アイデアを見抜く

Day224.セグウェイの失敗

こちらも「ORIGINALS」より。

セグウェイの失敗ストーリーが面白かった❗️
そういえばセグウェイのコンセプトが発表されたのは
2001年12月。約18年前。
ちょうど私は大学生だったかなぁ。
結構衝撃的でこんな自由に動けるモビリティあるのか!
ってすごくワクワク感は強かったです。

でもセグウェイはそもそも解決するべき課題があって
生まれたものではなくて、技術先行で作られた製品だった。

ある投資家がセグウェイに質問や疑問を呈した。

・どうやってロックをかけるのか?
・買い物で買ったものをどこに入れるのか?
・価格が約5000ドルで、一般の人には高額

こうした懐疑的な指摘がされていたけれども
明確にNOという判断がされなかった事もあり
結局失敗になってしまったのである。

なぜ失敗したのかを論理的にかつ明快に述べられていました。
それだけでなく、なぜスティーブ・ジョブズや
ジェフ・ベゾスがその失敗を見抜けなかったという点にも
焦点を当てていて、ここがすごく勉強になった。

これに関しては

斬新なアイデアのなかから、適切なものを
うまく選び出せる人がいない

という問題提起をしています。

そして、見抜けなかった要因として3つ挙げている

・分野における経験不足
・思い上がり
・熱意

である。

ジョブズはITの専門家で、ベゾスはネット販売の王者。
それぞれの分野での知識や経験は群を抜いているが
他分野での予測に長けているかというとそうではない点。

直感に関しても

自分の経験が豊富にある分野でのみ正しい

とアダムグラントは分析している。

エリック・デインが有名ブランドの
ハンドバッグを10個見せ、本物か偽物かを
判断させるという実験でそれが明らかになっている。

医者が患者の症状を判断する時
消防士が燃えさかる建物の中にはいる時
こういう時は経験が活きてきて、直感が冴える。

”思い上がり”という点については

過去に成功を収めている人ほど
新しい環境に入ると業績が振るわない

との事。

これもなんとなくわかるなぁ。
自分は見る目がある!とか
自信があるから、きっと自分のこの直感は正しいだろう!
っていう思い上がりが出てしまうのですね。

熱くなった時ほど冷静になって
このセグウェイに関する分野(モビリティなど)に強い人の
意見を聞く事が大事ですね。

最後に情熱。
これもプレゼンテーターの情熱に人は惑わされます。

その斬新なアイデアや内容に注目するだけでなく
実行性に目を向けてみる事。
アイデアを実現する上での費用対効果や
様々なプロセスに対しても本当にできるのか?
過去にもそういう成功体験はあるのか?
という視点で考える事が重要である。

あとセグウェイの開発者のケーメンは
成功すると信じ込んで、批判的な視点を受け入れたりせず
従業員の意見もあまり聞いてこなかった点も
失敗した要因に挙げられていました。

一方、ワービー・パーカーは
「ワーブルズ」というプログラムを社内に導入し
社内の誰もが新しい機能に提案・要望を出せるようにしている。

こういうオープンで様々な意見を取り入れる姿勢は
アイデアをさらに良いものに昇華させるのかなって思いました。
本書でもアイデアはたくさん出した方が良いと語っている。
偉大な音楽家や画家も多くがたくさんの作品を世の中に出して
その中から一部が評価されている。

やっぱりアイデアは多い方が良いなって思いました。

そしてオリジナリティを正確に評価するには
同じ分野の仲間の意見を求めたり
同等程度の専門性を有している方に求めるのが
一番❗️

コメントを求めたり、レビューしてもらう事は
今後大事にしていくべきだなと改めて感じました。

ORIGINALSはPart1〜8まであるのですが
これでまだPart2までです。

すごく学ぶべきものが多い❗️


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