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『日向坂で会いましょう』通信簿を記すその手はやわらかく

今回も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今回はメンバーのご家族からアイドル活動を5段階で評価してもらう【夏休み終了直前!!日向坂46家族通信簿】企画。放送では用意された12項目のうち、バラエティ、リアクション、コメント力、美意識の4項目がピックアップされた。

通信簿といえばちょっとした自慢なのだが、わたしの高校では毎年秋ごろに10kmを走るマラソン大会があり、真偽は不明だったが学年ごとの上位10名に入ると体育の成績5が確約されるらしいとの噂があった。それを聞きつけたわたしは毎年意気込んで参加し、ついに高校3年間10位以内に入ることができ、そのおかげで体育の成績5とクラスの男子分のジュースを手に入れることができた

これはある基準(体育教師個人や指導要綱など)による絶対評価ともいえるのだが、今回の家族通信簿は各家族による評価基準や傾向があり、評価点は各家族の方針によって大きくばらついた。真面目に評価したり、すこし色気を出してみたり、”通信簿”の使い方が様々だった。

富田鈴花や宮地すみれを筆頭に蝶よ花よと育てられたことがうかがえるメンバーは軒並み高評価を獲得していた。通信簿のコメントに涙する富田鈴花はにわかに信じがたかったのだが、周囲から大切にされてきた人はこういう反応になるんだろう。

だからといって、家族から辛い評価を下された石塚瑶季が大切にされていないかと言われればそうではない。バラエティでいやらしく映らない程度に画策されたイジラレしろ、ひとつの涙ぐましい協力の形である。

またそれを受けた石塚瑶季がバタバタと右往左往していた様子から察するに、負けキャラで行くべきと考えているフィクサーの狙いは成功したようで、加えて「メンバーのエピソードトークを持っていた方がいい」という部分に関しては、以前松田好花が若林にされた助言(たしか『あちこちオードリー』だった)を思い出した。この回だけを総合すると、石塚瑶季は富田鈴花と松田好花のハイブリッドが理想形といえるのかななどとおもった。

今回の通信簿企画では、どこまでいっても応援しかできないわたしたちファンとは違い、協力という形で活動を支えているご家族が彼女たちの活動や成果とどのように向き合っているのかを見ることができた。ながく成育をみつめ、喜怒哀楽をともにしてきた人物だからみえるものがたしかにそこに在った気がする。

おしまい。

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