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優しさの渋滞

"微笑みの爆弾"(馬渡松子)みたいな感じで。


外に出かけるときは行き交う人達との気遣いの応酬である。別に大したことはしてないんだけど小さな小さな優しさのラリーで天下の往来の秩序は保たれていると思う。

コチラのワンサイドゲームになってもそれはそれで構わない。気づかれなくても大丈夫。何よりそれが自分自身が目的地に向かうのに1番円滑な方法だと、ほとんどの皆さんは知ってると思う。

家にいることが多い自分はボーっとしてることがほとんどだけど、たまに外に出て気を張って歩くことが楽しいときもある。

たまーに、そのゲームが上手くいかない日がある。気遣いの歯車が噛み合わない。駆け引きを失敗する。何にも考えずに歩くときより疲れてしまう。イライラする。何にも上手くいかなくなる。メニューを選んで頼んだラーメンもなんか違った気がしてくる。

だけど誰も悪くない。たぶん。難しい日になった。参りましたと帰り道に呟く。
でもまた明日も懲りずに出かけるんだと、その日は割と早めにリカバリーできた。


最初はただ排水溝が描きたかった
それじゃつまらんから水を垂らしてみる
なぜ水を垂らすのか?じゃあ花咲かせるか、
しかも強風で垂らした水の方向を変えるか
「風が見えた」の完成

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