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初嵐にさらわれて『日向坂で会いましょう』、青コーナーは誰がために

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

台風が夏をさらってくれたおかげで秋の匂いがしてきた。日が落ちるのが早くなってきたこの時期の、とりわけ夕方の匂いが好きで、中学校の同級生との塾帰りを思い出す。変な自転車の乗り方して街路樹に突っ込んだり、箸が転がるだけで大笑いした友達と遊ぶ最後の時間。思わず感傷的になってしまうこの便りはどこか遠くから運ばれてくるのだろう。

そんな便りがここ『日向坂で会いましょう』にも届いた。そう、「オードリー春日のライバル」の椅子が。因縁のライバルだった渡邉美穂さんは卒業記念企画にてこの関係にケリをつけ勝ち逃げたのだが、「オードリー春日のライバル」は番組的にもおいしいポジション。ということで今回は、様々な対決でライバルに名乗りを上げて新たな宿敵として名を揚げる【2代目ライバルを発掘しましょう】で空の玉座を奪い合う。今回の対決は名乗りを上げたメンバーが持ち込んだ勝負事で春日さんと対決、そこへ他2名のメンバーも加えて計4名で対決を行っていく。

先週の記事で、今『日向坂で会いましょう』はあえてアンバランスに設計することでニュースターの誕生を促していると指摘したが、今回もその意図をわたしは感じた。

前回は東村芽依さんを軸に据えて企画を展開していったが、今回の企画の構図は対決を持ち込んだ本人が主軸に立ち、同時に対決に参加するメンバーはその補佐的になるよう設計されていた。事実、行われた対決で勝利したメンバーはいなかったが様々な場面で機会が回ってくるので必ずチャンスがもらえた。もちろん本人たちは至って真剣に勝負に臨んでいるのでそういった意図は本人たちになくても、構造上建てつけてあることで主役が勝手にフィーチャーされる方へ仕向けられていたようにみえた

またこのニュースター施策は一方で、キャプテン・佐々木久美からの脱却の側面もあるのかもしれない。つまり、後進を押し出せるプレゼンターの育成である。キャプテンが行ってるプレゼンターを2期生が率先してできるようになれば、同期のメンバーとの横のつながりが強化されるし、3期生にとっても近しい先輩のほうがいくばくか気を遣わなくてもよくなる。さらに言えばこれから加入してくる4期生が番組に出演するようになってきたときにも役立つだろう。ひなあいスタッフ視点からみた日向坂46の課題は、コロナ禍で衰えてきた連係プレー筋、目下の目標としてその再起が狙いなのかもしれない。

連携が上手く噛み合うようになれば、コロナ禍以前に活発だったお決まりのくだりなどのセットプレーが円滑でスマートに行えたり、キャラとしていまいちハメこみきれず独り歩きしてしまってる影山さんのクイズキャラもバラエティ仕様にモデルチェンジできる。

そういえば影山さんが添えてくれた通り埼玉郷土かるたは2種類あって、さらに調べてみたら今回使用されなかった「彩の国21世紀郷土かるた」は2002年3月発行で、金村美玖さん、小坂菜緒さん、濱岸ひよりさんと同級生だった。……だからなんだ
ちなみに使用された「さいたま郷土かるた」は1982年11月発行で春日さんとほとんど同級生なので、実は勝負としてはフェアだった。…だからなんだ

来週もひきつづき企画を行っていく。新たなスターは誕生するのか。予告にあった聖徳太子に扮した高瀬愛奈さんも気になる。とても楽しみだ。

おしまい。


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