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ものすごくケチな私が、他人に渡すことができる唯一のもの

お恥ずかしい話なのだけど。
ワタシはめちゃくちゃケチである。しかも他人に対して。
自分に対してはがばがばゆるゆるなのに。
他人が絡むと、財布のひもがめっちゃ固くほどけなくなる。

そんな私が、
他人に渡すことができるもの。


「言葉」


ふと気づいたのは、
尊敬して、大好きでやまない、岸田奈美さんのnoteからだった。


“「落ち込んでる人に、名言を贈ろうと思っても、それって届かない。本当に人を救うような幸せな贈り物っていうのは、言った方は忘れてしまってるくらい、ささいな言葉なんだよね」”


先日、新しくおけいこに入会してくださった方とお会いした。
おけいこに入会してくださる方にはできるだけ、お会いするようにしているし、お会いできなければWebでお話するようにしている。

先日お会いした方。
この方は以前から知っていた方で、たまたま、今回のタイミングでおけいこに入ってくださった。


「ほーりーさんだから、入ったんですよ」


と、嬉しい言葉を言ってくださる。
ニヤニヤしながら話を聞いていると、続きの言葉に私はびっくりした。



「私は本当に、ほーりーさんに感謝してもしきれないんです。
 もう忘れておられるかもしれないけど、前も行ったと思うんですけど。
 私に、『視野』と『視座』という言葉を教えていただいて、
 目の前が開けたんです。
 『視野』と『視座』の話をするとき、いつも思い出すんです」


まさに。
言った私は忘れていて。
言われたことにビックリして。
あふれるくらい嬉しくなっている。



基本、めちゃくちゃ記憶力がいいと自負している私は、
言われたことはたいてい覚えている。
しかし、この話、きっと何度も聞いているんだけど、
何度も忘れているし(本当にゴメンナサイ)
その時の話の流れも思い出せない…。

それは。
無理やり作った言葉ではなく。
忘れてしまうくらいのことだった。

しかし。
彼女にとっては。
目を覚ますくらいの。
脳を揺り動かすくらいの。
人生を変えるくらいの。(そこまで言ってないけど)
言葉だったのだ。

ささいな言葉が、
誰かの力になっていて、
誰かを支えている。


だからこそ、
発する言葉に気を付けようと
改めて感じたのだ。


私にはお金ももないし、人脈もない。
人望は、少しずつ積み重ねている(と思う)。

人に手渡せるものって、
本当に何もないに等しいのだけど。


そんな私が唯一渡せるもの。

「言葉」

私が渡せる言葉で、
あなたを勇気づけたいし。
あなたの背中を押したい。

だから私は。
言葉に気を付けながら、
ポジティブな言葉を言っていきたい。

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