特異性信用

Day225.特異性信用・単純接触効果

「ORIGINALS」から5本目。

特異性信用という用語。

ある集団が求める言動から
どの程度逸脱してもよいかを表す許容範囲

う〜ん、難しい。
これは”今までどれだけ貢献してきたか”で
その許容範囲の大きさが決まる。

シルビア・ベレッツァが率いる最近の実験では
被験者に一流大学の男性教授を評価してもらったところ
教授たちが、Tシャツにあごひげという格好のときは
ひげをそってネクタイを着けているときよりも
14%地位と能力が高いと評価された。
(ORIGINALS アダムグラントより)

つまり、階級や地位はあまり関係がない。
自由な格好が許される、スーツという慣習から逸脱している
それって自分の自由が許されてるから
きっと特異性信用を得ているのだな❗️って評価される。

現状に意義を唱える人がいたとしても
それを押し黙らせようとする場合もあれば
人によって態度を変えて、時には称賛される時もある。

目標の達成に貢献する事によって得られた信用であり
その度合いによって、意見の通りやすさが変わる。
集団から逸脱するような意見を提言しても通る❗️

と私は理解しました。

きっと信用貯金みたいなものかなぁ。
これまでの実績などから、ルールを変えるような提案とか
現状を逸脱するようなアイデアを提言しても
この人なら過去の実績もあるし、悪い事になしないだろう
ってなるもんね。

でも、こうした信用は一度でも裏切ってしまうと
二度と信頼されないのかなとも思いました。

▪️単純接触効果

これはある対象に繰り返し接するほど
その対象をもっと好きになるっていう事。

頻繁に目にするものとか
よく会う人とか聞く言葉…。
これはなんとなく感じますよね。

さりげなく上司や決裁者にアイデアを刷り込む際も有効です。
慣れ親しむと人は安心感を持つ。
複雑なアイデアの場合、よりこの効果が際立ちます。

アイデアを定時して、アイデアの評価までに少し時間をおくと良い。
私も仕事をしていて会議本番にいきなり
アイデアをぶつけるのではなくて
事前にちょこちょこ上司などにインプットするように心掛けています。
その時の反応を見る事もできるし
相手側もこちらの考えを少し理解する事ができるからね。

私の中では

ちょこちょこインプット

と呼んでます。
日頃のコミュニケーションを取る中で少しずつ
情報を散りばめていくとかなりアイデアや提案を
受け入れてくれる確率が高まるなぁと思っています❗️

▪️満足のいかない状況に対処する方法

これは経済学者のアルバート・ハーシュマンの著書によると

・離脱
・発言
・粘り
・無視

の4パターンだそうです。
これは仕事、婚姻関係、政府であっても一緒。

離脱はその状況から身を引く事
発言は積極的に状況を改善させる事
粘りは歯を食いしばって我慢する事
無視は、現状に留まるが努力はしない事

これは考えると、当たり前じゃん!
ってなりますが
状況を変えるには
現実的な選択肢は「離脱するか」「発言するか」になる。

離脱には自分の状況は変わるが
結局は現状を維持する事になる。
他の誰のためにもならない。

けれども、最近の世界は労働市場の流動性が増しているから
転職やキャリアチェンジが活発に行われる。
より身軽になっている。
そんな状況で「発言」を選ぶメリットはあるのだろうか?
ハーシュマンは「離脱」を選ぶのはオリジナリティにとって
好ましくないと考えてはいるが
一概にそういう訳でもなさそうでした。
(アップルでのデュビンスキーの例より)

結論としては、発言>離脱といった優劣が割る訳ではなくて
ある状況下では、先の見えない組織を去る事が
オリジナリティへ続くベストな道になる事がある。

という事である。。

声をあげつつ
リスクポートフォリを安全に保ち
必要であれば立ち去るために準備しておく

言われてみれば、これが一番賢いかもしれない。
会社に反旗を翻して何かアクション起こすのは
やはりタイミングや特異性信用がないと失敗に終わって
行動を起こすよりひどい状況になる事もある。

だからこそリスクポートフォリオを考えて
必要であればいつでも立ち去れるだけの外部ネットワークや
スキルを身につけておく事が大事だなと実感してます。

いずれも共通しているのは
”粘り”と”無視”は何もアクションを起こさない事に対して
”発言”と”離脱”はアクションを起こすという事。

いずれにせよ、アクションを起こさない後悔よりも
アクションを起こした結果、失敗したとしても
そこから得るものは必ずある。

そう思います❗️

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