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【ひとり息子の中学受験】

ひとり息子の中学受験に関するエピソード記事をメインに書いていた「ジオシティーズ」の、麻布学園受験直前の2003年5月から7月までの受験勉強中の日記のバックアップが見つかったので、思い切って投稿してみた。
当時の記事そのままなので、文中の内容に現在にそぐわない内容があるかもしれないが、子育て最前線の主婦の忌憚ない思いや事実をそのまま残すことにした。

2003.05.29(THU)ゼミ主催説明会1

息子が男子校じゃなきゃ嫌だと言うので、今年は都内の男子校を回る事にした。
1校目は、W中。今年の説明会は池袋の新名所メトロポリタン12階だった。
以前大塚に住んでいた私であったが、さすがに25年も経つと、池袋もずいぶん様変わりしていた。
12階までのルートがわからず右往左往してしまった。
30分の余裕を持って行ったので、前方の良い席に座る事が出来た。
ギリギリに来られた方100名程が、立見になったらしい。
ここのゼミの行事はどれも参加希望の申込用紙を提出するのに、
なぜか良く席数が足りないという事態になる。
思うに、申込用紙が子どもの塾バッグとかに入ったままとかが多いのでは?
うちの息子も、一週間くらいは温めていたりする。。。
さて、今年も昨年と同じ進学指導室の先生が、いつものように丁寧に熱心にお話して下さった。
さすがに20年以上の経験者。保護者が何を要求しているかを良くおわかりです。
にしても、いつも時間が押してしまうのは、やはりとても熱心な方なのだと思う。
息子が期待しているスキー学校について(昨年は聞き漏らしたのかもしれないが)、興味深いお話がひとつ。
他校の殆どが専門のインストラクターによるレツスンだというのに、ここは全員が教職員だと言う。
ご自分も、上からの命令で過去5年間スキー教室に通い、インストラクターの免許を取得されたそうだ。
先生と4泊5日の長い時間をスキー場で過ごす事って、まだまだ幼い中学生にとって貴重かもしれない。


2003.06.03(WED)ゼミ主催説明会2


2校目は、塾の先生に薦められた著名なお寺の近くにある芝中。
ここは浄土宗の教え『遵法自治』を基本理念とする仏教系の中高一貫校で、
すぐ近くに東京タワーがそびえ立ち、新しい高層ビルも建つ交通至便な場所に有る。
印象的だったのは、教職員らの手作りの「スライドによる学校紹介」である。
1枚1枚の写真にいい声のナレーションが流れ、古き良き時代を彷彿させる物だった。
学生服に白カバンのひと昔前のいでたちだが、他校にはなくなってしまい、貴重なファッションらしい。
宗教行事も年3回と少なく、僧侶の御曹司も入学試験の成績を重視した結果、現在わずか5名との事。

2003.06.05(THU)ゼミ主催説明会3

3校目は池袋の先にある、国公立の進学成績の極めて良い城北だ。
ここも他校と同じく中高一貫制。
「中1・2基礎期」「中3・高1錬成期」「高2・3習熟期」と3期に分け、それぞれの期の目標を着実に達成していく事で、
『大学進学にふさわしい人間性と学力』を身につけていく事をめざしている。
山手線の外だからか、都内としては校舎も運動設備も広くて整っている。
授業中の生徒は普通の中高生、校舎も先生方もまさに【男子校】という風情の漂う学校だった。

2003.06.07(sat) 合不合予備1

初めての四谷大塚模試。
さすがに試験会場も選りすぐりの中学校がいっぱいだ。
試験会場を、思いきって志望校の1つ巣鴨の本郷中にした。
駅から近い上に通学路表示もしっかりしていて、安心して校門までたどりつけた。
校門に入ると、都内にしてはなかなかのコンディションの良いグラウンドが広がった。
足を運ぶ受験生も保護者も、とてもいい感じ。父親と2人の姿が多い。
『うちもパパに頼めば良かったかな?』 息子からの返事はない。
休日でさえ息子と一緒に朝食を摂ろうと努力しない父親は、多分まだ朝食もせずに爆睡中だろう。

難易度が高く受験者数も首都圏模試に比べかなり多いこの判定テスト。
自宅から1時間はかからないこの中学だが、
朝7時の電車に乗って大勢のライバル達と校門をくぐって受験する。。。
後8ヶ月弱で本番を迎えてしまうのだ。なんだか緊張してきた。
息子も6年生になったという実感が、少しは出てきたかなー?

模試が終了するまでの待ち時間という事で、
四谷大塚と学校の共同説明会があった。
ここでの模試は初めてだったが、なんだかとっても熱血ぅ(^。^)
うちのゼミの先生方とは、雰囲気がぜーんぜん違いました。
一時期は、こんなに面倒見の良いゼミではうちの息子は頑張らないかも。。。と悩んだが、
努力と根性の苦手な我が家は、今の塾の方が絶対合っていたわ。
きっと。。。(^^;A
学校からは広報の先生と担任の先生が出席して下さり、
今までの中でもかなりの好印象だった。
後日四谷大塚主催の説明会があり、その日には校長先生の出席と今年度版のパンフ配布が出来るという事だった。
23日にはうちのゼミ主催で、ここの説明会がある予定。
その日にはきっと校長先生も出席して下さり、教育理念や雰囲気がもっと掴めるだろう。
現在の校長先生に変わられてから、やっと以前の人気が戻ってきた学校なので楽しみである。

2003.06.12(thu)ゼミ主催説明会4

4校目は、新大久保にある海城だ。
駅を出て学校に向かう電信柱にふと目をやると、「百人町」とある。。。。。。
結婚する前、さんざん夜遊びしたあげく電車の時間までごろごろしていたあの街も、確かこんな名前だった。。。
ま、あれはもう20年も前の事だ。今はきっと大丈夫さ!

説明会が始まるまで、頂いたパンフレットをパラパラめくっていたら、
入試日が2/1と2/3だ。
あらま! うちの子はここの受験は出来ないわ。
でも、進学実績がすごい。今年の東大合格者が現役34浪人17合計51名もいるではないか!
説明会の時にたまたま気が合ってお話してくれるお母さん達の話を聞くと、
『中学選びは、国公立大の合格実績よ!』と言い切る方が、まだ結構いらっしゃるのに驚く。
私はたいした学校を卒業している訳じゃないので、ほとんどそんな事は考えていない。
ただ、自分が子どもの時『国公立以外はお金がないから行かせない。』と父親に言われ、親に反抗して、進学しないで就職してしまったから、この子にはチャンスをいっぱいあげてみたいだけだ。

設立112年目、当初は海軍予備校というだけあって、山手線の内側ながら敷地が広く緑も多い。
教育理念は「国家社会に有為な人材の育成・新しい紳士(ジェントルマン)」という威厳のあるものだ。
現在の教理は【進学校】。
あくまでも、大学を受験する為のステップであると言い切っている。
6年間で会得するものは、教養・生活習慣・教科の履修・自律・自己責任。
進学先は、生徒自身が望み選ぶ大学だという。
ここのカリキュラムの特色は、文理のコース別のクラス編成は他校と同じながら、高3(6年生)でも理社を必修としている事。
たとえば、理系で受験科目に社会が無い場合でも、いずれか1科目選択を必修としている事だ。
理;由としては、「立派な大学を卒業していながら、専門分野以外に関してはあまりにも知識が無さすぎる。」という、
いわゆる専門ナントカを良しとしないというものだそうだ。

ここは、古臭そうで実は今必要とされる新しいものを感じさせてくれた。
何でもあるがゆえに、自分の進む道を見つけられずにいる今の若者に欠けているもの。
自己決断力と自己開発力。ここに入れば、見つけられるかも。。。

付記しておくが、学園のある場所は住宅街の文京地区だ。
大久保通りの反対側にさえ行かなければ、子ども達に危険が及ぶ事は絶対に無いそうだ。

2003.06.16(MON)ライバル達

今日、塾内テストの順位が載っている塾の発行誌を貰って帰ってきた。
自分が載っている時は嬉しそうに渡すのに、息子は黙って『ハイ!』と渡しただけだった。
いつものように同じ教室の子ども達のところに、マーカーでラインをひく。
昨年までは息子の方がたいてい順位が上だったのに、
5月の模試で同じ教室の男の子が2人とも自分より上位だった。
偏差値が落ちて、塾から『悪かったよ』と電話してきた、例のテストだ。
4科目合計が前回と同じなのに、名前が載らなかったのだ。
ただ順位が悪いだけなら、『ほうら、試験前に見直しして行かなかったから。。。』
と軽口をたたくが、今日はやめておこうかな。。。。
今のままでは落ちていくだけだという事に、気付いてくれよなー(--)

2003.06.17(thu) 偏差値変さ

ふぅー(-_-;) やっぱり4回目のテストは更に偏差値が落ちていた。
このままでは、中堅の伝統校もだめかもしれない。。。


2003.06.18(wed)ゼミ主催説明会5


5校目は、泉岳寺にある高輪だ。
駅の階段をのぼり外に出る。
地図にある方向を見るが、お寺の門しか見えない。
ゼミの腕章をした先生が立っていてくれたので、
『すみません。どっちへ行くんですか?』と聞くと、
『え!? あ…、高輪中学校ですか?』
『そうです。』
『お寺の門をくぐって右に進んで下さい。』
ん、もぉー!o(ーoー)
腕章をしているあなたに道を聞いてるんだから、当然説明会の場所でしょう!?
以前もこんな事があったぞ。。。とても小学生の母親とは見えないらしいな。。。
ふん!!!! どうせ私はおばさんですよ! ま、いっか! *^ゝ^*

お寺の門をくぐると、お土産やさんがある。
あれれ? 四十七士のお墓? 忠臣蔵?もしかすると、泉岳寺の中にあるの?
案内の貼り紙どおりに進むと体育館があり、グラウンドを右に見て進むと、玄関があった。
ひぇ~っ!? お坊さん?
青い胴着を着た男性が2人、キレイに並べられたスリッパの横に立ち、ポリ袋を配っている。
・・・ここは、仏教の学校だったのか!
早く来過ぎたのか周りに母親はまだ誰もおらず、視線が自分に集中した。
「しまった!」 緊張の為にスリッパを履くのを焦って、靴を掴むのにふらついた!
胴着の男性が急いで寄ってきたぜ!! (@@゛;A 
ふぅー、転ばなくて良かった^^;
こんなにキチンとした学校は、初めてだ!
あーあ、それこそいい年して、恥かしい!
もっとちゃんと下調べするべきだったな(__;
パイプ椅子がキレイに並べられた講堂に入り、座る。
時間待ちの為だろう。学校施設や年間行事の様子が、ビデオで映し出されている。
教壇の右に並べられた椅子の前で、ゼミの担当者と先生方がやたら丁寧に挨拶を交わしている。
「今どき、めずらしいくらい礼儀を重んじる学校なんだな」というのが、この学校の第1印象だ。

教育理念は、「見えるものの奥にある、見えないものを見つめよう」
すばらしい!! 私も学びたい!!
いつも勘と閃きだけで世間を渡ろうとして失敗している私には、耳が痛い言葉だ。
目標は、「1.大学へ進学させるための指導 2.人を育てる指導」
これは、上板橋の城北中の「人間形成と大学進学」と同じものかな?
しかし、ここは浄土真宗の本山西本願寺が開設した「普通教校」で、
校訓が「自主堅正」だからか、極めて堅い経営陣&教師達だった。
校長先生のお話がまた、ご自分の紹介でもあったように「国語教師」らしい流暢な言い回しで、
何度も居眠りしてしまった(:^^)
私がまだかわいい女子高生だった頃、校長先生のお話が長くて貧血を起こした事を思い出したぞ。
しかし、ま、ここの生徒はどの子達ものびのびと素直そうなおだやかな中高生に見受けられた。
ここなら、うちのボーッとしたマイペース息子でも大丈夫だろう。
また、男子校だというのに不思議なくらいにキレイに片付いた教室やロッカーが、先生方のご指導と面倒見の良さを物語っているようで、有り難ささえ感じられた。

特記すべきは、理事長先生直々の挨拶を頂いたばかりか、
まだ入試まで半年以上あるこの段階で出願用の書類までご用意頂き、
お忙しいはずの6人程の教科担当の先生方が、
席毎に分けられグループとなった私達を順番に引率して校内を案内して下さった事。
学校主催であればなんの不思議も無い光景だが、
塾主催の説明会をここまで丁寧に行って頂けてとても有難かった。
おざなりのものでなく、わざわざ来てくれた私達ひとりひとりの為に、という心遣いを素直に頂きましたよ。

夜、塾から戻った息子に早速「オープンキャンパス2003へのおさそい」を見せた。
息子は嬉しそうに眺め、すぐさま「模型部」「マルチメディア研究部」「卓球部」「社会科」を選んで記入した。


2003.06.21(sat)市川中学校説明会


今年最初の学校主催の説明会だ。
ここは、千葉では古参の男子校で、平成15年度から女子の募集を始めた。
新校舎は、主人が子どもの頃からあったという以前の敷地から数分歩いた、同学園旧グラウンドの敷地へと移転していた。
後に旧校舎が新グラウンドになるらしいが、それまでは広い運動場はないらしい。
広い野っぱらの真ん中に、開通したての高速道路入口への迂回路のような細い道が走り、どこが正門だろう?と悩んでしまうような大学のキャンパス並みの広さの中に、で~ん!と真新しい建物があった。
一流ホテルのエントランスのような広いロビーから、説明会の開かれた4階までは、当然エレベーターで上がったぞ。
設備についてすべて書いているとかなりの長文になってしまうので、この辺りで割愛させていただくが、とにかく広くて充実している。
志望校で無くても、進学実績を考えれば、中堅校として一見の価値ありとみた。

最初の力試しとして受験するのにちょうど良い時期と思われる1月20日に入試が行われるとあって、
この春1回目の受験者数は女子702を含め、3,233名(応募者数は3,367名)だった。
さすがにこれだけの入試志願者を受け入れるのは大変だったらしく、16年度の1回目入試会場が幕張の国際会議場に変更された。
メッセとロッテが大好きな息子は、幕張と聞いただけで大喜びしているぞ(*^^*)
これで更に、受験者数を伸ばすであろうこと間違いなし!
千葉御三家の名に恥じない学校として、更なる発展を遂げてくれる事を期待します。


2003.06.29(sun)御三家V合宿


28・29日の1泊2日で、男子御三家と女子御三家の6校を志望する子ども達を集めてV合宿が行われた。


2003.07.07(mon) 親バカ



今日は高輪中の「オープンキャンパス2003」参加申込ハガキの投函解禁日だ。
人気の講座はすぐに満員になるというので、「千葉県からでは1日遅れになるかも…」と思った親バカは、朝から千代田線に乗り、港区内のポストへ向かった。
松戸から1時間弱で「赤坂駅」に到着。
さて、どこのポストに入れようか・・・。
ホームの黄色い出口案内を見ると、ちょうど良さそうな所があった(!!)
   うふふっ・・うふっうふっ・・(*^⌒^*)
1番前のエスカレーターを上って地上に出ると、
大きなビルの入口前までアーケードの屋根が伸びている。
この日はずっと雨で、出かけるの嫌だなあーなんて思ったけど、ここなら大丈夫!
正面入口には、青い制服姿の警備員さんが2人。
左のショーウインドウには、大きな番宣のポスターがある。
うーん(・・;)入りたい。。。いやいや今日はダメだ!
早足で入っていく関係者を尻目に、玄関右の真っ赤なポストへ一直線。
警備員さんに怪しまれそうなので、そそくさと申込ハガキを投函して駅に戻る。
さて、次の目的地は「明治神宮前駅」だ。
来週日曜日に、合不合予備の2回目を渋谷学園渋谷中で受ける事になっている。
息子が幕張の渋谷学園とどう違うか見てみたいというので、会場に選んだ。
集合時間は8時20分。家を出るのは朝の6時半か?
1時間近くチンタラチンタラ景色の見えない地下鉄で通うのは、なんだか面白味に欠けるなあ。
友人の娘さんがたまにJRで通学するというのも、わからなくもない。
帰りは山手線で、渋谷か原宿から帰ろうっと!
最近開通した、臨海線で帰るのもいいかも!

駅から約660m。
今日は神宮の交差点付近がちょうど工事中で、雨も大降りなので歩き辛い。
歩道が狭いので、当日は他の子どもや保護者と行列で進みそうな気配だ。
晴れた休日にはフリマのお店が並ぶ細い路地を歩いたほうがよいだろうか?
と思いながら7分くらい歩くと、黄色い幼稚園バスが停まっている。
あった。ここだ。2年前1度説明会に来たのだが、すっかり忘れていた。
それらしい建物はあるのだが、校門というものがないので通り過ぎてしまいそうだ。
よーく見てみると、上り階段の右側のビルの定礎かと思うような
灰色の石に学園名が書いてある。
ほーほー、そう言えばこんな感じだったな。
中から見た時はけっこう広く感じたけど。。息子はどう思うかな?

本当はウインドーショッピングしたかったけど、今日もゼミのお弁当を作るので、原宿駅前のスヌーピーショップでちょっとだけ買物して急いで帰ったのよ。
やっぱりJRのほうが景色が良いわ♪
帰宅してインスタントとんこつラーメンで遅いお昼をとったら、もうお弁当を作る時間。
最近は子ども達を巻き込む事件が多発していて、
とても夜9時に息子をひとりでなんか帰らせられない。
今日も息子を車でゼミまで送った。
まったく、こんだけお前の為に時間費やしているんだからさ、
宿題忘れて1時間もお残りなんかするんじゃないよ!! (`ο´#)


2003.07.13(sun)合不合予備2

予備2回目の模試は、先日下見をした渋谷教育学園渋谷中での受験だ。
息子が間違ってJR小人切符を450円も買って、
じゃあ景色を眺めるのもよかろうと、山手線経由で行く。
電車賃は高くなったが時間的には早く、30分前に原宿駅に着いた。
表参道は休日の早朝なので殆ど人通りが無い。
原宿駅からS中までの道すがら迷って右往左往している受験生を一人拾っただけで、他の受験生親子と会う事は無かった。
渋谷で時間を潰して試験終了時間に迎えに来るつもりで、来た時と反対の渋谷方面を見ると、なんとまあ!
渋谷方向からは、親子連れが怒涛のように押し寄せている!(@@゛)
横断歩道からあふれ出ているので、嵐が収まるまでしばらく横断歩道脇で立ち止まっていたくらいだ。
息子と似た感じの男の子や、元気のいい女の子がいっぱいいる。
母親達のイメージは、伝統校で見る母親達よりは、元イケイケガールだったりヤンキーだったりが多い気がする。
ま、高校時代から姉御と呼ばれ、若い頃は茶髪もやってみた私が言える義理では無いが…(^ゝ^;)

渋谷に到着し、模試が終わるまでの待ち時間が3時間もあるので映画を見る事にした。
12時半に終了する丁度良い時間だったので、「バトルロワイヤルⅡ」を見た。
映像は中学生など成人前の子ども達の殺し合いで、15歳以下は鑑賞禁止の映画らしい。
しかし、「蒲田行進曲」以来私のお気に入りだった深作監督が意図したものは、原爆二世の私にはかなり共通する思いがあったようだ。
テロを押さえようとする侵攻がある限り、テロは無くならない。。。。

映画が終り、渋谷学園へ迎えに行こうとしたが、
なんとどこから行けば良いのかわからなくなってしまった。
下りて来る時はただ道なりに下って来ただけだったので、
どこから曲がれば良いのかいくら探しても見つからない。
そうこうするうちに時間となり、息子から終ったよの電話が。
仕方が無いから、地下鉄半蔵門駅の入口まで来てもらった。
どちらが親なんだか・・・・50近くなると物忘れが激しくてダメだ。

ランチしようと東急デパートに入ると、
同じ様な小学生と母親がいっぱいいた。
なんとかレストランを決めて入口に並ぶと、
同じ塾の生徒だという子のお母さんに声をかけられた。
同席して食事をしながら聞いていると、受験会場は新大久保の海城中だったらしい。
違う受験会場だったのに、同じ場所で食事をする事になるとは縁があるのか?
どうもどこかの塾主催の学校説明会で母親の方が私を見かけたらしい。
こんな所でも、自分ではちっとも意識しないのに、私という人間は目立っているらしい。
よっぽと偉そうに歩いているのか?
それとも母親には見えないババア臭さなのか?

ランチの後、息子と約束の映画を見る。
映画館に入った時ちょうど始まったのが、「スパイゾルゲ」だった。
またまた戦争関連の映画だが、面白そうだったので見た。
やはり、主張するものは「バトルロワイヤル」に類似している。
攻める者がいる限り、守る為に戦う者がいる。
終わりの無い世界だ。
日本はもうアメリカに反抗する事はないかもしれないが、
日本人の心の中には燻るものが残っているのではないか?
長いものには巻かれろという考えもまた、『負けではない!』と思いたい。
だが、まだまだ対等の立場とはとても言い難い状況だ。
中学受験をして自分を高め様とする子ども達に、
『日本を守る為に更に賢くなれ!』と言いたくなった。


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