内田S

初老の男。 常に胃の調子が悪い。

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記事一覧

「ぼくのお日さま」のこと、新型コロナの変異株XECのこと、歯痛錯誤のこと、「ナミビアの砂漠」のこと、

9月×日 テアトル新宿で「ぼくのお日さま」(奥山大史監督) スケートをする少女に対して少年が抱いた鮮烈な「憧れ」・・・、はたから見ていた大人の男(スケートのコーチ…

内田S
1日前
9

田﨑史郎って人、政治全般の話になると単なる自民党サポーターみたいな感じで面白くないんだけど、今回の自民党総裁選みたいな、自民党の中の話をさせるとなかなか面白いなあ。

内田S
4日前
9

水上バス(浅草~お台場海浜公園)

まだ猛暑がおさまらない9月中旬のある日(平日)、隅田川の水上バスに乗って、浅草からお台場まで行って来た。 浅草には数えるほどしか行ったことがないしお台場は初めて…

内田S
6日前
22

あまり評判が良くないけど好きな映画のこと

1.「ヒアアフター」(クリント・イーストウッド) このあいだ見た黒沢清監督「Chime」の中で、料理教室が印象的な舞台として出て来るのだが、 あれにはクリント・イースト…

内田S
8日前
20

9月×日
テアトル新宿で「ぼくのお日さま」(奥山大史監督)

とても上手に設計された良く出来た映画。

そして、すごくイヤな引っかかりのある映画。

スケートシーンの美しさや、子供たちの瑞々しさが、そのイヤな引っかかりを解きほぐすどころか、むしろ増幅させていくように感じる。

内田S
9日前
10

東京国立近代美術館・所蔵作品展
休憩室「眺めのよい部屋」からの景色。

お堀の向こうに丸の内のビル群が見える。

暑い日だった。

内田S
11日前
10

東京国立近代美術館・所蔵作品展

何回か行ったことがある美術館の所蔵作品展だと、「おう、また会ったな」みたいな気持ちになる絵もある。
それはそれで悪くない。

写真はパウル・クレー「山への衝動」のごく一部分。

内田S
11日前
12

東京国立近代美術館・コレクションによる小企画
「フェミニズムと映像表現」

キムスージャ「針の女」

世界中のいろんな雑踏の中で一人の女性が直立不動で立っている。
それを後ろから写し続ける映像。
周りの人達の不思議そうな反応。

面白かった。

内田S
12日前
10

東京国立近代美術館・所蔵作品展の中の戦争画の部屋。

藤田嗣治の絵は、あんまり自分は好みではないのだが、この人の戦争画の陰鬱な迫力はとても印象的。

写真は「血戦ガダルカナル」という絵の一部分。

内田S
13日前
12

国立近代美術館・所蔵作品展の一室「シュルレアリスム100年」
「ダダ」1号と「ダダ」2号が展示されていた。
このムーヴメントがなければウルトラマンのダダも存在しなかった、と思うと感慨深い。

ウルトラマンにはシュルレアリストのアンドレ・ブルトンから名前を取った怪獣もいたなー。

内田S
2週間前
8

「エイリアン」シリーズで一番良いのはもちろん1作目だけれども、

9月×日 新宿バルト9で「エイリアン:ロムルス」(フェデ・アルバレス監督) 「エイリアン」シリーズのスピンオフ作品、という紹介を見かけたが、むしろ1作目の正統的な…

内田S
2週間前
14

新宿シネマカリテで「映画検閲」(プラノ・ベイリー・ボンド監督)
ホラー映画の過激なシーンを検閲しカットする職業の女性が、ホラー映画の世界に取り込まれていく話。
面白かった。
ホラー映画に思い入れがない自分でも面白かったので、いわゆるB級ホラーが好きな人にはたまらないのでは?

内田S
2週間前
13

とてもキレイな箱庭で・・・映画「きみの色」

9月×日 HUMAXシネマ渋谷で「きみの色」(山田尚子監督) 三人の高校生がバンドを組む話(はしょりすぎかな)。 色がキレイだとか、人の動きの描き方が繊細だとか、そう…

内田S
3週間前
30

映画に関しては好き勝手に何を言ってもいいのだし、好きな映画を悪く言った相手を批判するのも勝手。
ただ、批判の仕方でその人間の質、みたいなものはわかる。
自分が観測した範囲では「ダーティーハリー」が好きな人ってネチネチした嫌味な人が多いんだなあ、というのが今のところの印象。残念。

内田S
4週間前
12

黒沢清監督「Chime」

新宿シネマカリテで「Chime」(黒沢清監督) 2回目。 ずっと緊張を強いられる45分。 さて、以下は映画の感想ではなく、映画を観た後になんとなく思ったこと。 × × ×…

内田S
4週間前
12

「自殺するのは勝手だが他人の迷惑にならないようにしろ」という言い方が嫌い

横浜駅近くの施設の12階から女子高校生が飛び降りて亡くなり、下を歩いていた30代の女性も巻き添えで亡くなったというニュース。 どうにもやりきれないニュースである…

内田S
1か月前
19

「ぼくのお日さま」のこと、新型コロナの変異株XECのこと、歯痛錯誤のこと、「ナミビアの砂漠」のこと、

9月×日 テアトル新宿で「ぼくのお日さま」(奥山大史監督) スケートをする少女に対して少年が抱いた鮮烈な「憧れ」・・・、はたから見ていた大人の男(スケートのコーチ)がそれを「恋」だと早合点してしまい、おせっかいにも少年と少女の間に色々と介入したあげく、結果として誰も幸せになりませんでした、というお話。 その話をすごくキレイに撮った映画。 「そんな話じゃない!」という人もいるでしょうが。 なんか引っかかる映画ではある。 ハッピーエンドじゃないからイヤだ、なんていうレベルの話

田﨑史郎って人、政治全般の話になると単なる自民党サポーターみたいな感じで面白くないんだけど、今回の自民党総裁選みたいな、自民党の中の話をさせるとなかなか面白いなあ。

水上バス(浅草~お台場海浜公園)

まだ猛暑がおさまらない9月中旬のある日(平日)、隅田川の水上バスに乗って、浅草からお台場まで行って来た。 浅草には数えるほどしか行ったことがないしお台場は初めて。 今回乗ったエメラルダス号は松本零士によるデザイン。 なんというか、「未来的」でなかなかわくわくさせてくれる。 客層は9割方が外国人観光客といった感じ。 とにかく沢山の橋をくぐり抜けながら進んでいく。 水上バスに乗るのは初めてだが、そもそも船に乗った経験があまりない。 記憶にあるのは青函連絡船くらいか。

あまり評判が良くないけど好きな映画のこと

1.「ヒアアフター」(クリント・イーストウッド) このあいだ見た黒沢清監督「Chime」の中で、料理教室が印象的な舞台として出て来るのだが、 あれにはクリント・イーストウッドの「ヒアアフター」の料理教室のシーンの影響がある、ということを黒沢監督が語っているインタビュー記事を読んだ。 それで、そういえば「ヒアアフター」のパンフレットで黒沢清監督と青山真治監督が対談していて、その中で料理教室のシーンについて語っていたな、と思い出した。 「ヒアアフター」の料理教室のシーンは、特に

9月×日 テアトル新宿で「ぼくのお日さま」(奥山大史監督) とても上手に設計された良く出来た映画。 そして、すごくイヤな引っかかりのある映画。 スケートシーンの美しさや、子供たちの瑞々しさが、そのイヤな引っかかりを解きほぐすどころか、むしろ増幅させていくように感じる。

東京国立近代美術館・所蔵作品展 休憩室「眺めのよい部屋」からの景色。 お堀の向こうに丸の内のビル群が見える。 暑い日だった。

東京国立近代美術館・所蔵作品展 何回か行ったことがある美術館の所蔵作品展だと、「おう、また会ったな」みたいな気持ちになる絵もある。 それはそれで悪くない。 写真はパウル・クレー「山への衝動」のごく一部分。

東京国立近代美術館・コレクションによる小企画 「フェミニズムと映像表現」 キムスージャ「針の女」 世界中のいろんな雑踏の中で一人の女性が直立不動で立っている。 それを後ろから写し続ける映像。 周りの人達の不思議そうな反応。 面白かった。

東京国立近代美術館・所蔵作品展の中の戦争画の部屋。 藤田嗣治の絵は、あんまり自分は好みではないのだが、この人の戦争画の陰鬱な迫力はとても印象的。 写真は「血戦ガダルカナル」という絵の一部分。

国立近代美術館・所蔵作品展の一室「シュルレアリスム100年」 「ダダ」1号と「ダダ」2号が展示されていた。 このムーヴメントがなければウルトラマンのダダも存在しなかった、と思うと感慨深い。 ウルトラマンにはシュルレアリストのアンドレ・ブルトンから名前を取った怪獣もいたなー。

「エイリアン」シリーズで一番良いのはもちろん1作目だけれども、

9月×日 新宿バルト9で「エイリアン:ロムルス」(フェデ・アルバレス監督) 「エイリアン」シリーズのスピンオフ作品、という紹介を見かけたが、むしろ1作目の正統的な続編という趣き。 あと20分は短く出来るような気がするが、充分楽しめた。 × × × × × × 「エイリアン」シリーズの最高傑作はもちろん一作目である。 ちなみに「エイリアン」シリーズは今回の新作を含めて、以下の7本。 「エイリアン」(1979) 「エイリアン2」(1986) 「エイリアン3」(1992) 「

新宿シネマカリテで「映画検閲」(プラノ・ベイリー・ボンド監督) ホラー映画の過激なシーンを検閲しカットする職業の女性が、ホラー映画の世界に取り込まれていく話。 面白かった。 ホラー映画に思い入れがない自分でも面白かったので、いわゆるB級ホラーが好きな人にはたまらないのでは?

とてもキレイな箱庭で・・・映画「きみの色」

9月×日 HUMAXシネマ渋谷で「きみの色」(山田尚子監督) 三人の高校生がバンドを組む話(はしょりすぎかな)。 色がキレイだとか、人の動きの描き方が繊細だとか、そういうことはあるけれども、映画として面白いかというと、あんまり面白くなかった。 あまりにもキレイで微温的で・・・。 いや、わかるんですよ、あえてそうやっている、というのは。 大人への反抗とか、 友人との気持ちの行き違いとか、 自分にもコントロールできない感情の爆発とか、 そういういかにも青春映画的なものをあえ

映画に関しては好き勝手に何を言ってもいいのだし、好きな映画を悪く言った相手を批判するのも勝手。 ただ、批判の仕方でその人間の質、みたいなものはわかる。 自分が観測した範囲では「ダーティーハリー」が好きな人ってネチネチした嫌味な人が多いんだなあ、というのが今のところの印象。残念。

黒沢清監督「Chime」

新宿シネマカリテで「Chime」(黒沢清監督) 2回目。 ずっと緊張を強いられる45分。 さて、以下は映画の感想ではなく、映画を観た後になんとなく思ったこと。 × × × × × × 自分にとって、なんだかすごく癇に障る人っているじゃないですか。 人には相性ってやつがありますから、そういう人もいます。 なんかわからないけど、言うことなすこと何故か気に入らない、って人。 そんな人と二人きり、あたりには誰もいない静かな部屋の中で相対しているとしましょう。 相変わらずその人の

「自殺するのは勝手だが他人の迷惑にならないようにしろ」という言い方が嫌い

横浜駅近くの施設の12階から女子高校生が飛び降りて亡くなり、下を歩いていた30代の女性も巻き添えで亡くなったというニュース。 どうにもやりきれないニュースである。 特に巻き添えで亡くなった人に関しては、なんとも理不尽な話で気の毒でならない。 × × × × × × しかしこういう不幸な事件があるといつも、 「自殺するのは勝手だが他人の迷惑にならない死に方にしろ」みたいな声が上がる。 ああいう言い方がどうにも嫌いだ。 どうにもしようがなくなって、もう死ぬしかない、とい