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とにかく犬が可愛い。アキ・カウリスマキ監督「枯れ葉」

12月×日
シネリーブル池袋で「枯れ葉」(アキ・カウリスマキ監督)

とにかく犬が可愛い。

今まで観たすべての映画の中の犬の中でも一、二を争うくらいに可愛い。

実に可愛かった。

念のため言っておくと、別に犬がメインの話ではない。
主人公が飼う犬、というだけであって、まあ重要な役割ではあるのだが、犬の話、ということではない。
ただ、すごくかわいい。

とりあえずどうしても書いておきたいことは以上。






× × × × × ×

映画の趣味が近い人・・・知り合いだったりあるいは評論家だったりいろいろだが、この人が良いと言っているなら見てみるか、と思う人が何人かいる。
で、そんな人たちが揃ってみな良いと言っているので見に行ったものの、うーん、正直そこまでかなあ・・・と思う作品あるいは監督、というのも(当たり前だが)ある。
自分にとっては、最近だとウェス・アンダーソン監督なんかがそうなのだが、もうちょっと昔だとこのアキ・カウリスマキ監督がそうだった。
面白いところもあるし、「マッチ工場の少女」なんて映画はかなり好きなのだが、あまり好きになれない映画も多くて、そこまで興味を持っていなかった。
だから2017年に引退宣言をした、というのも知らなかった。
今回この映画の情報を見て、へえ、まだ撮ってるんだ、ちょっと見てみるか、と思って見に行ったわけだが・・・。

相変わらずどこを撮っても書き割りみたいに見える画作りと棒読み演技。
なのだがこれが良かった。
作風が変わったわけではないと思うので、こちらの受け取り方が変わったのかも。

「社会の片隅で生きている」というありきたりな形容がぴったりくるような男と女のラブストーリー(・・・ラブストーリーなのかこれ?)。
「マッチ工場の少女」と同じくらい好きな映画になった。

二人で観に行く映画の趣味が良い。

そして犬が可愛かった。

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