【FaB】レベル0ジャッジを目指す人向けのトーナメントルール&ポリシーその1【Judge】
0-1.はじめに
どうも、tzwです。
先月のことになりますが、7月12日にFaBのレベル0ジャッジ試験に合格しました。
1回目は軽く勉強しただけだったこともあり、当然のごとく合格点を大きく下回る結果となりました。その後点数が取れなかった原因を分析し、対策を行ったところ、2回目で合格点ギリギリでしたが合格することが出来ました。
レベル0ジャッジ試験はクーリングタイムも無く何度も受験できるため、フィードバックを得ながら何度も何度も受験すればいつかは合格します。しかしそれではただ試験に強くなるだけであり、ルール文書をしっかりと覚えて理解した事にはなりません。ジャッジになる以上、ルール文書は一通り目を通すべきですし、文書のどこに何が書いてあるかを知っておくべきです。
ルールを全て暗記するのは正直難しいです。私はマジック・ザ・ギャザリングのレベル2ジャッジ資格を所持していますが、それであっても全てのルールを暗記することは出来ていません。ですが、ルールの質問やトラブルが起こった時に、どのルール文書を開くべきか、裁定の根拠はどこに書かれているのかをある程度理解しておけば、必要な時にその情報をすぐに引き出し、問題に対応しやすくなります。
大切なのはルール文書を1字1句記憶する事ではありません。必要な時に必要なルールをすぐに引き出せる事です。そしてその引き出しを増やして、引き出しにラベルを張る作業をするためには、ルール文書を読んで勉強する以外に方法はありません。
で、FaBのルールを勉強するにあたり、一番苦労したのは日本語の文書が見つからなかったことです。レベル0に必要な基本的なルールや遊び方については、数か月プレイした経験からおおよそ理解できます。だからその部分については経験だけでほぼ満点を取ることが出来ました。しかし友達とのフリープレイや、アーモリーなどの店舗大会の参加ではほぼ出会うことのないルールが存在します。それがトーナメントルールとポリシーです。
トーナメントルールとポリシーの文書は総合ルールなどと同様に、公式サイトからPDFをダウンロードできます。内容としてはトーナメントの構成や使用する物品、スタッフの役割といったトーナメント運営に関する内容から、イベントのレギュレーションや時間制限、ドラフトの手順など、トーナメントを円滑に動かすために必要な知識や決まり事が書かれている文書です。こういった知識は普通に遊んでるときに学ぶことは出来ませんし、それを必要となる場面も無いため、勉強するならそれはもうルール文書を1から読み込むほかありません。
文章量はPDFで48ページとそれなりに多く、その上日本語の文書が無かったため、翻訳ツールやアプリの支援を得ながら、頭から終わりまでメモをとりつつ数週間勉強しました。最近の翻訳アプリの性能の向上には本当に感謝ですね(時々変な訳や真逆の訳をしてしまうのは仕方ないことなのだろうが…)。
で、勉強して試験を受け、合格した感想ですが、同じように英語のルール文書しか無くて困っているレベル0ジャッジ候補生って他にも沢山いるんじゃないかなぁ思いました。
そこで、今回の勉強で使用した自分のメモを公開することで、今後一緒にレベルジャッジを目指す方々の手助けに少しでもなればと思い、この記事を書いている次第であります。
正直なところ私はジャッジの端くれも端くれ、まだイベントでジャッジをろくにしたことのない無名の人間ですが、それでも大好きなFaBの世界に少しでも貢献できればと思います。
0-2.注意書き
この記事を読む前に、注意点をいくつか。
1.
翻訳されている文章や用語は公式とは違うことがあります。
というか違う可能性のほうが高いです。仮訳ということでどうか。
2.
筆者は英語が得意なわけではないので、誤訳があったときはコメント等にご連絡ください。ほぼツール頼みです。
3.
重要だと思っている場所を抜粋しているため、全てが書いてあるわけではありません。必ず一度は原文を読んでください。翻訳ツールやアプリ使用して軽く読む程度でもいいです。どこに何が書いてあるかを把握することは大切です。
4.
ここの書かれていることが全て試験で出るとは限りません。試験に受かるための勉強ではなく、ルールを学び、ジャッジとして活動するための勉強をしてください。それが出来ればレベル0は簡単なはずです。
そういうわけで、ここからがルール文書です。
今回は最初の方だけなので、気軽にお読みください。
これ使えそうだなって思ってくれたなら、存分にお使いくださいませ。
0.Preface(前書き)
ここではFaBの簡単な紹介が書かれていますが、最後の段落に『最新のバージョンのルール文書を優先する』『このルール文書と総合ルールが矛盾する場合、本書を優先する』という重要なことが書かれています。
1.Tournament Information(トーナメント情報)
1.1 Event and Tournament Types(イベントとトーナメントの種類)
FaBのトーナメントは4つのTier(ティア)に分類され、3つの異なるレベルのルール施行の下で運営されます。
Tier1およびTier2のトーナメントは、GEMアカウントを持っているトーナメントオーガナイザーなら誰でも開催できます(ただし一部のトーナメントではLSSからの招待が必要)。Tier 3 および Tier 4 トーナメントは、LSS または LSS が指定する組織化プレイ (OP) パートナーによって運営されます。
1.2 Rules Enforcement Levels(ルール適用レベル)
ルール適用レベル (REL) には、Casual(カジュアル)、Competitive(競技)、Professional(プロ)の 3 つがあります。
ほとんどのトーナメントは 1 つの REL で開催されますが、一部のトーナメントでは、1 日目から2日目以降の間に競技REL からプロREL に変わるコーリング(Calling)など、複数の REL が発生する場合があります。
1.3 Formats(フォーマット)
LSSがサポートしている公式フォーマットは以下の通り。
1.4 Tournament Eligibility(トーナメント参加資格)
FaBのトーナメントに参加できないプレイヤーは以下の通り。
どなたでも大会スタッフになる資格がありますが、以下の例外があります。
LSSの従業員および請負業者は、LSSが書面で特別な許可を与えない限り、プロのトーナメントに参加する資格がありません。LSSの従業員または請負業者がトーナメントに参加するときはいつでも、トーナメント主催者にその立場を知らせなければならず、主催者は彼らの裁量により、イベントへの参加を拒否することができます。
出場停止処分を受けた個人は、ティア2以上のイベントや、競技またはプロRELのトーナメントに参加することはできません。
出場停止処分を受けた個人は、トーナメント主催者の承認を条件として、ティア1イベントの一部としてカジュアルRELトーナメントに参加することができます。出場停止処分を受けた個人は、Flesh and Bloodのイベントに出席し、観戦することはできますが、これらのイベントの大会関係者になることはできません。
出場禁止となった個人は、FaBイベントに参加したり、参加したり、観戦したり、大会関係者になったりすることはできません。禁止されたプレイヤーがFaBイベントに参加した場合、会場から退出するよう求められるべきです。
1.5 Player Identification(プレイヤーの身分証明)
トーナメントに参加するためには、GEMプロフィールが必要です。各プロフィールには、個人を識別するプレイヤーIDがあり、プロフィールは一人1つまでです。
招待制のイベントや年齢制限のあるイベントに参加するために、個人の身分証明書が必要です。これらには、国内選手権、プロツアー、世界選手権が含まれます。身分証明書と認められるのは以下の通り。
今回はここまで。
こんな感じで今後やっていこうと思います。
ご意見・ご感想・誤訳のご指摘等はコメント欄にお願いします。
次回はRoles and ResponsibilitiesとTournament Logistics編でお会いしましょう。ここからが本当の地獄だ…。
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