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「私ってダメなんだ・・・」から「いい感じじゃない?」と思える方法[WRAP]

1.主にこころの病を患っている人が対象ですが、そうでない人にも参考になるかもしれません

 WRAPって何?と思われると思いますので、簡単にいうと「「いい感じ」の自分はどんな風な自分かを思い浮かべて、そんな風に日常を過ごしていられるための方法(プラン)」といった感じです。

これを考えだした米国のメアリー・エレン・コープランドさんは、母親も精神病で苦しみ、メアリーさん自身も抑うつ病で苦しんだ経験のある方です。
そしてメアリーさんが主治医の方に「どうやったら元気になるか?」と聞いたら「分からない」と返答されたため、じゃあ自分で見つけようと思って、米国中の精神病を患っている人を訪ねて、編み出した方法(プラン)です。

そしてメアリー・エレン・コープランドさんはこうおっしゃっています。

あなたが、自身のなかにある知識にアクセスし、自分自身について知っていることや、自分がしたいことに基づいて行動しているうちに、生活の質が良くなり、人生がいままで思いもしなかったような豊かなものになっていることでしょう。
私がそうだったように。

2.気軽にできるものから実践されるといいと思います

 そもそもWRAPという言葉についてですが、

Wellness=元気
Recovery=回復
Action=行動
Plan=プラン

つまり日本語に訳すと「元気回復行動プラン」となります。
これは日常でもそうなんですが、ちょっと調子を崩した時から、深刻な精神状態になった時、そしてその深刻な状態から脱した時にどうするかまで、自分自身(深刻な時は身近な人の助けを得て)を回復させて、自分を元気になるまで回復させるまでもプロセスを自分自身と、身近な人とも相談して作りだすものです。

え?自分で考えなきゃいけないの?面倒くさそうという方は、講習会をお勧めします。
私もこの知識を講習会(初心者向けの簡単なもの)で知っただけですし、まだほんの少ししか知識はありませんし、これからも機会があれば何度か受けようと思っています。
現在はコロナの感染拡大のため、オンラインで開催されている場合が多いですので、ご自宅で受けることができます。
また短時間で終わるものから、じっくり学ぶことができる講習まで多種多様ありますので、自分に合ったタイプから選ぶことができます。
以下のサイトでは全国各地で開催されている(オンラインだったらどこからでも)参加できる講習が随時紹介されていますので、良かったらご覧ください。

いや、講習会に出る勇気も気力もないから嫌だ、という方にはWRAPの大まかな内容について紹介されているサイトがありますので、こちらも紹介します。
特にメアリー・エレン・コープランドさんのエッセイを読むだけでも価値があると、個人的に思っています。
おまけに全国各地のWRAPを定期的に開催されている団体も載っていますので、家の近くの団体をチェックされてみても良いかもしれません。

3.ここだけはおさえてほしいです

 これが一番WRAPで重要なことなんですが、自分にとっての「元気に役立つ道具箱」を作ることです。
これがWRAPのプランを作るときの一番の基礎であり、また一番重要なものです。

①まず自分にとっての「元気」や「いい感じ」とはどういう状態かを考えてみます。
これは人それぞれですので、こうだったらいいな〜という状態を思い浮かべてみてください。

②次にその「元気」や「いい感じ」を保つために毎日するといいこと、または時々するといいことを考えます。
いい感じでを保つためにはこれをやったほうがいいかな〜とか、逆にやらないほうがいいな〜ということを思い浮かべます。
これをやると気分がいい、これをやると気持ちが落ち着く、あるいはこれをやっていると何も考える必要もなくて気が楽になる、何でもいいです。

③以上を頭に思い浮かべることができたら、書き出してみます。
できれば常に手元にあったり、常に目につく場所にそのリストがあると振り返りやすいですので、手帳でもいいですし、紙に書き出して壁に貼ってもいいです。

以上です。
もう書くのも面倒くさい、気力も無いという方は頭の中で思い浮かべるだけでもいいと思います。

なかなか一人で考え出すのは難しいと思います。
なので私は講習会にまた顔を出してみたいと思っています。
前回の講習を受けた時でも、発表された方の意見を聞いて「へぇ〜!これは参考になるからやってみよう!」であったり、「うん、気分の切り替えにこのやり方は効果がありそう!」といった感じで、自分の発想になかったやり方を知れたので、それが一番の目的で、特にWRAPを極めようなんて全く思っていません^^;

ただ単に他の人の「役に立つ道具箱」の中身が知りたい、それだけです。
それに講習会でも発言は挙手制でしたので、話したくない・ただ聞きたいだけでも参加できたので気楽に受けれました。

4.最後に

 WRAPという言葉だと堅苦しく感じる方もいるかもしれませんが、要はあなたが元気でいい感じで日常を送れるようお手伝いをしてくれる方が全国にいると思ってもらえれば嬉しいです。

私も以前からWRAPの事は知っていましたが受ける気力がなかったですし、今回もたまたま休みで暇で、しかも短時間で終わるからそれなら出席してみようという、そんな簡単な気持ちで受けました。

今後も頑張らなくて済む講習会ならまた参加してみようかな〜、そんな程度です。
元気になるために頑張らなくては!と考えないほうが良いかもしれません。

頑張る必要なんていらないと思っています。
生きているだけで人は頑張っている、私はそう思います。

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