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ベストバイ2020

2020年は体験したことのないような年だった。あまりにも世界がガラリと変わり、働き方、生活の仕方、価値観…大きく変わってしまった。そんな中で私は何を手に入れて何を手放したのだろうか。振り返るためにも此処に記録をする。

前提として、今年は家にいる時間がすごく増えた。家を快適に過ごすためには?を考えた結果、沢山のモノをアップデートした。モノを選ぶ時は慎重にリサーチする。なぜなら本当に気持ちが良いものしか部屋に起きたくない。限りなくシンプルでミニマルな生活をしたいと心がけているので、そんな私が選んだものモノたち。部屋編、家電編、生活編の3部構成15品とおまけで体験編1つ。

部屋編
1. HAY / Don't Leave Me  2. ISAMU NOGUCHI / AKARI 1N 3. 観葉植物4. ISAMU NOGCHI / CoffeeTable  5. LIFE FURNITURE / IRON HANGER RACK SS

家電編
1. SHARP / ES-W111  2. VERMICULAR / RICEPOT MINI  3. BALMUDA / BALMUDA The Cleaner  4. AQUA / AQR-TZ51J  5. BALMUDA / BALMUDA The Range Stainless

生活編
1. 和食器  2. bodum / PAVINA 350ml  3. 極SONS COCOpan / プレミア 26cm  4. ヴァンナチュールワインとNON  5. Aesop / ルームスプレーセット

体験編
1. リッツカールトン日光


部屋編

快適な部屋作りはいつまでも続く。今年は色の少ない部屋から緑がある部屋へと変わっていた。

1. HAY / Don't Leave Me

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デンマーク発、新生インテリアブランドのHAY。ずっと欲しいと思っていた、ベットサイドテーブル。絶妙な形をしているこの取手によって、持ち運びがしやすいという利点もある。ベットサイドに置いたり、ソファサイドに置いたりとすごく使いやすい。この北欧ブランドならではのポップさも気に入っている。色をブラックにすることでポップすぎず引き締めることもできるしね。


2. ISAMU NOGUCHI / AKARI 1N

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イサム・ノグチによる光の彫刻「AKARI」

和紙と竹からなるAKARI。和紙を通して灯る柔らかな光が和洋どちらの空間にも調和する。優しい光があることで部屋での快適さが変わる。余談だが、電球をHueにしてAmazonEchoと連動させて、音声で付けたり消したり、光の強弱を調整したりしている。これがとても便利。

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(無機質な部屋に柔らかさを出してくれる)

ベッドサイドのランプとして使っている。このフォルムがかわいい。


3. 観葉植物

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(デスク周りとオーガスタ)

在宅勤務や増えて、休みも家にいる。そんな日々は自然を感じることができない!ということでグリーンたちを沢山買いました。一つ増えるともっともっと欲しくなる不思議。水をあげなかったり、日光不足だと元気がなくなる。だから沢山甘やかす。そんな手間暇かける時間も良かったりする。特にお気に入りはウンベラータとボトルツリー。

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(ウンベラータとルイゴースト)

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(垂れ下がる植物もとても気に入ってる)


4. ISAMU NOGCHI / CoffeeTable

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ガラスの天板と2本の脚のシンプルな構成。
天板は3辺それぞれ丸や角度が異なり、重厚な佇まいの中にもどこか軽やかな印象がある。19mmとしっかりとした厚みを持ちつつも、透明感があるので、圧迫感はなく空間がすっきりする。不動の名作品。悩みに悩んでお迎えしました。イサムノグチの作品は普遍的な美しさがある。この曲線美がたまらない。


5. LIFE FURNITURE / IRON HANGER RACK SS

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シンプルなハンガーラックを探していたら見つけた一品。無駄な装飾がなくミニマルな感じと、ほんのり感じるインダストリアル感が気に入っている。3つ買って並べて使うことにした。ハンガーはTAYAで揃えている。毎日見るし、使うモノだからこそ細部までこだわりたい。



家電編

今年は旅行もイベントも行けない。大きく出る出費が少ないと思った私はこれはチャンスと捉え、大きめな家電たちを買い直した。結果として生活が豊かになった。家電は単価も大きいし買い直しがききにくいから徹底的に調べ抜いた。その中で選んだモノたち。

1. SHARP / ES-W111

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まず洗濯機を替えた。結果としてとてもよい。AIでスマートお洗濯。シャープだけの乾燥フィルター自動お掃除。ドラム式洗濯機以外は考えられなかった。第一に見た目に惚れた。洗濯物を入れて洗剤を入れて回すだけで乾燥済みになる。家事は限りなく便利なモノで溢れているから使わない手はない。他の商品と比べることができなくて総合的な評価はしにくいけれども。


2. VERMICULAR / RICEPOT MINI

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操作がシンプル。そして手入れが簡単。

あまりお米を食べない私は炊飯器の優先順位がとても低い。自炊が増えた今年は、おいしい炊き立てのお米を食べたいと思ったので購入。どうしても炊飯器というジャンルはあまり好みのデザインのモノと出会いにくかった。その中でもVERMICULARのデザインはキッチンにおいても素敵だなと思えた。保温ができないだとか不便さはあるけども、何よりビジュアルを大切にしたい。五合炊きしかなかったライスポットが、三合炊きのMINIが出たのが購入の決め手となる。多分、釜戸式の炊飯器の方が便利でおいしいかもしれない。でもいい。デザインが気持ち良いから満足している。それに炊飯鍋としても使えるしね。


3. BALMUDA / BALMUDA The Cleaner

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自由自在。かけやすさを極めたクリーナー。もうこれ以上の家電は買わないだろうと思っていた矢先に掃除機が壊れた。そんな中、翌月BALMUDAが掃除機を出すこという発表があり、即購入。掃除機というジャンルもまたスタイリッシュな物が少ない。Dysonを買うか迷ったけど、色彩が多い事を懸念していていた。これは使用感がとても気持ちが良い。ホバー式クリーナーということでくるくる回したくなってしまう。確かに掃除機としてはすごく新しい。イメージとしてはクイックルワイパーに近い。少し重いけど、使っていて気持ちが良いから、掃除が捗る。


4. AQUA / AQR-TZ51J

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2020年元旦に今年は冷蔵庫を新調すると意気込んだ。今年やりたかったことの一つだ。徹底的にリサーチした。日本企業のプロダクトはあまりデザインが好きじゃなくて苦戦した。海外のプロダクトではLIEBHERRやmabeなど素敵なモノが沢山ある。しかしそれらは海外の大きい部屋用である。日本向きじゃ無い。日本販売のプロダクトでデザインが素敵だなと思ったのは二つしかなかった。AQUAと無印良品。結果として深澤直人氏がデザインしたAQUAを選んだ。512Lという明らかにオーバースペック、何より大きすぎる。しかしながら扉の曲線から上下の扉の隙間までこだわったデザインは見ていて気持ちが良い。冷蔵庫は毎日使うモノだから気持ちよさは大切にしたい。結果として沢山ワインとチーズと生ハムが保管できるようになって大満足。大は小を兼ねるということで。


5. BALMUDA / BALMUDA The Range Stainless

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BALMUDA The Rangeは必要な機能を無駄のないデザインにまとめた、
ちょうど良い大きさのオーブンレンジ。迷ったけどこれは完全に見た目。複雑な機能はないけども、とにかくシンプルで使いやすい。


生活編

1. 和食器

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(今年新たに迎えた和食器達)

食器が美しいと料理が美味しく見える。シンプルにテンションが上がる。何より作家さんを探すのがとても楽しい時間。個人的におすすめのショップは京都のessenceさんと大分のsceneさん。素晴らしいラインナップ。

今年購入した中で特にお気に入りのお皿は亀田大介氏の銀磁9.5寸リム皿。大きさ、リムの高さ、全てが理想的だった。何より銀彩が美しい。これからも経年変化もとても楽しみである。きっと末長くお供していく作品だろう。

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(亀田大介氏 / 銀磁9.5寸リム皿  / sceneさんからお取り寄せ)

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(尾形アツシ氏 / スープ皿 / sessenceで購入)


2. bodum / PAVINA 350ml

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デンマーク発のbodumのダブルウォールグラス。宙に浮いているように見えるビジュアルのユニークさと、温冷両方で使える便利さで人気のボダムのグラス。在宅ワークが増えたことによって家で飲むことが増えた。今までPAVINA 250mlを使っていたのだけど、350mlも買い足した。250mlはホットコーヒーにぴったりだけども、牛乳を入れてラテにしたい時、氷を入れてアイスの飲み物を飲む時、そんな時に350mlが凄くベストな大きさだって気づいた。bodum社の機能美とシンプルなデザインがとても大好きで大満足。


3. 極SONS COCOpan / プレミア 26cm

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外食もままならなく自炊が増えた今年はちょっと良いお肉を買ってきて家でタリアータを作ってワインを開けちゃおう。そんな生活が増えた。家でできるちょっとした贅沢ね。そうすると人とは欲深いもので、より美味しく料理したくなる…調理器具を新しくしたくなる。どうやら鉄のフライパンでグリルするとより美味しくなるとのことで、探し求めて出会えた一品。シンプルでミニマルなデザイン。何より取手が外せるからスタッキングもしやすい。鉄の丈夫さを考えると末長く一緒にいることができそうなプロダクトだ。


4. ヴァンナチュールワインとNON

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今年新しく始めた趣味にヴァンナチュールワインという遊びがある。

ヴァンナチュールとは、自然派ワインを意味するフランス語で、「Vin nature」。ワインに使われるブドウの生産方法やワインの製造方法など、可能な限り自然な方法で、有機農法で作られるというのが最近の流行り。大量生産・大量消費よりも、オーガニックが重視される今の時代にピッタリ。化学肥料を使わない、添加物不使用など、とことん自然にこだわったワイン。
オーセンティクなワインも好きだけどナチュールワインの楽しさに気づいてしまった一年だった。

その中でもRADIKON、これに凄く魅了されてしまった。

ワイン界に新しい風を吹かせているナチュールワイン生産者たちにすごく面白みを感じている。

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何度かTwitterで紹介したNON。元nomaのシェフが作るNONのドリンクは、ブドウ果汁をベースに、ラズベリーやシナモンなど親しみのあるフルーツやボタニカルをはじめ、カモミールやハラペーニョ、たまり醬油まで使い、複雑でいて完成された味わいを造り出してるとのこと。初めて知った時に興味が湧いて購入してみた。No2を既に飲んでいるのだけど、ものすごく衝撃が走った!なんだこれは…!って口当たり、味の複雑さ、余韻、全てが新しかった…。自宅で仲間達と飲んだのだけど、みんなで飲んだ瞬間に無言になって目を合わせたあの瞬間がとても楽しかった。そんな良い時間を作ってくれるノンアルドリンク。贈り物にもとても良いと思う。

(公式のWEBサイト、とてもカッコ良い)

一人で贅沢に味わうのも良し。大切なパートナーや仲間とゆっくりとワインやノンアルコールワインを飲みながら、話をしたり料理と楽しんだりするのも良し。そんな時間がかけがえのない時間となるから生活必需品だ。


5. Aesop / ルームスプレーセット

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家にいることが増えて気軽にリラックスができるアイテムで気に入ってる。特にこのサイズ感が良い。一番好きな香りはイストロス。こちらはベッドサイドに置いて眠る前にシュシュっとすると、気持ちが良い。やはり香りって大切。残りの二本はバスルームに置いてあって、洗濯したタオルに香り付けしたりしている。香りが空間に充満して幸せな気持ちになる。私は自分で使う用に買っているけど、プレゼントにも良いプロダクトだと思う。


6. STAUBU / ブレイザーソテーパン 26cm Black

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こっそり6つめも紹介。

『STAUBで作るカレーを食べると人生変わりますよ、野菜の美味しさが異次元です』

なんて言われたから気になって仕方がなかった。とは言えども中々の高額な鍋だと躊躇していたのだが、Rentioでレンタルできることを知った。試してみるかということで使ってみたら、無水鍋に魅了されてしまった。ざく切り野菜と鶏肉入れて、強火で軽くソテーして中火で放置。それだけでかなり美味しいご飯ができる。無水鍋の力はすごい。間違いなく買ってよかったモノだ。


体験編

今年の旅行は全てキャンセルになってしまった。本当はフィンランドに行きたかった…と嘆いても世界は変わらない。ならば国内で行けるところを探そう。ということでチョイスした先はリッツカールトン日光へ。

選んだ理由は新しいリッツを体験してみたかった。

これがまた忘れられない体験となる。

1. リッツカールトン日光

「リッツカールトンのサービスは本当に素晴らしい。本物のホスピタリティを感じることができるよ。」

遠い昔、上司に言われてずっと心に残っていた言葉だ。

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(日光 中禅寺湖 / 肌寒いけど水の流れが綺麗でずっと眺めていられる)

今回訪れたリッツカールトン日光は、中禅寺湖の目の前にある自然が豊かな場所にあり、なんて穏やかな時間の流れなのだろうかというのが第一印象。

開放感のあるラウンジ、一流の職人たちが作るディナー、希少価値の高いウイスキーやシグネイチャーカクテルが豊富なバー、あまりにも豪華すぎる朝食、和モダンでハイセンスな内装、温かみのある接客、空間デザイン全てにおいて大満足。

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(部屋から中禅寺湖を展望することができる)

チェックイン時にラウンジで飲んだ水出しの日本茶が余りにも美味しすぎてビックリした。お茶の美味しさを舌が覚えてしまった。どちらで茶葉を仕入れているのですか?と聞くと櫻井焙煎研究所が特別に卸しているとのこと。あの茶葉たち持ち帰りたい。


ディナーはあえてのお寿司にした。海無し県の栃木で世界ブランドのリッツが提供するお寿司とはどんなモノなのだろうかと味わいたくて。14貫のおまかせ握りのコースは秒で過ぎ去った。美味しくて顎が外れるかと思った。否もしかしたら外れていたのかもしれない。牡丹海老が絶品で口に含んだ瞬間に溶けた。美味しいお寿司は口の中で溶けることもある。こんな経験は初めてだった。

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夕食後はバーで少しお酒を嗜んだ。こちらはシグネイチャーカクテルが衝撃だった。頼んだのは『雨と苔のジンフィズ』と『いろはのもみじ』というカクテル。雨の苔のジンフィズは、ジン/メスカル/ディルを使用しているとのことだけど、本当に雨の香りがした。リッツぐらいにもなると雨の匂いも準備もできるのか。口当たりは爽やかで後に引かない感じで、さらりと飲めちゃう素敵な1杯。いろはのもみじは、ウイスキー/和紅茶/メープルを使用したカクテル、ほんのり暖かく優しい甘さと紅茶の香り。それとたぶんバーボンウイスキーのアルコールの強さが体内にするりと入り込む。想像し得ない組み合わせなのにどれも喧嘩せず一つの味になって入ってくるから不思議。ダウンライトが美しく、それはとても良い(酔い)時間だった。

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(雨と苔のジンフィズ / 本当に雨の香りがする不思議なドリンクだった)

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(いろはのもみじ / 絶妙な甘さとアルコール加減が素敵なドリンク)

最近、日本的な美の素晴らしさを再認識している。そういう中で和モダンなリッツ日光は流石のセンスだった。空間の使い方、インテリアの使い方など、日本的な美の取り入れ方を勉強させてもらった。リッツ東京は、外資系ホテルならではのラグジュアリー感が強い。しかし、リッツ日光はそれを上手い具合に消している。また別な高級感の演出がある。もちろん日光という土地でやるからだろうが。温泉もあるのでホテルと旅館の狭間のような立ち位置で新鮮だった。リッツカールトンで温泉があるのは日光だけとのこと。

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接客もまた素晴らしくて、すれ違うスタッフさんに「Uさん、夕食はいかがでしたか?」「Uさん、何かお困りごとはありませんか?」と名前を添えて声を掛けてくれるのだ。沢山のゲストがいるはずなのに絶対に間違えない。人は不思議と名前を呼ばれると親近感が湧く。そういう細かなサービスが世界的なブランドとして確立しているのだろう。

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正直身に余るぐらいの贅沢だった。でもね、心が満たされて、この先何年もきっと過ごした時間を思い返すことができる。そういう思い出が残り、またいつか来ようと思える場所に出会えたら、それはもう私の人生の財産だ。

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刺激と衝撃と安らぎをくれたリッツカールトン日光の時間は、今年間違いなくベストバイだ。



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