見出し画像

■引越しは嫌いじゃないが、引越しの準備は大変だ。部屋に紐づけられているありとあらゆる契約を一度解除しなけりゃならないし、そもそも掃除と片付けを生活を回しながらも進めていかなければならない。業者は仕事中に電話をかけてくるし、全然お前誰やねんみたいなやつにまで俺の電話番号は割れてる。誰ですか?教えた人は。怒らないから出てきて下さい。

 ていうか今日暑くない?気のせいか。俺だけか。酒飲んだからかな。今、冷たい水を飲んだ。うまい。このウォーターサーバーも契約を解除して今度新しいものと契約する。3年縛りで今2年半くらい。まさか3年のうちに2回も引越しするとは。ウォーターサーバーを引越し先にもっていくのも結構面倒なんだよね。横にするなとか壊すなとか壊したら罰金とか。壊されるのが嫌なら初めから貸すなよと思う。まぁ借り物なんだから壊すなよも同じくらい真っ当な意見だ。いずれにせよこれは返す。心機一転だ。

 兎にも角にも引越しというのは一旦生活がノイズだらけになるターンを挟まなくてはならないのが辛い。確かにこれがある種の断捨離となり、いらないものは捨てるといったことにも繋がるので仕方ないのではあるが。色々な意味で生活を見直すということだ。そして今僕は自分が激しくイライラしているのを感じる。きっとこの2、3日がドタバタすぎて疲れたんだろう。今日は少し長めに眠りたい。

 自分がイライラしているということを認めるのに若干の抵抗がある。これはなぜだろう?誰にだってイライラするときはある。原因は様々だが、基本的には少し落ち着きたいなという時にそうできない何か理由があると、人はイライラしがちなのではないか。以前ウイルス性の胃腸炎になった時、僕はその日の朝から夕方まで結構大事な予定があり人前に出なければならなかったのであるが、全ての予定を終えて家に着いた瞬間熱が39度まで上がったことがある。その日は当然日中から体調がしんどくてイライラしていたのだが、それがフッとゆるまった瞬間、熱が上がりだしたのである。自分のことながら、人間の体ってすごいなと思わされる出来事だった。熱なんて勝手に上がって勝手に下がるものだと思っていたので、まさか本当に気合いで抑え込めるとは思っていなかった。しかし結局そうやって無理に我慢しても我慢しただけ後でまとまってやってくるのだから、よくできているなと思う。

 書いていて思い出したが、イライラしたときはまず頭に血が昇っているので冷たい水を飲むと気分がさっぱりして良い、ということを以前職場の人と話していた気がする。僕なんか本当に血の気が多いというか結構直情的なタイプなので、こういったシンプルなやり方がてきめんに効くのだ。昔からこまめに水分を摂る方だったのだが、もしかしたらこういった体質的な理由から自然とそうなっていたのかもしれない。そう思うと、なんでもいいがしたいと思ったことを実際にするまでのハードルが低い環境というのは人間が自然というかいい意味で動物的でいるためにすごく重要なことなのかもしれない。僕は頭を冷やし続けてきたのかもしれない。パソコンみてぇだな。ははは。

 実際、処理しなきゃいけない情報量が多いときは頭に血が上りやすい。当然回転数が上がっているからである。しかし、回転数を上げるなら上げるで、今度はしっかり冷やさないとオーバーヒートして固まってしまう。なるほど。僕みたいな結構頭の大きいタイプの人間は考え事や仕事の件数を抱え込んで一気に処理したいと思った時には水をこまめに飲むようにすればいいんだな。あとは甘いものか。昔徹夜で曲を録音して編集してた頃はよく板チョコとコーラをお供にやっていた。そんな頃もあったな。

 コーヒーというのは実は水分補給になってないというのは割と有名な話なんじゃないかと思うが、僕はコーヒーが好きだ。タバコはもうやめてしまったので、焦げた匂いを楽しむものといえばもっぱらコーヒーということになる。僕はコーヒーが好きだ。水分補給?なにそれおいしいの?おいしいんだよ。水は。水がうまいと思えると、僕は今充実しているんだなと思える。

 こうして文章を書いていると、例えば今日なんかは最初の書き出しが全然思いつかなくて、文章の全体の流れなど全く把握しないままに少しずつ場当たり的に書き足していくような状況が大体なのだが、読み返してみると今日のテーマはおそらく「水を飲む」ということになっており、そんなテーマは文章を書き始めた時にはこれっぽっちも思いついていなかったのだから不思議だと思う。文章を書くことの面白さの一つはこういうところだよなと思う。自分の中から自分が全く予想もしてなかった事柄が自然と引き出されてくるようなところ。まぁある意味ではそれが引き出されてくるまで文章を落とさずにふわふわ漂うようななんでもないような文章で茶を濁し続ける能力がだんだん身についてきているからこそこういった意外性を楽しめるようにもなってきているのかもしれない。継続は力なりである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?