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卵と牛乳を絶ちました(ビーガンに非ず)

生まれつきありとあらゆる食物アレルギーを持っています。

中学校に入学してから経口負荷試験を経て食事の制限はなくなりましたが、社会人になってまた小麦・蕎麦アレルギーとなり、それらを断ったのがはや⚫ピー年前。いやーつらかった。完全に絶ちつつも心残りがあった小麦には心が決別するまでゆうに5年はかかった。本当につらかった。せっかく食べれるようになったうどんもお好み焼きもパンも、全部やめるのつらかった!

まさかのまさか、2021年秋、喘息を発症しました。ウッソヤローー゚゚(゚´ω`゚)゚。

なんかおかしいと思ってたんだ。激しい運動をしたときになんだか異様に息が切れるとか、登山で以前より圧倒的に高山病になる回数が増えたとか。ちゃんと診察を受けようと決心したきっかけはコロナウィルスのワクチン接種でした。アナフィラキシーの予兆ありということでボスミンを投与されたところでなんだか普段よりすごく息をするのが軽く感じて、「あれ、普段からもしかして気づかないくらいだけど気管狭窄を起こしてる・・・?」と感じました。その数ヶ月後には日中座っていても息苦しさを感じるようになり、いよいよ駅から自宅まで休憩無しに歩いて帰れなくなるまではほんの数日、あっという間でした。

医者の見立てではほぼ確実に元来のアレルギー由来に起因するとのこと。ステロイドの吸引薬治療と並行して、自身の判断で卵と牛乳を絶ちました。せっせとヨーグルトメーカーで増殖していた毎朝のヨーグルトは豆乳ヨーグルトへ変更、毎週1パック購入していた卵は冷蔵庫から消えました。

ただ自分でも意外だったけどそんなに辛くなかった。不調や不安にさらされるくらいなら食べなくてもいいや、ってあっという間に止められた。

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私が小さい頃、25~30年前って「食物アレルギー=可能性のある食材は徹底的に断つ」が対応の主流だったと思います。卵牛乳小麦蕎麦大豆のアレルギーを持つ私が食べられるのは米と野菜と果物のみ。タンパク質が症状の原因とされていたため神経質な母親は肉と魚も私に食べさせることはありませんでした。おかげでアナフィラキシーを起こすことも、皮膚が荒れたり呼吸がし辛い、息苦しいといったことを経験せずすくすくと育ちました。風邪をひきやすかったけど成長とともにそういうこともなくなり立派に世代平均身長まで背が伸びました。

社会人になったのを機に外食が増えて、それまでの人生ではあり得なかったくらいの頻度で肉魚を食べるようになりました。卵牛乳はあまり機会がなかったけど。自分で驚いたのは体温の上昇。超冷え性だった私の冷たい手足は気にならないくらいに暖かくなりパサつきがちな髪や薄く折れやすかった爪は丈夫になりツヤを持った。あぁタンパク質って大事なんだな、と痛感した大きな出来事でした。その頃はこんなに広まってなかったビーガンや菜食主義といった言葉は知っていたけど私には縁遠い言葉だった。菜食と肉食の両方を経験して圧倒的に肉食が自分の体のためだと感じたから。

それから時は流れ、結婚して毎日の食事をしっかり作るようになってから卵と牛乳の摂取量が以前に比べて格段に増えました。休日の朝ごはんの目玉焼き、濃いめに入れた珈琲にちょっと足す牛乳。どれも美味しくて手軽で生活に欠かせない食材になりました。

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そんなタイミングでの喘息発症。その半年~1年前から皮膚の異常は感じていて、その原因はなんとなく卵牛乳のどちらかではないかという疑念もあったので、卵牛乳を断つという決断に至りました。

今はいいね。当時と違って今の主流は「食べられる範囲で食事制限は行わない」みたいだもんね。そりゃ食べられるものの種類が多いほうが栄養的にも精神的にもずっと豊かでいられるもの。それにアレルギー対応食品が増えたりインターネットの普及で代替食品が以前よりずっと簡単に安く手に入る。私がいま利用しているのは豆乳チーズとアーモンドミルク。どちらもスーパーで手に入るし、値段もほんの少し高いかなという程度。でも卵の代替は正直あんまりないかな。目玉焼きゆで卵がたまにすごく食べたくなるけど冷蔵庫になければまぁしょうがないかと忘れられる。いまは外食の頻度もかなり少ないししんどいと感じることはあまりない。

ただ同居家族にはたまに申し訳ないなと思います。あまり食にこだわりがなく新しい食材への忌避感もなく、なぜか挑戦心だけはしっかりあるので私が買ってきた豆乳チーズやアーモンドミルクは意外に平気そう。ただ卵についてはご飯を作るときにメニューがかなり減ってしまうから大変とのこと。買ってもいいんだけどね、私もう目の前で食べられてもなんとも思わない自信がある。笑

あと思い出した!ひとつ気になるのが、最近めっちゃ手が攣ること!!たぶん卵牛乳を断ったことでビタミンDかBが足りなくなってる気がする。サプリとかでの補充か、玄米食にするかを検討しています。ただ先述の通り同居家族の負担もあるからまずサプリかな。玄米食は自分ひとりの自炊のときに取り入れてみます。

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という感じでここ最近の体質変化とそれにともなう食事制限をつらつらと書いてみました。個人的な忘備録として。

(追記)私は「食べられない/食べない食材がある=かわいそうな人」とは決して思っていなくて、自分の体調のために断つことを選択しただけで、それ以外のあらゆる食材から自由に自分の好みや体調のために自主的に選択できることは他の誰とも変わらないと思っています。これは忘れたくないし、食物アレルギーをもつ友人知人家族がいる人に知ってほしいと思います。もちろん喘息の症状が改善したら卵か牛乳を少しずつ試して本当にどちらが体調に影響するかを確認して更に食事を変えていくつもりだし、その中で出会う新しい食材やアレルギー代替品をすごく楽しみにしています。まずはどうか私の喘息症状が落ち着いて気兼ねなくスポーツを楽しめますように。



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