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ドラマ「ルーツ」

Facebookで、ある人がシェアしたビデオが胸に刺さった。

https://www.facebook.com/Hockey.heart/videos/1916917855104920

今回アメリカで起きた事件をきっかけに、もう少し深く、その背景を知っておきたいと思った。
南北戦争までアメリカには奴隷制度があったよね、となにかのタイミングで夫に言ったとき、夫が突然

「そうだっけ???・・・あ!”ルーツ”!?」

と言い出した。
は???いったい何のこと???

「子供の頃、TVで見たんだよ。”ルーツ”っていう黒人のドラマ。子供だったから何のことか全然わからずに見てた。」

そんなドラマがあったんだあ~見たことないな、と思っていたが、またまた夫が

「クンタ・キンテ!」

と言い出したので、突然、自分の記憶の中からも「クンタ・キンテ」という言葉が蘇った。小学生くらいの頃だったか?「クンタ・キンテ」という言葉が流行ったことが確かにあった。当時は何のことかまったくわかっていなかったのだけど。いや、むしろ、単なる言葉の響きから、なにか楽しいこと?モノ?を想像していたのかもしれない。でもそれはあまりに大きな勘違いだった。

Wikiによると「ルーツ」は1977年に放送されたアメリカのTVドラマで、2016年にリメイク版も作られているらしい。
ぜひ見たい!と思って探してみたら、唯一、楽天TVが「ルーツ」をネット配信(有料)していた。

***   ***   ***

クンタ・キンテはアフリカの少年で、森で奴隷商人(白人)に捕らえられ、奴隷船で強制的にアメリカへ連れてこられた。プランテーション農園の奴隷として売られ、自由を求めて何度も脱走を試みたことで、2度と逃げられないようにと足先を斧で切り落とされる。
魂は誇り高いアフリカ人であり続けながらも、奴隷としてアメリカで一生を終える。その後続く4世代の生き様をメインに、当時の黒人と白人社会を描いた作品だ。

一気に見るには精神的ダメージが大きく、休み休みの視聴・・・。
思うところはいろいろあるんだけど、なかなか言葉にするのは難しい。
もし言葉を選ばず表すなら、”このドラマ中で描かれている白人” は本当にどいつもこいつも下衆野郎だ。きっと現実はもっともっと酷いものだったんだろうと想像できるが、、、。

もし自分が同じように森の中で捕らえられ、奴隷船に積み込まれたら・・・たぶん、奴隷船の中で発狂して廃人になっているか、死んでるだろうな。それで大海原に捨てられて魚のエサになってるんだろうな。
運良くアメリカへたどり着けたとしても、生き延びているとは全く思えない。


人種という問題に限らず、世の中にはあらゆる種類の差別が存在していて、何かしらの”差別”が自分の中にもあることは否めない。
きっとわたしも、どこかの誰かにそういう感情を持たれているだろう。
差別の意識を0%にできないなら、せめて、自分も同じように思われているのだと認識しておこう。


原作者のアレックス・ヘイリー氏は、祖先「クンタ・キンテ」まで7世代を遡り12年の歳月をかけて調査し、「ルーツ」を書いたらしい。
ドラマの最後に作者本人が出演してそれを語っている。
ぜひ原作も読んでみたい。
ついでにマンガで読むアメリカの歴史、的なものも読んでみたい。



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