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小説|パラレルハウス|⑥2つの扉―メグ編

明と恵巳は入口に入っていった。


入ると扉が2つあった。


両方の扉に数字の「9」が大きく書かれていた。

明「これ、どちらか選んで入るってこと?だよな…」
恵巳「うん、そうだと思う…」

明「どっちにしよう・・」
恵巳「・・・」
すると、メグが明の腕にしがみついた。

恵巳「私、アキラくんの選ぶ方でいい」
明「あぁ、、そっか」

恵巳の行動に明は少し動揺しつつ、頭の中にふと父と兄の顔が浮かんだ。父に(男なら女の子1人連れてってやれなきゃどうする!)と言われてるような気がした。


明は意を決して右の扉を選んだ。


扉に入ると、2人の前には田園風景が広がっていた。

明「あれ、ここどこかで見たことある・・」

よく分からないまま2人は田んぼのあぜ道を歩き始めた。そして歩くこと10分。

明は記憶を辿るように歩いていたら、だんだんと思い出し、間違いなくここは自分の実家のある田舎だということに確信をもった。

恵巳「ここどこだろぅ?」
明「こっちこっち。」
キョロキョロと辺りを見回しながら歩くメグの手を明は少し自分の方に引き寄せながら歩いた。

すると、一軒の古い家屋の前にたどり着いた。

明「ここ、オレの実家」
恵巳「え?!そうなの!!(。・о・。)」

明「ただいまぁ〜」
メグは連れていかれるままに家の中に一緒に入った。

すると、玄関に明の母親がきた。
母「あら、明!どおしたの?連絡もなく帰ってきてぇ」
「あれ?女の子?!」
明「いや、なんかちょっと急に帰りたくなってさ。。彼女は友達の恵巳ちゃん。」
恵巳「はじめまして。。」
母「あら♡可愛い子じゃないの、明〜。まぁ早く上がりなさいな。」

2人は家の中に入った。
母「ちょっとお茶いれてくるから、ゆっくりしててね」
と母は席を立ち、キッチンへといなくなった。

恵巳「ここが、アキラくんの実家って、どういうこと?!なんか、どこでもドアに入ったみたいな変な感じ」
明「俺もなんで、今ここにいるのか分からない。。」

父「おーーー!明!なんだ、久しぶりに実家が恋しくなったか?!、、、おっ可愛い子連れて、どうした?!」
明「メグ、うちの親父」
恵巳「はじめまして!恵巳と言います。」

父「まぁ、今日はこんな時間だし、夕飯でも食べて泊まっていきなさい。ところで恵巳ちゃんは・・・・」

どうやら、今は夕飯前の時刻だったようだ。ここはパラレルハウスの中なのか、何なのかも明たちは分からなくなっていた。


明は大学に入学以来、実家に帰るのはこれが初めてだった。しかも女の子を連れて帰るのは生まれて初めての経験。
急な状況で戸惑っていたが、なんだか久しぶりに両親に会えて嬉しい気持ちになった。

両親との時間はあっという間に過ぎた。恵巳は明の部屋で泊まりたいと言うので、仕方なく部屋を案内することにした。

自分の部屋なのに、久しぶりだと誰か違う人の部屋に入るような気分になった。
部屋の扉を開けると、懐かしくもいつもの風景だった。

恵巳「アキラくんって読書家?すっごい本の数だね」
明「んー、まぁ、これでも大学入る前にかなり処分したんだけど、やっぱり普通より多いのかなぁ」
明は頭をかきながら、過去を振り返った。

子供の頃から本が好きで、将来は小説や本を書く作家になりたかったことを思い出した。

明はその中の一冊を取り出した。
明「この本、ホント面白かったんだよなぁ。これが大好きで何度も何度も繰り返し読んだっけ。。」
明は思い出話などをメグにしながら、しばらく2人で話し込んだ。

恵巳「少し眠くなってきた。」
明「そっか、なら俺は兄貴の部屋で寝るわ」
恵巳「え、ダメ!アキラくんも一緒じゃなきゃイヤ(´・3・`)」
明「えー(b_d)でもベット狭いし、2人で寝るのは無理だろ」
恵巳「私が端にいくから、一緒に寝て」

このままではらちがあかなさそうだったので、明は戸惑いながらも、なるべくベッドの隅で寝るようにした。

そして、意識がとおくなりそうな時だった。


「アキラくん、こっち向いて」


メグはアキラにキスをした。
少しお酒も入っていたからなのか、夢と現実が分からなくなっていた明は、メグが求めるままにキスを返した。

メグは明の手をとり、自分の下半身へと持っていった。「触って♡♡」と言い、パンツの外から股間を触らせた。

明はメグの股間を触りながらキスをして、流れのままにメグの胸を触った。
「あ♡」メグの可愛く喘ぐ声が少し漏れた。

メグに寝間着として貸していたTシャツを下からゆっくりとめくった。
そして白く柔らかそうな胸があらわになり、ピンク色の乳輪がみえた。
明を見つめるメグを見つめ返しながら、乳首をやさしく舐めた。するとだんだんとメグの乳首がぷっくりと立ってきた。

明から責められて、恥ずかしそうにしていたメグも、声を出さないように我慢してるのが耐えられず、息がだんだんと荒くなっていった。
そんなメグの息遣いを感じて、明も息が荒くなり、だんだんと身体が熱くなっていった。

メグのパンツはみるみるうちに濡れていった。明の股間は、すでに爆発寸前だった。


2人は興奮がとまらなかった。


メグは明のパンツを脱がしつつ、自分のパンツをずらし、明の上をまたいだ。

そしてメグは、明の硬く大きくなった肉棒を自分の中に挿れ、自分のモノのように激しく腰を動かた。
「ぅ、ぁん♡」メグの声が小さく漏れる。

メグのラブ汁がぐしょぐしょと音を立てて溢れている。そしてメグの強い締めつけで、さらに明の肉棒は硬くなった。


「アキラくん、気持ちイィよォ♡♡」



明は今の自分の状況を把握できずに、恵巳にされるがままだった。でもあまりの気持ちよさに、このままずっとこれが続いて欲しいと思った。

2人は汗だくになりながら、無我夢中でSEXを楽しんだ。。。


そして明と恵巳は眠りについた。


****


明は眠りにつくと同時に、再び2つの扉の前に立っていた。

今度は横にメグはいない。

「あれ?メグ、、、。
あ!今はパラレルハウスの中だった💦」

明は目を擦り、辺りを見回し、状況の把握をしながら気を取り直した。

部屋の真ん中には小さなテーブルがあり、その上には1枚の紙が置いてあった。


紙を見ると
「エラビナサイ」
と書いてあった。


(何を選ぶんだろう?)と明は考えながら
目の前の扉を眺めた。

今度は扉の色が右と左で少し違った。
右→青色 左→白色


(なんか意味あんのかなぁ・・)


明は左の白い扉を開けた。。。


つづく……

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