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静かなある春の日のこと

生と死は、地面に落ちている木の葉が風に吹かれてふわっと裏返るような、たったそれだけのことだとハナコは言っていた。そして、その日は本当に何の変哲もない日の朝に突然やってきたのだ。

そんな風にいつも言っていたのに、心が震えた。ハナコは自分が何をしたらいいのかわからなかった。その時はどんな順番で何をしたのか全く覚えていない。

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