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身長143cmは、うまい棒と段ボールに似ている。

会社で私の席はいちばん入り口がわ。
黒ネコさんや郵便屋さんの顔なじみだ。
ちなみに席順は役職と関係がない。

私は気にしてないが周りが気にするのが
段ボール。

を、かかえた私。

だそうな。

いや段ボールで実際軽いじゃないですか。
日本ならではの過剰包装は思いやりの印。
うまい棒を紙袋に包まれたときにゃ
販売価格と包装費からみた
店舗利益の心配をする。

あ、ふくろ大丈夫です。

この一言が日本の小売業のオープンセサミだと信じて疑わない。

さあ、このセリフのテンションで
次のセリフを脳裏に再現してください。

あ、ひとりで持てます。

持てるんです。143cmの人でも持てます。
たとえ横幅100cmだろうと、
自分の3分の2をこえる段ボールだろうと、
大丈夫です。

手をオロオロさせなくて大丈夫です。

日本の過剰包装には
心配性とか罪悪感とか親心とか詰まってる。
でも最近のうまい棒は
チョココーティングとかされてるから。
かんたんに割れないから。

ふくろも無くていいし私もひとりで持てる。
一回転んだら気をつけるようになるし。

不安でもちょっとの勇気で見守ってほしい。
うまい棒と段ボールと私の成長を。

身長143cmは明日もがんばります。

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