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2022年6月後半日記(映画「息子の面影」「トップガン・マーベリック」「炎の少女チャーリー」など)

6月×日
新宿武蔵野館で「息子の面影」(フェルナンダ・バラデス監督)
メキシコ映画。
友人と一緒にアメリカに行って働くんだ、と言って旅立った息子の消息が途絶え、その友人は死体で発見される。
母親は、息子の消息を訪ねて国境の街に向かう(父親はいないらしい)。
メキシコの厳しい現実が映し出されるが、これ見よがしな所のない、抑制された画面に好感。
抑制が効きすぎて若干眠くなるところもあったが。
基本的にはリアリズムの映画なのだが、急にマジックリアリズムっぽくなるところも。
中南米の風土とマジックリアリズムってなじみやすいのだろうか、などと思う。
あと音。
音がとても印象に残る。
物語に関わってくる重要な音だけでなく、普通のシーンで聞こえて来る音。
雨の音、鳥の声、焚火のはぜる音、トウモロコシを刈る音。
そのぶん劇判(音楽)は少ないが、印象的に使われている。

フェルナンダ・バラデスという監督、メキシコ人で女性であること以外の情報が見つからなかったが、ちょっと名前を憶えておきたい。
もう一度観たかったが上映が終了してしまった。
残念。
もっと早く観ておけばよかった。

6月×日
前回診てもらって「大したことは無いらしい」となった歯医者だが、今日もう一度診てもらって良く調べるとかなり悪くなっているところがある、とのこと。
これはこちらの説明不足が原因。
医者に対して「黙って座ればぴたりと当たる」みたいなものを無意識に期待してしまっているのだと思う。
ともかくこれからまた歯医者通いが続くのかと思うと気が重い。

6月×日
新宿ピカデリーで「トップガン・マーベリック」(ジョセフ・コシンスキー監督)
こちらは「これみよがし」だけで出来上がっているような映画。
まあそれが悪い、という訳ではない。
こちらが神経を集中して向き合わなくても、「今はこれを見てください」「今はここに注目してください」と、お皿に載せて目の前に出してくれるような映画も、それはそれで悪くはない。
少なくともそれだけが理由で非難するには当たらない。
ただ、「ここではこういう感情を持ってください」「はい、ここで感動してください」となってくると、しかもそれが全くありきたりの出来合いの「感情」だったり「感動」だったりすると、さすがにうんざりするのも確か。

6月×日
宝塚記念。
この馬は来ないだろう、と真っ先に外した馬が圧勝。
何年やっても上手くならない。

6月×日
新宿バルト9で「炎の少女チャーリー」(キース・トーマス監督)
どうやったってそこそこ面白くなりそうな話なのにどうしてこうなってしまうのか。
予告編は面白そうだったんだが・・・。
序盤はそんなに悪くなかったが徐々に失速。
終盤の張りのなさはひどい。
こういう映画を観ると、「トップガン・マーベリック」が商品としていかに見事な出来栄えだったのか、ということが良く分かる。
まあ、思わぬ拾い物に出会うためにはこういう「外れ」に当たるのも仕方がないのだが。

6月×日
夕方急に腹が痛くなりトイレに駆け込む。ひどい腹痛。
暑くなり始めた頃に1日か2日、こんな風になるのはほぼ毎年の事なのだが、6月になったのは初めて。

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