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洗足学園中学校の2024年度国語入試|本の紹介

洗足学園中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!



ベルナール・スティグレール「向上心について: 人間の大きくなりたいという欲望」

新評論 (2009/4/1)

内容紹介

転んでも、なぜ人はまた立ち上がるのか。子どもを対象とした講演会で著者が語った「人間の大きくなりたいという欲望について」という講演録を紹介。10歳から大人まで、異なる世代同士が出会う画期的な哲学読本。

https://x.gd/YDzJ3

著者紹介

ベルナール・スティグレール : 1952年生まれ。フランスの哲学者。ポンピドゥー・センター文化開発ディレクター。フランス国立図書館のアーカイヴ化に携わるなど、フランスのメディア政策を主導し、また文化産業が支配する現代社会を問題化する国際的運動組織Ars Industrialisを立ち上げ、精力的に活動している

メランベルジェ眞紀 : 上智大学講師。上智大学外国語学部フランス語学科卒業、東京都立大学大学院博士課程満期退学、パリ第一大学DEA取得(哲学史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

https://x.gd/YDzJ3

著者の他の本

技術と時間1 エピメテウスの過失
法政大学出版局 (2009/7/28)

従来、哲学は形而上学のみを学問として技術の問題は下位においてきた。しかし、著者は技術を抜きに人間や文明は存在しないとし、哲学の限界と行方を追う。資本主義は情報・メディア産業を通して人間の精神にいかなる影響を与えたのか。IT革命以後、人と技術のかかわりについて哲学の関心は高まり、スティグレールの技術哲学も注目を浴びている。

「愛するということ: 「自分」を、そして「われわれ」を」
新評論 (2007/7/1)

「生き残る」のではなく、人間らしく「存在」するために。「私」を育てるということ、「われわれ」の内で自分に「なる」ということ、未来を育てるということ。現代フランス哲学書の市民的ベストセラー。

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784794807434



瀬尾 まいこ「掬えば手には」

講談社 (2022/7/6)

内容紹介

ちょっぴりつらい今日の向こうは、光と音があふれてる。

『幸福な食卓』本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』に連なる、究極に優しい物語

私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?

大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。


著者紹介

瀬尾まいこ(せお・まいこ)
1974年、大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』で作家デビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』など著書多数。唯一無二の、爽やかで感動的な作風が愛されている。


著者の他の本

「そして、バトンは渡された」
文藝春秋 (2018/2/22)

大絶賛の2019年本屋大賞受賞作!

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない〝父〟と暮らす。

血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
この著者にしか描けない優しい物語。

「幸福な食卓」
講談社 (2004/11/20)

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。


「夜明けのすべて」
水鈴社 (2020/10/22)

知ってる?

夜明けの直前が、一番暗いって。

「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」

職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS(月経前症候群)でイライラが抑えられない美紗は、やる気がないように見える、転職してきたばかりの山添君に当たってしまう。

山添君は、パニック障害になり、生きがいも気力も失っていた。

互いに友情も恋も感じていないけれど、おせっかいな者同士の二人は、自分の病気は治せなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになるーー。

人生は思っていたより厳しいけれど、救いだってそこら中にある。
生きるのが少し楽になる、心に優しい物語。
本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本、渾身の書き下ろし。

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