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10/30/’22「熊谷悠一アワー」(渋谷のラジオ)プレイリスト

FESTIVAL de FRUE 2022 特集




【Tracklist】

  1. Sam Amidon “Spike Driver Blues”『Fatal Flower Garden EP』(2019)

  2. Pino Palladino and Blake Mills “Just Wrong”『Notes With Attachments』(2021)

  3. Salamanda “Rumble Bumble”『ashbalkum』(2022)

  4. billy woods “Wharves”『Aethiopes』(2022)

  5. 岡田拓郎 Takuro Okada “If Sea Could Sing”『Betsu No Jikan』(2022)

  6. Deerhoof “Department of Corrections”『Actually, You Can』(2021)

  7. 新垣睦美 Aragaki Mutsumi “Naakunii - Hantabaru”『Another World Of Okinawan Music』(2020)

  8. Sam Wilkes “Pretty”『One Theme & Subsequent Improvisation』(2021)

  9. Whatever The Weather “17℃”『Whatever The Weather』(2022)

エンディング曲
Whatever The Weather “25℃”『Whatever The Weather』(2022)


放送後記 ~frueの思い出~

この「frue」という音楽フェスは2018年の第2回目から毎年参加しています。
当時この番組にゲストに来てくれた友人が、とても良い内容だったと教えてくれ、誘ってもくれたのがきっかけでした。

彼ともう一人の音楽仲間と三人で行くのが通例になっていますが、その先輩二人は2017年の初回に衝撃を受けたらしく、今でも熱く語ることがあります(特にThe Master Musicians of Joujouka、Acid Pauli、VOODOOHOP辺り)。

それほど凄いのなら一度は…という思いで臨んだ2018年、確かにそれまでの音楽フェスとは一線を画した自由度の高い内容にすっかり魅せられたのでした。
特に、NELS CLINE’S TRIO HADARRO feat. Chris Lightcap & Tom Rainey、Lee Lang、Yamandu Costa、Billy Martin、Bruno Pernadas、U-zhaanなどが記憶に残っています。

翌2019年は何と言っても開催前から騒然となっていたTom Zéの初来日。表現者として桁違いの器と、一流アスリートの筋肉のように強靭かつ柔らかく「しなる」演奏に深い衝撃を受けたのでした。他にもQuartabe、Marco Benevento、Daniel Santiago & Pedro Martinsなどなど、心底楽しめた回でした。

2020年は音楽イヴェントも軒並み中止となり、開かれるだけ有難いと応援の気持ち半分で通いました。基本的には国内ミュージシャンのみ。それでも角銅真実という発見があったり、石橋英子&山本達久、冥丁やPowder、GEZANといった自分からは知ることができなかったであろう音楽家たちに出会えました。

そして前回2021年。frueの持つ潜在力・可能性が存分に発揮できないままなら、一旦お休みしようかと最後まで迷っていました。それでもSam Amidonが厳しい条件下にも関わらず来日することを知り、やはり行くことを決意。そのSam Amidonは期待以上に素晴らしい才能でしたし、地力を見せつけたBuffalo Daughter、何より最後のTerry Riley with Sara Miyamotoは、この年の出演者たちも交えた即興演奏で、未知の疫病に苦しみ続ける音楽ファンに贈られた希望のようにも感じ、祝祭感のようなものさえ受け取ったのでした。


放送内でも言いましたが、私としては今一番に音楽的好奇心を刺激してくれて、新鮮な驚きをもたらしてくれるフェスです。
これまでの経緯から信頼感もあり、今年も誰が出演しようと参加することだけは予め決めていましたが、海外勢も多く加わることでさらに幅広い顔ぶれになっていると思います。
またこの番組でも報告できればと考えています。

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