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シニアな愛犬との暮らし、薬と謎のクセ

僧帽弁閉鎖不全症を抱えている愛犬は、1日3回薬を飲んでいます。薬を飲ませるときにおきた、ちょっぴりほほえましいできごとのお話です。

愛犬と薬


僧帽弁閉鎖不全症の愛犬は、朝昼晩の3回、薬を飲んでいます。
朝と夜は9~10種類。昼は2種類プラスサプリメント。飲む薬の量が多いため、錠剤は乳鉢ですり潰し、液体にし、シリンジで直接口に含ませ飲ませています。

ある日、いつも通り愛犬に薬を飲ませていると、左側からシリンジで含ませた薬を、じょうずに右側からこぼすスキルを覚えていました。

「愛犬さん。気づいていないと思っているでしょう?右側からこぼしているのは見えていますよ」。

「きちんと飲みましたよ」という顔でこちらを見る愛犬。

胸の飾り毛は薬でベトベト。薬も全部、飲めていない。さて困った……。

とりあえず、からだが汚れないように「よだれかけ」のようなものを作ろう。
そして、今までより少なめに薬を口に入れよう。

ということで作った「お手製よだれかけ」をつけると、愛犬は「あることを」するようになったのです。


どこで覚えた?


朝、愛犬を起こし、薬を飲ませるためにソファーの上へ。
すでに不満げな顔をしています。

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そして、お手製の「よだれかけ」をつけると……。

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「ビヨーン」伸びました。

どうした?愛犬さん!首にかけた「お手製よだれかけ」が重いのかな?
私は、床に座って薬を飲ませる準備をしていたので、ソファーのうえで伸びている愛犬が、なぜかとても神々しく見えてきました。
そして薬を無事に飲み終えると……。

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縮みました。いつもの愛犬です。

この伸びはなんだろう?と思いましたが、無事に薬を飲めたので、伸びるくらいならいいかな?と思い、朝の薬タイムは終了しました。

懲りずに続く


謎のクセは、その時だけだと思っていたのですが、懲りずに今も続いています。

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「びよーん」。


特にからだに悪い動きには見えないので、いいかな?と思っています。
ただ、伸びる愛犬を見ると、どうしてもおかしくなり、笑ってしまいます。

「今日も立派に伸びているね」。
愛犬に声をかけながら、薬を少しずつ飲ませます。
「お手製よだれかけ」をするようになってから、愛犬は薬をあまりこぼさなくなりました。

シリンジを近づけると、そっと口を開けて薬を飲んでくれる愛犬。
おいしくないんだろうな……。ですが、薬を飲ませないと愛犬の心臓は疲れてしまいます。そのジレンマに悩まされながら、今日も愛犬に薬を飲ませるのでした。


日々笑顔をくれる君


朝昼晩、愛犬は健気に伸び続けています。
生活の中のささやかな出来事が、とても幸せに感じる瞬間。

どんなに疲れていても、愛犬が側にいてくれると気持ちが安らぎます。
日々変化するシニア犬との暮らし。そのなかで、愛犬は私にたくさんの笑顔をくれます。

「これからもずっと一緒にいようね」

もうすぐ2021年。いつまでも愛犬が元気でいてくれることを、心から願うのでした。

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