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無鄰菴
京都の南禅寺周辺の土地は、明治になって国に没収され、その後民間に払い下げられた。
それで当時の金持ちや偉い人の別荘地として流行ったらしい。
そのためこの辺りは「南禅寺界隈別荘庭園群」と呼ばれているそうだが、それらの別荘のほとんどは非公開、あるいはごく限定的な公開しかしていない。
そんな中で、唯一通年で公開されているのがこの無鄰菴(むりんあん)。
山形有朋の別荘である。
入場は時間ごとの事前予約制ということで、ネット予約をして行ったのだが、上限人数に届いていなければ飛び込みでも入れるらしい。
日本家屋の母屋を抜けて庭へ
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「俺は苔は好かん、庭と言えば芝生だろ」
と山県有朋が言ったために、芝生がメインの庭になったとか。
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「まあ苔も悪くないな」
となったらしい。
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排除するのではなく、かといってボーボーに生やしっぱなしにするわけでもなくキレイに育てるのは、ずいぶん手間がかかるだろうと思う。
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枯山水とかも悪くないけど、やっぱりこういう自然の庭は良いな
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庭園と母屋・洋館・茶室の3つの建物によって構成されており、庭園は施主山縣有朋の指示に基づいて、七代目小川治兵衛により作庭された近代日本庭園の傑作。
それまでの池を海に、岩を島に見立てる象徴主義的な庭園から、里山の風景や小川そのもののような躍動的な流れをもつ自然主義的な新しい庭園観により造営されました。
洋館は外見はそっけない感じで風情は特にない。
内部の1階には庭師による育成管理の手法などの紹介展示。
そして2階には、
あの「無鄰菴会議」が開かれた当時の様子が再現されている。
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あの無鄰菴会議である!
なんとあの無鄰菴会議!!!
・・・まあ私は今回が初耳だったのだがそれはともかく、
日露戦争開戦前の1903年に山縣有朋、伊藤博文、桂太郎、小村寿太郎の四人が、対露方針を決めたという無鄰菴会議が開かれたのがこの洋館ということで、当時の雰囲気が再現された室内はなかなか趣があった。
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