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12/31/’23「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ)プレイリスト

12/31放送の「熊谷悠一アワー」 は年末特別版として、15:00~17:55の大幅拡大枠でお送りしました。
2023年間ベストがテーマでした。

Part 1.
・DJ熊谷悠一的2023年間ベストアルバム10枚

Part 2.
・リスナー皆さんからいただいた、たくさんのリクエストをどどんとまとめて

Part 3.
・普段の番組では紹介しきれなかった作品や、ベストソングなど


おかげさまで、いつもよりポップでカラフルな内容になりました!
とりわけ、自分の発想では決して出てこないであろう楽曲のリクエストをいただいたのがありがたかったです。

以下、かけもかけたり全29曲のプレイリストです。


Part 1. 「DJ熊谷悠一的2023年間ベスト」



【Tracklist】

  1. Cleo Sol “Heaven”『Heaven』(2023)

  2. Hiss Golden Messenger “I Saw the New Day in the World”『Jump for Joy』(2023)

  3. Jess Williamson “Chasing Spirits”『Time Ain't Accidental』(2023)

  4. Mitski “My Love Mine All Mine”『The Land Is Inhospitable And So Are We』(2023)

  5. Kacey Johansing “Old Friend”『Year Away』(2023)

  6. Meg Baird “Will You Follow Me Home?”『Furling』(2023)

  7. Cinder Well “Returning”『Cadence』(2023)

  8. Emiliana Torrini & The Colorist Orchestra “Mikos”『Racing the Storm』(2023)

  9. Sofia Kourtesis “Vajkoczy”『Madres』(2023)

  10. Büşra Kayıkçı “Tribute To Egyptian Song”『Places』(2023)



Part 2. 「リスナー2023年間ベスト」


11. The Plastic Ono Band “Give Peace a Chance”『Live Peace in Toronto 1969』(1969)
12. Bobby Womack "Fire and Rain"『Communication』(1971)
13. The Isley Brothers "Don't Let Me Be Lonely Tonight"『3 + 3』(1973)
14. Raul Malo with The Mavericks “Peach Blossom Blues”『Say Less』(2023)
15. The Rumble feat. Chief Joseph Boudreaux Jr. “Uptown”『Live at the Maple Leaf Bar』(2023)
16.  Internet Islands “Passenger” single (2023)
17.  Molly Tuttle “Take The Journey”『When You're Ready』(2019)
18. Ed Sheeran “The Hills of Aberfeldy”『-』(2023)
19. 上上Brothers “煌めき”『㐂』(2023)
20. Sylvie “Falls on Me”『Sylvie』(2022)
21. Rumer “What The World Needs Now Is Love”『This Girl's In Love (A Bacharach & David Songbook)』(2016)
22. Aga Khan Master Musicians “Jul Dance”『Nowruz』(2023)
23. Nitin Sawhney feat. Ankita Joshi “Nocturnal”『Identity』(2023)
24. Loraine James feat. keiyaA “Let U Go”『Gentle Confrontation』(2023)
25. 松井秀太郎 “Neapolitan Dance”『STEPS OF THE BLUE』(2023)




Part 3. 「2023年間ベストソング」

(と、便宜上しておきます)


26. Arooj Aftab, Vijay Iyer, Shahzad Ismaily “Sharabi”『Love in Exile』(2023)
27. Hack-Poets Guild “The Troubles Of This World”『Blackletter Garland』(2023)
28.  Lisa O’Neill "Goodnight World"『All Of This Is Chance』(2023)

エンディング曲
Catrin Finch & Aoife Ní Bhrain “Whispers”『Double You』(2023)




放送後記

2023年もこれで本当に終わりです。
番組を聴いてくださった方はもちろんのこと、気にかけてくださったり、たまに思い出してくれる方にも、そのお心遣いに感謝します。
さらに、こんなところにまで目を通してくれている方にも、ありがとう、というか嬉しいという気持ちは隠さずお伝えしますね。

「熊谷悠一アワー」は、音楽好きな人たちがワイワイできる気楽な場でありたい。
出入りもいつでも自由です。いちいち断りを入れる必要もまたありません。
そのときたまたま集まった、音楽(や文化)に興味がある人たちが、分け隔てなく、面倒臭い上下関係も一切なく皆んな並列で、知識や経験の多寡も問われず、そのままの自分で情報や意見、そしてときには本音を交換し合える交流場所。
そのような軽くて緩いコミュニティみたいな時空間を提供し続けられれば、私としては本望です。

私自身の音楽探求の旅はこれからもまだ続く。
そう書こうと思ったのですが(今書いた)、自分にとって未知の曲を探す行為は、旅に出るといった非日常というより、日常のただの延長に過ぎません。
いつも通りの日々が淡々と続いていくだけだと思います、身体が健康ならば。
脱線するようですが、それこそが幸せな状態なのでしょうね。
これからも、普段着のまま、平熱で、単調な繰り返しに倦怠しないようにだけ気を配りつつ、肩の力を抜いた状態で、知らなかった音楽を試してみようと思っています。


そんなことを言うつもりもなかったのですが、書くという行為は面白いもので、曲がりなりにも続けているうちに、自分でも意識していなかった考えが出てきたりするものですね。

7年目に入っている当番組も変化の時を迎えつつある予感があって、いきなり違う色をぶつけることは自重するでしょうけど、これまでとは異なる作り方にも挑戦してみたい。
ヒップホップをいよいよ掘り下げてみたくもあるし、クラシックもかけてみたい。
アンビエント方面からクラブ・ミュージックにも侵入できるかも。
2024年の視点から、ジャンルの壁を軽々と越えて自由に行き来してみたいし、もちろん同時に古典的な音源にも今の視座から光を当て直してみたくもある。
想像力を飛翔させたいだけ。
独りで継続していると良くも悪くも必ず傾向が固まってくるものだけど、そういうイメージも壊してゼロから再出発するぐらいの心構えでいます。
破壊と再構築ですね。
パンクロックで育っているもので。
いやもっと正確に言えば、パンクにメタルやガレージなど悪い混ぜ物で調合したグランジロックが根っこにあるもので。
要するに育ちが悪い。

どこか驕り高ぶっていた根拠なき上から目線の自分を冷静に見つめ直し、反省し、できることの小ささにいちいち絶望しつつも、もうここまで来たら、自分が「渋谷のラジオ」を最高にカッコ良い音楽がかかる局にしてみせる、ぐらいの気持ちで臨もうと思っています。

正直どこかで、「渋谷のラジオ」で番組を続けているうちに、どこかへステップアップできる、何かしらの仕事に繋がるのでは、というスケベ心を抱いていたところがあったと思うのです。
そうではなくて、まず自分が今いる場所ででき得る最高の成果を残す。
その後のことは、知ったこっちゃねぇや、という感じです。
他人の評価は自分で決められない。

後々、あの放送は伝説だった、と語り継がれるぐらいカッコ良い音楽番組を作ってみせる。
気概だけはそのようなつもりです。
でもかかる曲は穏やかで優しいものばかりですよ、基本的に。

無駄に長くなってしまった。
それでは、2024年もご興味ある方、縁のある方はよろしくお願いいたします!


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