要不可欠になる。なかなか、他人に相談するのは気が引ける事案だ。
しかし、依存症を治したいと思う人は、助けを求めてくる。そんな依存症患者に対して、支え、依存症から抜け出す手助けをするのも、看護師の役目なのである。
もしこの記事を読んで依存症患者を支えたいと思ったのなら、是非【看護師のための依存症レッスン】というサイトもチェックしてほしい。