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ひなあいに横たわる石灰、その足で越えるためのお節介

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

ひきつづき【日向坂46 4期生運動能力チェック隊】と題し、4期生たちの体力測定を先輩メンバーと見届けていったのだが、極めてフツーだった。可もなく不可もなく。平均値が中央値と近似しそうなくらい平均的で特筆事項なし

おしまい。

―――と感想はこんな感じだが、アイドルに「フツー」と言って少し後ろめたいので補足しておくと、おそらく彼女たちに限ったことではなく、あの世代の子たち全体がこれくらいなのだとおもう。個人的な推測として、今の子供たち(おじさんくさいことを言ってしまった)は、運動といえば公園で遊ぶなど漠然と運動する時代ではなく、専門的な習い事としてスポーツを行うことが今や一般的な運動機会になってるのではないか。

4期生たちのプロフィールに並んだ数々の経歴には、彼女らの経済的裕福さに併せて習い事の専門化の傾向もあるのだととわたしは読み解いた。ただやはりスポーツをたくさん経験してきたメンバーは運動神経が良い傾向にあり、これはゴールデンエイジと呼ばれる子供の身体能力、運動能力が著しく発達する時期(9~12歳ごろ)に身体を動かしていたことが関係してるのだと思われる。

わたしの罪悪感が薄らいだところで、番組全体で気づいたことを話していきたい。4期生が12人ということもあって、駆け足ぎみに今回は進行していった。いかにも大所帯アイドルグループの番組らしい流れ作業的な映像の連続になってしまっていて、観てるわたしの消化が済む前に次へ次へと進んでしまうのでなんだか味気なかった。特に今回は4期生の他己紹介が命題なので、バランスとるのが難しそうで編集は大変だっただろうなと心中を察してしまった。この課題は長い付き合いになりそうだ。

観終えた結果論だが、4期生の運動ロケ放送だけでもよかった企画での(おそらくは番組の品質担保のために呼ばれた)先輩メンバーの付き添いは、4期生と打ち解けるための大きな意義があった。見るために必要な軸は運動会ではなく社交界だったのだ。味気なく見ていたわたしも今やドッヂボールしたり走り高跳びしたり、みんなでわいわいできて良かったねの保護者の気持ちである。個人的には上村ひなのさんが走り高跳びでおもしろくしようと懸命に模索している様をみて、最年少だったひなのなのに先輩としての自覚が芽生えてきたんだねの保護者の気持ちであった。2週に渡って放送された今企画は、日向坂メンバーが打ち解け合うために必要な回だったとおもう。見てておもしろい/おもしろくないは二の次で、わたしたちに必要なのは保護者の気持ちだった。

次回は 4年振りにクリスマス妄想告白シチュエーション企画を行うそうだ。 四期生書き下ろし台本を先輩メンバーが演じるという楽しみな形式に期待が高まる。大きな靴下を用意して月曜の朝を迎えるとしよう。

おしまい。

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