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ひなあいで、もう1段上を目指しましょう。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

今週は、アンガールズ田中さんをふたたびゲストに迎えて、芸能界を生き抜くための知恵を学ぶ「芸能界をまだまだ生き抜こう!」企画。
前回田中さんがきたドッキリのときも思ったけど、企画名が生々しすぎやしないか。アンガールズが”キモカワイイ”でブレイクした姿を見ていた平成当時、令和にアンガールズ田中さんを楽しみにする日が来るとは思っていなかった。

今企画の目的である芸能界を生き残る技術、日向坂メンバーが全員必死にメモとるのも頷けるほど、素晴らしいものだった。前回のドッキリにひどくこころを痛めていた潮さんや河田さんが悩んでいたキャラについてや失敗したときの対処についてなど、それについてたくさんの引き出しをもって回答してくださった。若林さんとの確執で呼ばれた田中さんであったがその経験を見るかぎり、自身の見られた方を理解し、キャラを軸にしてどう立ち回るのかというお題にうってつけのゲストだったのではないだろうか。

ひなあいでよく話題にあがる大喜利。
そもそもお題に上手く答える、ということはテレビ番組に出演することそのものだと思う。MCの、制作サイドの、視聴者のニーズに応えることが面白い番組をつくるということであり、演者はそのニーズをいかに早く的確に察知し、最適解を出せるかという勝負である。
そのなかで回答範囲をあらかじめ絞れる補助であり、オファーする目印にもなるのがキャラクターだ。これはやはりテレビに出る人間として初歩的な必須課題なのだろう。

これまでオードリーの背中を見ておおきく育った日向坂メンバーたちは、番組内で確認できるように、天丼などの技術はじゅうぶん理解している。では田中さんをゲストに招いた理由はなんだろうか。

スポーツにはテクニックスキル、ふたつの概念が存在する。日本語ではどちらも「技術」とひとくくりにされがちだが、このふたつには明確な違いがある。

テクニックとは素人がパっと見ですごいと感じる技術である。
たとえばサッカーならボールへのタッチの仕方、やわらかいトラップ、蹴ったボールの回転の掛け方、動作の正確性や豊富さがあげられる。
それらテクニックをどの場面で使うか、を適正に判断し実行する能力をスキルと呼ぶ。鑑賞者がなんてことないシーンで思わず声を出してしまうのはこういうケースだったりする。

今回の田中さんの役割は日向坂メンバーたちにスキルもたらすために呼ばれたんじゃないかと考えた。オードリーとともに過ごすなかで「こうきたらこう返す」というテクニックがじゅうぶん浸透したところで、外番組で呼ばれる機会が激増した現在、それらを判断する能力を彼女たちは学ぼうという機会が与えられたということだ。

とはいえ負け顔授業のときに、田中さんの「負け感を出すためにあえてハゲさす」というアドバイスを、ハゲに舵切ったくだりはなんだかひなあいらしくてすごく好きだ。

大喜利をスポーツ化した『IPPONグランプリ』のように、バレンタイン企画、田中さんゲスト企画を経た、彼女たちの大喜利企画がまた行われた場合、わたしたちの想像を超える白熱した戦いが見れるんじゃないか、少々過度な期待をしてしまうのは、やはりわたしが『日向坂で会いましょう』が好きでしかたないからだと思う。

おしまい。

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