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「本づくり」ここだけの話

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テーマは「編集者の本音」。読者や著者の方にわざわざ伝えるほどではない。けれど、じつは大切にしていることを書きました。参考になるかもしれませんし、ならないかもしれません。
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2022年5月の記事一覧

軽井沢に出版社をつくるまで。

2022年の年明け、長野県軽井沢町を本拠として、出版社を登記しました。 社員は私一人。株式会社としての法人格です。 ここでは、なぜ一介の編集者にすぎない私が、会社を辞めて、創業を決めたのかを書いてみます。 1・サラリーマン万歳。起業家魂なんてゼロだった 経歴は、書籍の編集を10年。主にビジネス書や新書をこれまで手がけてきた。思い返すと新卒から20年、いっときも離れることなく、どこかの企業に雇用をされていた。毎月給与をもらうことに慣れきった自分がなぜ起業を決めたのか。リスク

【出版社退職エントリー】 SBクリエイティブを卒業しました。そして次の目標へ

2022年2月にSBクリエイティブを退社しました。 2014年6月に入社して、8年弱。編集者としてたくさんの機会を与えてくれた、人生でも忘れがたい時間です。とてもすべては書ききれません。とはいえ、次へのチャレンジの萌芽もそこにはあるはずで、時間をとってまとめてみました。何の参考にもなりませんが、一人の人間の記録として読み飛ばしてみてください。 企画会議で撃沈 ー入社〜種まき 前職のフォレスト出版には2年半、在籍した。そこからの転職。 フォレスト時代は初めての書籍編集だった